磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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ある軍国教師の日記 民衆が戦争を支えた

2009年02月06日 | 読書日記など
『ある軍国教師の日記 民衆が戦争を支えた』
    津田道夫(編著)/高文研2007年

「軍国教師」というよりも、軍国主義時代の一教師という感じでした。人間的な方にも思えました。むしろ、イデオロギーに染まっているのは著者でしょうとボクには思えました。



また、ボクと歴史認識がちがう人の本です。

ボクの歴史認識では、共産主義諸国には軍国主義はなかったかといえば今もありますね。

どうも、共産主義の都合の悪いことを書かない人たちが、共産主義をダメにしているとボクは思います。

軍国主義が悪いと、罵詈雑言……。

それよりも、軍国主義とは何かをまず考えていただきたかったです。

平和学をぬきにして、軍国主義も語れないとも思います。

イデオロギーで平和はこず、むしろ戦争を招いたというのが歴史でしょう?

イデオロギーで共産主義がよいのは、弱者救済ですね。世界ではそうだとボクは思います。

それで、大衆の支持を得ていますね。



帯に書かれてあります。下「」引用。

「蘆溝橋事件から太平洋戦争をへて敗戦までの8年間、一女学校教師が一日も欠かさず書き続けた日記をもとに、手紙と慰問袋による「銃後」と「前線」との交流。出征兵士の見送り、空襲下の「御真影」奉護など戦争に翻弄され、逆にまた戦争を下支えした民衆の姿を、等身大のリアルさで描き出す!」


この日記はここに書かれてあるとおりだと思います。

「大衆ファシズム」という用語があるのでしょうか? 下「」引用。

「私は、いま、中国や北朝鮮が改めてくるなどとは全く考えない。しかし、新自由主義と結びついた新しい装いの大衆ファシズム--それもアメリカへの従属国型の大衆ファシズム--の到来の予兆は、これを見ないわけにはいかない。」

都合の悪いことは応えない人たちがいるから、「群衆心理」が正当化に利用されていると思います。

大衆ファシズム? と対立している側の「群衆心理」。これも怖い!

こんな文章はソ連でも同様だったのではないでしょうか? 日本だけが特殊なことではかったと思います。下「」引用。

「本書は「民衆が戦争を支えた」と副題されるが、それは決して戦争遂行が民衆の一般的な気分に支えられていたことを意味するだけではない。郷党社会・親族共同体と、前線とが--個別の紐帯(ちゅうたい)を通しても--メッセージを交換することで、その「支え」が具体化されていたことをも意味している。まさに「銃後」が「前線」を支えたのである。」



ご都合主義の勧善懲悪よりも、歴史的事実としていく、ドイツの姿勢がよいと思う。








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