磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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「はだしのゲン」への手紙

2006年04月03日 | 読書日記など
『「はだしのゲン」への手紙』
     中沢啓治(編)/教育資料出版会1991年

『はだしのゲン』を読んだり、映画をみたりした人たちと、
著者あるいは原作者の中沢啓治との文章によるやりとりです。



『はだしのゲン』はこの当時で、五百万冊も読まれたという。
すごいものですね。

日本だけでなく、外国の人にも読まれているそうです。
英語、フランス語、ドイツ語、スウェーデン語、
タガログ語、エスペラント語にもなっているのです。

また、映画、アニメーション映画、舞台劇、
そしてオペラにまでなったそうです。


そんな読者たちや、鑑賞した人たちが感想文などを
書いておられます。

気持ち悪いといえないというのには、
楽しくって微笑んでしまいました。下「」引用。
「それを見て、わたしのそばにいたおねえさんたちが「きもちわるーい」と、いっていました。わたしはもし、わたしのかぞくがしぬとしたらとてもかわいそうだから、きもちわるい、となんかいえないです」



アメリカ人でニューヨークのマンハッタンに
住んでいる少年からの文書もありました。

「アインシュタインが原爆を作りだした」という
表現は間違いと思います。

他の多くの本などには書かれてありますし、
多くの人は知っておられると思いますが、
理論物理学者のアインシュタインは原爆製造には
かかわっていないし、原爆そのものの理論も考えた
わけではありません。

しかし、アインシュタイン自身は彼がつくったと
思いこんで、悩み抜かれていたようでもあります。

少年自衛官の文章もありました。
ぼくは少年自衛官という言葉もこの本を読んではじめて知りました。

少年自衛官は、下「」のように書いています。
「最後に、人間、平和をこのまないひとはいないと思います。人間、平和を求めています。」

でも、これは嘘です。
犯罪なんて人間みな嫌いだと少年は思うのでしょうか?
それに好き嫌いだけでは生きていけないのです。

犯罪が好きな人もこの世の中にはいるのです。
歪んでしまった人たちで、元々はそうじゃなかった
かもしれませんが……。

中沢啓治は下「」のように意見をされています。
「しかし、君が私の作品を読み、平和について考えてくれていることに感謝したいと思います。武力で平和はつくれません。そのことを、もう一度考えてみてください」

戦場に少年は連れていかないと思いますが、
このような教育のまま、戦場に送り出したら、
戦場で適応できなくなっても仕方がないでしょうね。

イラク経験者で自殺5人=陸・空自派遣2年間-防衛庁
「イラク復興支援特別措置法に基づく人道復興支援のため、イラクとクウェートに派遣された経験のある陸上、航空自衛隊員のうち、計5人が自殺していたことが11日、分かった。防衛庁は「自殺の原因を特定することは困難で、イラク派遣が原因になっているかどうか分からない」としている。
 政府関係者によると、2004年1月から今月10日までの約2年余で、陸自で4人、空自で1人の自殺者が出た。これまでに派遣された隊員は陸自が延べ5000人、空自が延べ1600人に上る。 
(時事通信) - 3月11日6時3分更新」(※2006年)



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