磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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夏少女・きけ、わだつみの声

2008年11月02日 | 読書日記など
『夏少女・きけ、わだつみの声』
   早坂暁・著/春秋社1996年

早坂暁は、「夢千代日記」も書かれていたと思います……。
シナリオ・ライターですね。この本も、シナリオ形式のものです……。



帯に書かれてあります。下「」引用。

「時を越えて甦る 死者たちの思い。現在日本の声 〈負〉の原点をつきつける鎮魂の戦争作品集。」

■目 次■
きけ、わだつみの声  3
ぼがあざん--戦艦大和の少女  141
夏少女  197

●スチール写真提供
 東映(映画「きけ、わだつみの声」より)
 あびプロダクション(映画「夏少女」より)
*ぼがあざん〈音による戦争ドラマ〉

「わだつみ」の語源。下「」引用。

「わだつみとはあまり聞き慣れない言葉である。辞書を引くと海神と解説している。
-略-イザナミは鬼女をつかわして夫を捕らえようとした。ようやっとのことで黄泉の国から逃れたイザナキは筑紫の国の海峡で禊祓いをする。その時に水の中から生まれたのが三人のワタツミ(綿津見 少童」

--非国民……。下「」引用。

「各務大尉「日本中が国のために戦っておるのに、この家は徴兵忌避者を出した。非国民の家だ!」
   軍刀で床の間の掛軸を斬る。」

今も良心的兵役拒否なんてことは、認めていない日本社会。
非国民といった人たちは戦争をすすめ、日本を焦土にかえたが、今も何の反省もなく、差別主義を続けている……。戦争を進めた人たちこそが反人類であり、反国民であった……。あの戦争から学んでほしいものである……。そして、その人たちはヒロシマの被爆者たちにも冷たい仕打ちをしてきた……。

本にもどる……。
--軍曹が従軍看護婦をレイプしようとするのを学徒兵が止める。
どうせ死ぬのだからと、軍曹……。

差別主義者たちの末路は、日本国民にも牙をむく……。
元から、血税をしぼりとり、国民は飢え、そして軍隊はエビフライを食べビールを飲んでいた。
この差別主義者はウソをつくのも得意である……。
--今も後継者たちは、沖縄集団自決はなかった、南京大虐殺、従軍慰安婦はなかったと繰り返す……。


映画「夏少女」では、間寛平が順吉役で出演。
ヒロシマをテーマにした作品である。

お骨がわりと……。下「」引用。

「松永老人「-略-あの時の光景が忘れられなくて、一生懸命描きました。そして、この娘さんのご両親をさがし出して、お骨がわりにさしあげたいと……」」

エノラ・ゲイは二発目の原爆をつんでいて、海に落したと思い込む少年……。原爆瓦なども、出てくる……。







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