磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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絵本とは何か エディター叢書6

2009年10月19日 | 読書日記など
『絵本とは何か エディター叢書6』
   松居直(著)/日本エディタースクール出版部1980年

創作をするということに、固定観念は毒だとボクは思うのですが……。
--時に、毒も薬になるものだろうけど……。



本を読むこと……。下「」引用。

「本を読むことは字を読むことではありません。もし読書が字を読むことなら、日本語で書かれている本なら、どんなむずかしい本でも、全くの専門外の本でも、終りまで読むことができます。しかし終りまで読みとおしたからといって、その本を読んだとはいえません。読書ということは、その本に書かれていることがらが、ちゃんと理解できて初めていえることです。-略-」

想像力……。下「」引用。

「想像力が豊かであれば、人間は見えないものを見ることができます。
 絵本は、子どもたちの想像力に大きなかかわりがあります。」

絵本「バンビ」は、成功しなかったという。
今ではどうなのか? 下「」引用。

「この絵本は、もうザルテンの「バンビ」とは何の関係もない物語だ、と思いました。こうしたディズニーの絵本「バンビ」が売れれば売れるほど、日本の子どもは「バンビ」を見失う結果になってしまったのです。」

ボクの2番めに好きな絵本は、ディズニー社のものです。もちろん、日本製ではありません……。

心の動き……。下「」引用。

「子どもを保育園へ毎日送り迎えするバスの中で、母親は、「にんじん」の絵本をつくることを思いつき、筋をメモしました。子どもの好きなウサギと両親の嫌いなニンジンの組み合わせは、こうして一冊の本に仕上がっていったのでする
 この『にんじん』の絵本をみたとき、私はつくづく思ったものです。子どもの心の動きや世界をよく知っている人でなければ、こうも簡潔に、素直には表現できないものだということを……。-略-」

黒一色であっても。下「」引用。

「絵本のさし絵は、必ずしもカラフルでなければならない理由はありません。黒一色のさし絵でも、それが物語や内容にぴたりで、しかもよく物語を語りかけていれば、子どもに十分うけ入れられます。さし絵の色彩やスタイルは、その物語の内容にもっともふさわしいかき方であることが大切です。-略-」

アートだという……。下「」引用。

「まさに絵本でなけばならない表現できないものを表現する独自の芸術(アート)なのです。」

そういうのも、もちろんあっていいと思いますが……。

絵本はおもちゃです。

--それでいいと思うのですが……。

子どもにとっては、そういうものだとボクは思います。

それを忘れている人たちが多いから、本好きが少ないのではないでしょうか?








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