磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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杉原千畝がなぜユダヤ人を救ったか?!

2005年10月11日 | 読書日記など


ジョン・レノンの伝記をもとに、
ブロードウェイでミュージカルが演じられていると、
Blogで知りました。

そこでは先妻とのことが表現されていないと書かれてあった。

杉原千畝にも先妻がいた。
これが彼をユダヤ人を救わせた原因だと考えています。
私はそう思います。

それは、
「『千畝』ヒレル・レビン・著
      諏訪澄・他・訳/清水書院1998年」
という本を読んだからです。


そこには、ユダヤ人を救ったのは、杉原だけではないことが書かれています。
スウェーデンのラウル・ワレンバーグは、何千人ものハンガリー系ユダヤ人の命を救った。
と書かれてあります。

フランスのル-シャンボンや映画にもなったオスカー・シンドラーもいる。

また、千畝の善行を悪用する者たちもいることが書かれてある。

千畝の数奇な運命と、現在とはちがう日本の政治や行政などをこの本は教えてくれる。
なぜ、千畝がユダヤ人を救ったかは、彼の先妻がユダヤ人だからだったという。
私はこの意見は有力だと思う。

そして田中真紀子が角栄の伝記作品(ドラマ)をポシャらせたように、
このような千畝像も伝えられることは不可能なのだろうか?
プライバシーをたてにとって、事実を隠したり、ねじ曲げたりすることを
許していていいのだろうか?

小野洋子の場合は、どうなのか?それはわからない。
千畝の場合も遺族の意見が反映しているかどうかもわからない段階では、
批判も的はずれの可能性もあるのではないかだろうか。
ただ、田中角栄の伝記では真紀子が作品をポシャらせたことは、
マスコミが伝えていた。

プライバシーといって、公人の伝記を発表できない事態があるとしたら、
それも異常ではないだろうか。もし、本当にそうなら大きな問題と思う。

ぼくは思うには、日本の帝国主義も一枚岩ではなかったこと。
日露戦争の勝因がユダヤ系アメリカ人から、多額の資金を融通してもらい、
新兵器が買えたこと、またイギリスから燃料効率のよい石炭が買えたことなど、
大日本帝国のパトロンはユダヤ人という者もいたくらいである。

大日本帝国内部にも、アメリカを支持する者たちがいて、
ユダヤ人を助けるように千畝に指令が下りていたという説もある。
これには疑問をもつ。
千畝がそれほどのバックボーンがあったのだろうか?

おそらく、先妻のことを思っているうちにユダヤ人を助けたい彼と、
アメリカを支持する少数派が手を組んだというのが事実のように
思えてならない。

千畝はそのことで妻や子どもに危険を背負わせることとなったことで、
何も言えなかっただろうとも憶測はできる。

何はともあれ、千畝の行動で多くのユダヤ人が救われたこと、
これは素晴らしいことであり、
同じ日本人として、誇りたいことである。

千畝が戦後、外務省から解雇されたという主張は、
システムとして当然のことであり、
遺族がいうように不当なことではないという論の
ほうが正しいように思える。

他の方も先妻のことをインターネットで書いておられます。
ここをクリックしてくださいませ。

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