磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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--水産生物に対する影響実態と作用機構-- 環境ホルモン

2006年07月14日 | 読書日記など
『−水産生物に対する影響実態と作用機構− 環境ホルモン』
   「環境ホルモン−水産生物に対する
      影響実態と作用機構」編集委員会・編/
         恒星社厚生閣2006年

環境ホルモンのことをまじめに研究
されている方々の論文集だと素人ながらに思いました。



ホットスポット汚染というのは、チェルノブイリ原発事故のときにも聞いた言葉ですね。

環境ホルモンの問題でも、ホットスポット汚染という言葉が使用されていました。下「」引用。

「ウォーターフロントのノニルフェノールのホットスポット汚染
 東京湾におけるエストロゲン様EDC3の物質収支から、NPが堆積物に比較的沈降・堆積しやすいことを明らかにしてきた。このことから、より陸に近い湾岸部ではより高濃度のNPが観測される可能性が示唆された。特に、東京湾岸の運河地帯は都市を流れてきた河川、工場、下水道処理場、廃棄処理場などのエストロゲン様EDC3の潜在的な発生源が密集する水域である。」


自然の浄化能力などといいますが、微生物による浄化というのが、環境ホルモンでも働いているというのを研究されているようです。下「」引用。

「水環境中に負荷された天然および合成のエストロゲンのその後の運命を知る目的で、武庫川の水中細菌によるE2、E1およびE2、EおよびEE2の分解を調べた。」


アサリの雌雄について研究されているようです。そのことについても、複合汚染がやはり考えられておられるようです。下「」引用。

「今回、A地点で精巣から卵成分が高率で検出された要因には、調べた3地点の中で、周辺に下水処理場が最も多く、また、堆積物中のOPやNPが最も高かったことから、都市由来の排水が滞留しやすい場所であるからではないかと考えられる。しかし、E2だけで見てみると、この地点の海水中の濃度は2ng/L以下であり、先の曝露実験結果と比較して極めて低い濃度であり、E2単独で精巣卵が形成されたとは考えられないことから、その他の原因についても検討する必要がある。また、海水だけでなく底質に含まれる物質が影響していても検討する必要がある。また、海水だけでなく底質に含まれる物質が影響している可能性もあり、底質がアサリに及ぼす毒性影響を調べる手法を用いて原因物質を検索する必要がある。さらに、アサリは懸濁物食者であり、波浪などによって巻き上がった底質やデトリタスを直接取り込むので、経口的に取り込まれる化学物質などの影響についても考慮すべきであろう。」



ガッテンだ! vs【環境ホルモン 人心を「撹乱」した物】

テレビ番組の『ガッテンだ!』で話されていたことが本当だと思いました。

専門的で理解できていないことが多いと思います。m(_ _)m





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