磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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ちくま少年図書2 歴史の本 おそろしい本

2007年08月25日 | 読書日記など
『ちくま少年図書館2 歴史の本 恐ろしい本』
   長谷川四郎・著/筑摩書房1970年、1977年11刷

おそろしいことは、おそろしいと思う。しかし、それだけで終わってはいけないようにボクは思う。センセーショナル、スキャンダラスにすれば本は売れるかもしれないが、あきれたものだとボクは思う。



ボクはホラーでも、おどろおどろしいものとか、差別的なものは好きではありません。

そういうものは、戦争や原爆の悲惨さを伝えていたとしても、平和にはつながらないからです。

ホラーでは『IT』がよかったです。弱虫たちが集まって、恐怖に対していく。

恐怖政治を恐れて、同じ人間なのに、虫けらのように扱われる。

それを助長するためのものや、利用されるものなど、ボクは書きたくない。

平和のために書きたいと思っている。


裏表紙にかかれてあります。下「」引用。

「身の毛のよだつ恐怖の物語のかずかず
第二次世界大戦の末期にユダヤ人の少年が体験した、想像を絶するような恐怖の物語。1945年、黒い雨の降るヒロシマに生きた少女は何を見たのか。一瞬にして9300人余りの命を奪った八重山群島の大つなみ、サンフランシスコの大地震など、世にも恐ろしい物語の数々を集める。読みすすむにつれ、あなたは息をのみ、ちぢみ上がるだろう。」

このことで亡くなられた方のこと、そして遺族のことなど考えておられるのでしょうか?

ユダヤ教に牧師がいるなんて、初めて聞きました。下「」引用。

「ここアウシュヴィッツにつれてこられたユダヤ人のなかにはユダヤ教の牧師さんもいて、」


神父はカトリック。
牧師はプロテスタント。
ユダヤ教はラビ。
--これが常識とボクは思っています。

この本は、いろんな記事をまとめたものだと思います。


怪談なども、娯楽かもしれません。
--しかし、その中に差別を助長するものも含まれていることもあります。

それをマインド・ウィルスというらしいです。
--免疫のない子供たちに読ませたくない本もあります。

原爆は恐いものでしょう。
しかし、原爆はそのままでは動かない物質。
原爆を投下したのは同じ人間……。

でも、彼らは差別主義者で同じ人間などとは思っていない。
--その現実も忘れたくないものです。

index

原爆神話は、差別の上に成立する……。

同じ人間という当たり前のことを理解していない人たち……。
寂しいものです。






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