磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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常識と核戦争 -原水爆戦争はいかにして防ぐか-

2007年07月29日 | 読書日記など
『常識と核戦争
   -原水爆戦争はいかにして防ぐか-』
     B・ラッセル(著)/飯島宗享(訳)/
        理想社s34年、s45年16版

“ラッセル・アインシュタイン宣言”のラッセルさんの本です。平和運動は左翼の運動ではないと書かれています。



表紙の裏。下「」引用。

「この書物で老ラッセルは核戦争による人類の危険を力説してあますところめがない。核戦争回避の平和問題は西にも東にも共通するもので、それを「赤」だときめつけるほど非常識なことはない。核戦争をなくすめには大小一切の戦争をなくさなければならないが、これは怖るべき流行病菌を人類の協力で防止することとまったく同じ問題ではないか。人類はここで共通の運命を互に常識し合わなければとり返しがつかなくなる。このことを老ラッセルはもっとも健康な常識において力説している。」


核兵器を保持したい。
そうすれば、巨額の税金が投入されます。
軍は秘密を守れる組織といわれます。

--そこで、悪いこともできるのではないでしょうか?
悪いことはしなくとも、競争する一般企業とは違い、競争のない事業ができるといいます。

その人たちや、戦争好きは、平和運動する人たちを「アカ」と嘲笑します。

自らが優位な立場を得ようとする人たちです。
その「アカ」という言葉のなかに、差別を感じます。

--ボクはよく書きますが、忘れてほしくないので、くどく書きます。
「戦争は究極の差別」、まさに彼の望むところでしょう。

それに反して、本当の平和を求める人たちは構造的暴力にも立ち向かいます。
このことは、この本がでたころは話されていなかったかもしれません。

ラッセルさんは、イデオロギーの問題ではないと主張されます。
これは伝染病に対するものと同様!

人類の問題ですね。
保健上の処置だと書かれています。
『核の冬』ということもあり、まさに生き残った人たちの健康も維持することが困難になることでしょう。

狂犬とも黒死病とも表現されています。

そして、核抑止のことも黒死病で表現。下「」引用。

「「このペストという悪疫は、たぶん、われわれよりもわれわれの敵の方をよけいに害するだろう」などという議論をする人は、ひとりもいないでしょう。」

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内容としては黒死病以上に恐怖の対象かもしれませんね。

ノーベルも暢気なことを考えていたようです。下「」引用。

「ノーベルは、ダイナマイトは非常に破壊力をもっているから、これで戦争というものに終止符がうたれるだろうと考えたものでした。」

ラッセルの推薦されている本があげられていました。
日本語ではないように思いました……。










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