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人物日本の歴史18 開国と攘夷

2009年12月12日 | 読書日記など
『人物日本の歴史18 開国と攘夷』
   奈良本辰也、他・著/小学館1975年

象山は「ぞうさん」と読む説もあるとか?
印象がずいぶんかわりますね。



■目 次■
口絵カラー  1
概説 奈良本辰也  13
井伊直弼 井上友一郎  33
徳川斉昭 左方郁子  75
佐久間象山 原田伴彦  113
吉田松陰 奈良本辰也  153
武市瑞山 井上清  193
横井小楠 松浦玲  237
関係略年表  275


入門した象山。下「」引用。

「佐久間象山は実際にも砲術を学ぶために江川三郎左衛門の塾に入門していた。このとき象山は三十二歳、朱子学者としての名声はすでに四方に聞こえていた。-略-
 しかし、当時の三十二歳は、おそらくこんにちの五十歳以上にも相当しよう。そして、学問のうえでも第一級の学者といわれた人だ。-略-」

吉田松陰の企て。下「」引用。

「吉田松陰のこの企ては、明らかにその師佐久間象山のすすめによるものだった。象山は、このころ、日本の進むべき道としては開国以外にないと考えていた。開国とすれば、早急にヨーロッパ諸国と肩を並べるだけの文明をもたなければならないであろう。それでなければ、対等の交際はできないからである。」

「抜群の豪傑」佐久間象山。下「」引用。

「佐久間象山は、幕末における学者・文人、そしてその経綸(けいりん)(政治)を実践活動に展開した思想家として、すこぶる異彩を放つ人物であった。-略-」

ペリーと象山(三白眼)。下「」引用。

「-略-川路聖謨(かわじとしあきら)が
「日本でペリーから揖拝(ゆうはい)されたのは貴公のみだ」
と言った。-略-それはともかく、傲慢という点では象山にひけをとらぬと思われる水師提督ペリーとが、意気揚々と上陸したとたんに、思わず象山に会釈したというのは、よほど彼の眼光が威圧的だったのだろう。
 象山の目は、瞳が上のほうについているいわゆる三白眼である。-略-」

「ぞうさん」と読む? 下「」引用。

「彼の雅号は、この象山とかかわりをもっている。これを「ぞうさん」とよぶか、「しょうざん」とよぶかで、久しく議論がかわされていて決着がついていない。象山は、みずから「象山説」という文章を書いて、この雅号の由来は、宋(そう)の哲学者陸象山(りくしょうざん)(陸九淵(きゅうえん))からとったのではなく、近くの象山にちなんだといっているが、肝心の読み方がいずれであるかは説明していない。しかし、象山にちなんだとすれば里人の呼称である「ぞうさん」に違いないというのが、「ぞうさん説」の生じた理由である。-略-」

坂本龍馬と武市瑞山と中岡慎太郎。下「」引用。

「安政三年(一八五六)八月、瑞山は藩命により剣術修業のためはじめて江戸にのぼり、鍛冶橋(かじばし)の土佐藩邸に近い桃井春蔵(もものいしゅんぞう)の門にはいった。瑞山は、ここでもたちまち頭角を現わし、翌年春には、塾頭にあげられた。中岡慎太郎も瑞山先生を慕って桃井塾に来た。高知城下の町人出身の郷士坂本龍馬も、このとき、やはり剣術修業のため二度の江戸留学中で、彼は桃井道場の近くの千葉定吉(周作の弟)の道場にいた。瑞山と龍馬・慎太郎は、互いに相手の人物・力量を認めあい、親交を結んだ。
 瑞山はまじめ人間で、すこぶる几帳面・桃井塾頭として塾生を監督した彼は、それまでまことにルーズであった塾の規則を改め、夜の門限などもきびしく守らせた。慎太郎はきまじめな点も瑞山にならったが、龍馬は服装や礼儀・作法にはいっさい無頓着、自由奔放にふるまった。
 瑞山はあごがつき出ているので、龍馬は瑞山を「あご」とあだ名し、「あごはいつも窮屈でいかん」などとひやかしながらも、瑞山には深く敬服していた。そういう龍馬の背中には大きなあざがあり、瑞山は龍馬を「あざ」とあだ名して親しんだ。龍馬の勝手気ままなふるまいが、傲慢や自堕落ではなく、その底に、尋常のものさしでははかれない、なにか大きなものがあるのを、瑞山は見抜いていた。のちに龍馬が脱藩したとき、全藩勤王(きんのう)を唱えて同志の脱藩をいつもおさえていた瑞山だが、
「あざは土佐にはあだたん(はいりきらない)やつじゃ、すきなようにさせておけ」
と言ったという。」

目次


--水戸藩の藤田東湖に会った小楠。

--ワシントンに感心した小楠。下「」引用。

「ことに小楠が感心したのは、アメリカの初代大統領ワシントンである。政治がりっぱだっただけでなく、その子孫がなんの権利ももっていないところがすばらしい。」

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