磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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戦争と子どもたち-写真・絵画集成-6 焦土から立ち上る

2009年05月24日 | 読書日記など
『戦争と子どもたち-写真・絵画集成-6 焦土から立ち上る』
   早乙女勝元、土岐島雄・編/日本図書センター1994年

このシリーズはこれで終わりのようです。



表紙の写真「九州飛行機香椎工場の女子挺身隊員(1945年(昭和20)8月15日)。」

「第6巻解説 1945年(昭和20)の子どもたち」早乙女勝元・著。下「」引用。

「-略-8月15日から1週間過ぎて、20日に灯火管制が正式に解除された。
 もうB29がやってくることはないし、あの不気味なサイレンが鳴ることはないとわかっていながら、人びとは心のどこかに不安を残していた。焼け残りの家に、ぽつりと一点の明かりがともなると、それを待ちかまえていたように照明が連鎖的にひろがり、久しぶりに見る電燈のまぶしさに、子どもたちは歓声を上げた。戦争は暗く、平和はなんと明るいものなのか。しかし、今度は生きるためのたたかいが待っていたのだった。」

物事の道理は考えず、墨塗りというのが、いかにも日本の教育界という感じです。
--それは科学的な思考ではなく、横暴で横柄で、生徒を一人の人間として考えていません。
当然、子どもたちに悪い影響をあたえますね。

「教育への子どもの不信と反発」下「」引用。

「-略-とりわけ、教え子たちを直接戦場へ送り込んだ高学年教師の立場微妙だった。悩みに悩んだ末に、きっぱりと教職を捨てた教師もいる。しかし、ほとんどはそうではかなつた。個人的な動揺の度合いはまちまちだが、国の方針にしたがったのだから仕方がなかった、と割りきってしまう例が多かったようである。ところが、生徒のほうはそう簡単に割りきれず、教師に対する拭いがたい不信感になっていく。
 新学期が始まったばかりの9月に、文部省はいち早く「新日本建設の教育方針」なるものを発表し、教科書のなかの軍国主義的な部分の削除を指示した。国防軍備などを強調し戦意高揚にとられかねないところを部分的に、あるいは全面的に削除せよという、いわゆる“墨塗りの通達”だったが、これは占領軍の指示ではなかった。占領軍の心証を害さぬように、との自粛処置である。-略-」

「ぐっと落ちた体位~戦争に蝕まれた子どもたち」下「」引用。

「戦争は少国民の健康をこんなに傷つけ、その体位をこんに低めてしまった……。文部省体育局の調査によって1937年(昭和12)と45年(昭和20)との“健康線”ができあがり、この8年間に伸びざかりの国民学校・中等学校の若者たちが如何に萎縮してしまったかを当時の『朝日新聞』(1946年〈昭和21〉5月23日付)が明らかにした。-略-」

熊本エンジェル・ガーディアン・ホームの写真が掲載されていました。下「」引用。

「米兵士の別れに際して最良の着物を着た孤児の記念写真。熊本エンジェル・ガーディアン・ホームで(1945年(昭和20)10月25日)。」

外国人のカトリックの修道女もうつっている。

「占領軍の指導」根岸泉・著。下「」引用。

「-略-戦時中、全国の旧制中学校には軍事教練の指導のために軍隊から「配属将校」が置かれていた。生徒の間では「銃剣術」の指導で“鬼の配属将校”と恐れられていた。体育教師として舞い戻る“珍事”が起こった。」








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