磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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これでわかるからだのなかの放射能-正しく知ろう!放射能汚染と健康被害-

2011年09月15日 | 読書日記など
『これでわかるからだのなかの放射能-正しく知ろう!放射能汚染と健康被害-』
   安斎育郎・著/合同出版2011年

「からだのなかの放射能」(1979年刊)の改題改訂



「放射能リテラリシィー」 下「」引用。

「この本が扱っているのは、「放射能リテラシー」ともいうべき問題です。私たちは、いやおうなく、身を守るために放射能についての基本的な知識を身につけておかないといけない時代に暮らしています。
「そんな小難しいことは専門家に任せておけばいい」--そう考えることができれば気が楽ですが、福島原発事故などを見るにつけ、そうとばかりいっていられないようです。本書が「放射能リテラシー」にの普及に少しでもお役に立てれば幸いです。」

「崩壊するカリウム40」=発熱。下「」引用。

「-略-1億人の頭の上に15ワットの電灯を一日中つけっぱしにしておける程度のエネルギー発生量に相当します(図10参照)。
 天然のカリウムの放射能は案外多いと感じられたでしょうか、それとも、思ったより大したことはないと感じられたでしょうか。-略-
 放射能という現象は、ある原子が放射線の放出を伴いながら別の種類の原子に変わることでした。それでは、カリウム40はどんな放射線を出して何に変わってしまうのでしょうか。
 実は、これがひと通りではないのです。-略-」

ガンマ線。下「」引用。

「ガンマ線というのは、エネルギーが強烈に大きい光の仲間だと考えていただければ結構です。ガンマ線は光と同じ速さで空間を飛びまわっていますが、私たちの眼には見えません。ガンマ線という放射線は透過力が強く、ベータ線のように数ミリメートルの飛程とは雲泥の差です。アルゴン40からのガンマ線を厚さ20センチメートルのコンクリートに当てると、入射したガンマ線のうち30%近くはコンクリートを素通りします。」

トリチウム。下「」引用。

「水素の放射性同位体であるトリチウムは、炭素14に比べて半減期はずっと短く、たった12.3年です。したがって、この放射性核種が地球上に存在しているのは、炭素14と同様、日々宇宙線によって新たに生成されているからにほかなりません。
 トリチウムには天然起源のものと、人工的に製造され科学研究分野で利用されているもの、核実験、原発などに由来するものがあります。」

「ウランが原因のシュネーベルク病」 下「」引用。

「ウランの放射能が発見されたのが1989年3月ですが、実はその500年近くも前に鉱山労働者たちはウランの放射能による障害を受けていたのです。」

「歯とウランのはなし」
--人工歯(ポーセレン)にウランが使われていたという。下「」引用。

「ウランはもともと陶器のうわぐすりとしての用途がありますので、陶歯の材料に添加して焼き上げれば、その蛍光特性によって独特の効果を現すわけです。これはちょうど尿中のウラン分析のところで説明した蛍光測定による方法の原理と似ているのですが、焼き上げられた人工陶歯中のウランは外部からの光に照らされて蛍光を発し、生き生きと輝いて見えるというのです。」

「マダム・キュリー・キャバレット」 下「」引用。

「大正2年(1913年)には、東京銀座尾張町1丁目に「マダム・キュリー・キャバレット」なるカフェーが店開きし、客にラジウムから発生した放射性物資を含ませた水を飲ませたり、ラジウムから発生する放射性ガスを吸入させたりする商売を始めました(-略-)。今でこそこのようなことがいかに無茶なことかは広く知られていますが、当時はほんとうに健康のために効果があると考えれていたようです。この店の顧客格には、当時の放射線医学界のそうそうたる学者も名をつらねていたほどですから、放射線防護の水準がどのようなものであったかは推して知るべしというところです。」











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