磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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原爆児童文学集14 紀元55年のユートピア

2006年04月23日 | 読書日記など
『原爆児童文学集14 紀元55年のユートピア』
   梅原賢二・作/小野寺ケン・絵/汐文社1985年


「機械と人間のかかわりを問うSF冒険ロマン。」
と書かれてあります。



紀元55年というのが気になりますね。
原始キリスト教のことでも書くのだろうかと
思いましたが、SFと書いてはあります。

坂本龍馬のことが書いてあります。下「」引用。

「アメリカにらんで坂本竜馬
なにを思案のふところ手
よさこい よさこい

「竜馬はいまも、土佐の桂浜で、太平洋をにらんじょります。いや、人間はとおくをながめながら生きていかにゃいけません。」

坂本竜馬は近眼だったらしい。
だから、にらんでるように見えるだけだそうです。
ぼくと一緒。めんちつけたといいがかりをつける人も、
若いころはいたなあー。

紀元とは広島に原爆が落ちた日からはじまるそうです。
それがどういう意味かよくわかりませんでした。

またも、コンピュータを神とするようなことですが、
どうもコンピュータがどういうものか理解されていないようです。
プログラムしたり、システムをつくる人がいるんですよね。

原爆が造られたときマンハッタン計画では、
まだコンピュータは存在していません。
計算尺で計算していったそうです。

そのマンハッタン計画のメンバーから、
コンピュータの原理は考え出されていきます。

大切なこととして書かれてあることは賛成です。下「」引用。

「うん、たいせつなことは、地球のすばらしさを感じる心をもつことなんだ」

しかし、ガンに対する考えは賛成できません。

「しかし、この病気カゼなんかとちがう。いわばガンだよ。ガンには手術が必要だ」

これは乱暴ですね。
『免疫革命』という本も今ではあるのです。
でも、この本を書かれた当時はなかったのかもしれません。

民主主義の基本としても、だれかの妄想的概念よりも、
科学的思考を大切することではないでしょうか?

コナン・ドイル生んだ推理小説が民主主義とともに、
発展したといわれるのも、彼の科学的思考が、
差別的でもイデオロギーでもなかったからだと、
そのようなことを書かれている方もいます。

SFには特に科学知識が必要だと、
何かの本で読んだことがあります。

科学の知識まで創作でかえるのは、
民主主義的な文学ではないと思います。
テーマを理解しやすいように、
創作するのはいいと思いますが……。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
コンピューターと言えば・・・ (みっちゃん)
2006-04-23 21:38:16
最近になって・・・

アイ.ロボットって借りて観たけど・・・

http://www.foxjapan.com/movies/irobot/

30年後に、あぁなるとは・・チョット思えないけど・・・油断大敵?



最近の近未来の創作って・・・どぉも怖い方ばかり・・・

素敵な未来を想像して欲しいわ~
返信する
あれは擬人化されてたのでは? (鱧男)
2006-04-23 22:30:24
あれは大衆を擬人化したように

思えてなりません。



良心を持てるのは、

自由な心をもっていないと無理だという

ことのように思えてならなかった。



眠かったんで、半分居眠りしながら見ていました。



人間あんなに丈夫じゃないよ~~~♪



シュルツネッガー主演で、ターミネーター4を製作するそうです。

むちゃ、いんちき臭い感じしませんか?

無免許で運転してもつかまらないし、強引にやっていくって、

それ現実やん~~♪
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