磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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交響詩集ヒロシマ 水野潤一詩集

2008年03月08日 | 読書日記など
『交響詩集ヒロシマ 水野潤一詩集』
   水野潤一・著/丸ノ内出版1999年

この人の詩は以前にも『詩集 ママン』を紹介しました。この本にも一部掲載されています。



序に福田陸太郎さんが書いています。下「」引用。

「永年書きためて来られた水野潤一氏の詩作品が、このたび『交響詩集 ヒロシマ』としてまめとられた。それを読んで、私は、知情意の三拍子そろった誠にすぐれた詩集であるとの感を深くした。」

序で著者のことも書いています。下「」引用。

「実際、水野氏は世界をまたにかけて、最も広い足跡を刻んだ日本人の一人である。そのことは、外務大臣表彰を受けたことでも判る。たくさんの旅行記やエッセイや日本文化論を書かれたほか、「母の胎内に戻りたい」の詩の中で「ぼくが半生かけて旅の末に築き上げたぼくの『観光学』」と述べているように、本邦初の『観光学原論』を刊行し、これから発展すべきこの学問の土台造りをした。」

「広島方言 いびせい=怖い」

母のことを女英雄と書いておられます。下「」引用。

「英雄挽歌(えいゆうばんか)
-略-
ああ日本がヒロシマで失ったのは
あなたのような名もない
多くの偉大な女英雄だったのです」

英雄よりも、もっと大切なのではないでしょうか?

最近、水木しげるさんが、英雄ぎらいになられたと聞く。

なるほどと思うこともある……。


「第二楽章 放浪暮ら句--塗炭調」というタイトル。

ト短調の言葉遊びでしょうね。


被爆電車のことも書かれている……。下「」引用。

「イスラエルにて
-略-
それは装甲自動車ではなくて電車であった
乗っていたのは勇ましい兵士でなくて
市民だった
八月六日の午前八時すぎ
人々は オフィスに 銀行に 店に
働きに行く途中であった
-略-」

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なるほどと思うユダヤ人への反論? 下「」引用。

「広島とアウシュヴィッツ

広島で一度にさっと殺される方が
アウシュヴィッツでじわじわ殺されるより
ずっとましだと
ユダヤ人はいうそうだ

ちょっと待ってくれ その話おかしい
広島の放射能は
確かに一度にさっと多くの人を殺したが
その上 また
生き残った人をじわじわ殺すのだ
むしろ放射能の恐ろしさはそこにある
今も広島や長崎で人が死んでいる
死の恐怖に怯えつつ生きている
今度キエフで原発事故を起こしたが
はじめ二人と発表された死者は
今次第に増えつつあるのではないか
-略-」

バーバラへの詩もありました。

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ドストエフスキーのことをテレビで取り上げていたが、やはり専門家なら、ドストエフスキーからキリスト教をとって考えたら、それはドストエフスキーじゃないのではないか? と思う。

バーバラからキリスト教をとっても、それはバーバラじゃないとも思う。

キリスト教が愛なら、当然そうなるとボクは思う。

吉田松陰は仁を大切にした人物。
仁をわかりやすい言葉にかえれば、愛だとボクは思う。

愛をその人からとったら、何が残るのだろうか?
地位と名声という殻だけではないだろうか……。


もちろん、形骸化されたキリスト教にもボクは興味などない!










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