『詩集 ママン -付・父の詠める母の歌-』
水野潤一・著/白陵社1967年
素敵な家族愛が書かれてあります。被爆のシーンも、かなり愛情深く表現されています。こんな詩や歌がかける人たちがうれやましいと思いました……。
この本の最初の文。下「」引用。
「ヒロシマで死んだ
水野伊都子という名の
私の母に……
その母を愛した
悲しき父に……
そして
その二人を父母として
生れ出で儚なく死んだ
敏子という名の妹と
二人の幼い弟たちに……
唯一人の生き残った
一人の息子
一人の兄として
この小本を
ささげる……
一九六七年九月十三日 亡母二十三回忌に
潤一」
著者は詩で、母のこと、ヒロシマのことを描かれています。下「」引用。
「さつまいもの歌
-略-
幼かつた僕をかき抱いてくれた
あなたの手はまつ赤に染まり
やさしいほほ笑みに充ちていた
あなたの頬はうす皮がペロリとめくれてしまい
僕を育て上げてくれた
あなたの乳房のわきには
ぽつかりとくぼんだ穴があき
その穴からは
ママン あなたが生きている
ただ一つの証拠ででもあるかのように
鮮血がどくどくと
脈打ちながらふき出していた
-略-」
ふろくとして、「父の詠める母の歌 亡父 水野一二三遺稿より」がありました。
この本も原爆小文庫からお借りしました。
長岡さんが、一人の市民として努力されて、多くの人たちに支えられているものです。
もくじ
水野潤一・著/白陵社1967年
素敵な家族愛が書かれてあります。被爆のシーンも、かなり愛情深く表現されています。こんな詩や歌がかける人たちがうれやましいと思いました……。
この本の最初の文。下「」引用。
「ヒロシマで死んだ
水野伊都子という名の
私の母に……
その母を愛した
悲しき父に……
そして
その二人を父母として
生れ出で儚なく死んだ
敏子という名の妹と
二人の幼い弟たちに……
唯一人の生き残った
一人の息子
一人の兄として
この小本を
ささげる……
一九六七年九月十三日 亡母二十三回忌に
潤一」
著者は詩で、母のこと、ヒロシマのことを描かれています。下「」引用。
「さつまいもの歌
-略-
幼かつた僕をかき抱いてくれた
あなたの手はまつ赤に染まり
やさしいほほ笑みに充ちていた
あなたの頬はうす皮がペロリとめくれてしまい
僕を育て上げてくれた
あなたの乳房のわきには
ぽつかりとくぼんだ穴があき
その穴からは
ママン あなたが生きている
ただ一つの証拠ででもあるかのように
鮮血がどくどくと
脈打ちながらふき出していた
-略-」
ふろくとして、「父の詠める母の歌 亡父 水野一二三遺稿より」がありました。
この本も原爆小文庫からお借りしました。
長岡さんが、一人の市民として努力されて、多くの人たちに支えられているものです。
もくじ