『★戦争児童文学傑作選3 ふたりの英雄』
日本児童文学者協会・編/太田大八・画/童心社1977年
戦争を体験された児童文学者たちが書かれた作品です。
--この中から読み取れるものは、もちろん戦争だけではありません。
■もくじ■
大きなおなべの話 稲垣昌子 6
ふたりの英雄 斎藤了一 45
*スイカのたね 沖井千代子 65
夜のかげぼうし 宮川ひろ 76
*墓標(ぼひょう) 峠三吉 90
シロウマとうげのとこやさん 杉みき子 100
馬を洗って 加藤多一 125
*夜のくすの木 大野允子 137
あのこ 今江祥智 142
*花〈詩〉 近藤東 158
*ヒロシマのうた 今西祐行 160
ハエ 長崎源之助 179
解説 渋谷清視 234
*があるのが、ヒロシマ関係です。
以前紹介した作品もあります。
英雄教育か……。下「」引用。
「英雄でなかったものは、どんな生きかた、くらしかたをしていたのだろう。なぜ、学校では、そうしたことを教えないのだろう。先生たちは、だれでも英雄になれるものだと考えているのだろうか。それとも、英雄になれないような者のことは、どうなってもかまわないと思っているのだろうかなどと考えたりした。」
今も、イチローなどの英雄でないものは、リストラされるのが当たり前!
--そんなに給与もらっていないのに……。そこで道路で寝る人たちも生まれた社会……。
差別主義者から見れば、格差社会なのでしょう。
ボクから見れば、格差社会ではなく、差別社会ですね。
--人道も人権もなくなってしまった民主主義などありえない……。
多くの人は、権威主義の政治(ファシズム)の被害にあっています……。
--そして、今もファシズムを支持する人たちは大勢います。
平和なんてどうでもいいものじゃないんだよ。
--われわれの生活にもかかわることなんだよ。
ふとん型爆弾なんてものもあったんですね……。下「」引用。
「兵隊たちのもっているのは、ふとん型爆弾というものでした。腰掛用(こしかけよう)の座ぶとんぐらいの大きさをした布の中に、爆弾がしかけてありました。兵隊たちは、それを敵戦車の上にのせるのです」
ハエ取り競争……。下「」引用。
「そして、中隊長は、各班対抗によるハエとり競争をおこなうといいました。いちばんたくさんハエをとった班には、清酒二本。さらに個人賞として、一等から五等までようかんを三本ずつさずけると発表しました。
酒も、あまいものも、たいへんな貴重品だったのです。
さあ、そうなると、班長たちは、清酒二本と、班の面目にかけても、ぜったいハエとり競争に優勝しなくてはならないと思いました。」
戦争とは、映画のカッコいいものなど、ほとんど嘘だとボクは思います。
もくじ
日本児童文学者協会・編/太田大八・画/童心社1977年
戦争を体験された児童文学者たちが書かれた作品です。
--この中から読み取れるものは、もちろん戦争だけではありません。
■もくじ■
大きなおなべの話 稲垣昌子 6
ふたりの英雄 斎藤了一 45
*スイカのたね 沖井千代子 65
夜のかげぼうし 宮川ひろ 76
*墓標(ぼひょう) 峠三吉 90
シロウマとうげのとこやさん 杉みき子 100
馬を洗って 加藤多一 125
*夜のくすの木 大野允子 137
あのこ 今江祥智 142
*花〈詩〉 近藤東 158
*ヒロシマのうた 今西祐行 160
ハエ 長崎源之助 179
解説 渋谷清視 234
*があるのが、ヒロシマ関係です。
以前紹介した作品もあります。
英雄教育か……。下「」引用。
「英雄でなかったものは、どんな生きかた、くらしかたをしていたのだろう。なぜ、学校では、そうしたことを教えないのだろう。先生たちは、だれでも英雄になれるものだと考えているのだろうか。それとも、英雄になれないような者のことは、どうなってもかまわないと思っているのだろうかなどと考えたりした。」
今も、イチローなどの英雄でないものは、リストラされるのが当たり前!
--そんなに給与もらっていないのに……。そこで道路で寝る人たちも生まれた社会……。
差別主義者から見れば、格差社会なのでしょう。
ボクから見れば、格差社会ではなく、差別社会ですね。
--人道も人権もなくなってしまった民主主義などありえない……。
多くの人は、権威主義の政治(ファシズム)の被害にあっています……。
--そして、今もファシズムを支持する人たちは大勢います。
平和なんてどうでもいいものじゃないんだよ。
--われわれの生活にもかかわることなんだよ。
ふとん型爆弾なんてものもあったんですね……。下「」引用。
「兵隊たちのもっているのは、ふとん型爆弾というものでした。腰掛用(こしかけよう)の座ぶとんぐらいの大きさをした布の中に、爆弾がしかけてありました。兵隊たちは、それを敵戦車の上にのせるのです」
ハエ取り競争……。下「」引用。
「そして、中隊長は、各班対抗によるハエとり競争をおこなうといいました。いちばんたくさんハエをとった班には、清酒二本。さらに個人賞として、一等から五等までようかんを三本ずつさずけると発表しました。
酒も、あまいものも、たいへんな貴重品だったのです。
さあ、そうなると、班長たちは、清酒二本と、班の面目にかけても、ぜったいハエとり競争に優勝しなくてはならないと思いました。」
戦争とは、映画のカッコいいものなど、ほとんど嘘だとボクは思います。
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