磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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GHQ日本占領史4 人口

2009年03月18日 | 読書日記など
『GHQ日本占領史4 人口』
   竹前英治、他・監修/天川晃、他・編/
     黒田俊夫、大林道子・訳/日本図書センター1996年

人口によって、政策も決められてゆく、もしその人口の推移も、御都合主義で決められたら、国の政策もまともにはいかないだろう……。



■目次・主なものだけ■
第1部 降伏以前の状況  3
I 明治時代以前の人口  5
II 明治時代から降伏までの人口  19
第2部 降伏後の状況  45
III 戦後の人口調査  47
IV 人口の傾向  59
V 占領計画と人口  87
VI 人口政策  109
*各種図とグラフ、表が付録などで掲載されている。


カトリックはだた原理原則をいっているだけでは無責任だろうとボクは思う……。下「」引用。

「特に、人口政策の分野において興味深いこは人口増加抑制に対する政策としての産児制限についての占領軍の見解である。人口の急激な増加が国民生活や国民経済に及ぼす深刻な影響を考慮して、Thompson教授は産児制限の必要性を強調した。ところが、この情報を知ったアメリカのカトリック団体から強烈な抗議がマッカーサー総司令官に対して提起されたのであ。カトリックの強い家族計画反対論は、今日でもアメリカの政治に対し強い影響力がみられる-略-」

推計に驚嘆するという……。下「」引用。

「ところでこの推計の結果を参考のため、実際の国政調査人口と比較してみよう。1970年7月1日についての占領軍の推計の中間値は1億675万7000人となっているのに対し、1970年10月1日の国勢調査人口は1億372万人である。占領軍推計の方がわずか303万7000人多い。2.8%の誤差であった。-略-この推計はまことに驚嘆に値するものといってよい。」

--不安要素
1 食料危機による栄養失調や飢餓、伝染病の蔓延。
2 占領軍に対する反感、憎悪による暴動。下「」引用。

「異常な困難があったにもかかわらず、占領軍と日本政府の積極的な活動や協力によって以上の2つの危機を脱することができた。“ガリオア”(GARIOA)と呼ばれたアメリカ合衆国の占領地における救済基金(Goverment and Relief in Occupied Areas)によって食糧危機によって語り伝えられた。-略-」

加藤シヅエは警告したという。 下「」引用。

「1945年11月11日加藤シジエ女史は、当時の悲惨な食糧事情、失業者の激増、絶無に近い医療施設の中で、何よりも必要なのは産児制限であると警告した。」

しかし、この時は乗り越えられた。
だからといって、次も乗り越えられるとは限らない。
だけど、今日本では人口減……。

--百万人も減少……。下「」引用。

「そのような自然災害の1つは、1783年の浅間山の噴火で、それは軽井沢と36の村々を破壊し、3万5000人の人々が死亡した。信頼できる数値によれば、人口は1780年の間に100万人減少したということだが、それでも食糧供給問題を解決できなかった。」

新築はなかったという……る下「」引用。

「莫大な損害を受けたこの時期、日本は建築資材供給の消滅のため、住宅の新築はまったくといっていいほどできなかった。都市の疎開者の稀世されない転入移動は、公的な配給システムを複雑にし、その上危機的な食糧状況をさらに悪化させた。-略-」

--厚生省人口問題研究所
今では国立社会保障・人口問題研究所








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