磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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チベットの核-チベットにおける中国の核兵器- Nuclear Tibet

2009年02月17日 | 読書日記など
『チベットの核-チベットにおける中国の核兵器- Nuclear Tibet』
   チベット国際キャンペーン(著)/ペマ・ギャルポ(監訳)/
     金谷譲(訳)/日中出版2000年

この本の真の意味……。下「」引用。

「むしろ私たちの目的は中国人もチベット人もみんな幸せになって暮らしていけるような環境を作りたいということです。」



「序文」 下「」引用。

「中国では当時、プルトニウム生産反応炉や放射能物質関連施設、さらには核弾頭の設計施設や組立施設が、チベットにすでに設置され、あるいは建設途上にあった。「三線」計画により、あらたにそれらと全同じものを、極秘裏に、主として四川省中央部へ建設する決定がされたのだった。
「三線」建設の結果、四川省が中国の主要な核施設の所在地となった。チベットは中国の核兵器システムの中心的存在ではくなったのである。
 本書は、こういったチベット高原における中国の核開発の歴史とともに、今日の現状をも明らかにしている。」

少しだけ公開……。下「」引用。

「中国は、一九八七年に『当代中国的核工業』という書籍で、それまで極秘としてきた軍事的核利用計画の情報を部分的に公開している。同書には西北核武器研究設計学院(第九研究所)について、重大な情報がいくつか含まれていた。-略-遅くとも一九八○年代中ごろまでには、第九研究所のすべての核関連施設が海晏から移転された可能性が高い。」

ココノル湖への鉄道路線がソ連のアドバイザーによって設計。低レベルの核廃棄物を湖へ投棄。下「」引用。

「一九九二年の秋、チベット国際キャンペーンの調査団がこの地を訪れ、ガイガー・カウンターで周辺地域の放射線を測定した。しかし、異常な数値を検出されなかった。もっとも、軍事施設周辺にある核廃棄物貯蔵・投棄地点は、当然のことながら厳重な監視下に置かれており、正確な測定に必要な距離にまで接近するのはまず不可能である。放射線源に接近した地点で測定しなければ、ガイガー・カウンター上に異常は現われにくい。」

「中止されたラサの原子炉建設」 下「」引用。

「故バンチェン・ラマ。彼はヤムドク湖の水力発電所建設およびラサの原子炉建設計画に反対した。」

核ミサイルも……。下「」引用。

「核兵器がチベットに最初に持ち込まれたのは、一九七一年である。この核兵器は、アムド地域北部のツァイダム盆地に配備された。現在、中国は三○○ないしは四○○個の核弾頭を所有しているが、これらのうち少なくとも数十が、チベット(正確には現青海省地域)に置かれていると考えられている(チベット高原内の核弾頭数を九○前後とする報告もあるが、今日までのところ未確認である)。」

インドに照準をあわせているという。


トレーラーで運ばれる時代……。下「」引用。

「だが、今日では、どこに地上配備の核ミサイルが置かれているかという議論は、もはやあまり意味をもたない。核ミサイルは、トレーラーによって自由に場所を移動させることができる。」

「おわりに」で書かれてあります。下「」引用。

「旧ソ連での無神経きわまる核廃棄物処理や、核関連施設の劣悪な労働環境は、全世界にショックを与えた。中国の原子力事情が明らかにされるにつれて、同様の衝撃をもたらすのは確実である。中国の原子力産業は、旧ソ連の場合と同じく、安全性が根本的に欠落したシステムだからである。」

「日本のマスコミの対応」 下「」引用。

「日本のマスコミはチベット問題を取り上げたら北京政府に怒られる、北京政府のご機嫌を損なうことはしたくないということで、依然としてチベット問題に関しては見ザル、言わザル、聞かザルという態度をとり続けています。」

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これは、確かに異常なことですね。下「」引用。

「さて、日本は世界で唯一の核の被害国という希有な立場にいるわけですが、-略-とくに中国の核については、同じアジアの国であり、日本にとっても影響は少なくないと思われるにもかかわらず、何も発言しえていないのではないでしょうか。」

そして、共産圏では……。下「」引用。

「たとえばチベットなどでは、そこに住んでいる人たちの意思とはまるで違ったかたちで、核の実験場や核の処理施設が中央の都合で一方的に作られているのです。この政治的な背景と管理の状況をふまえて考えてみますと、国境を超えて、その地域に与える影響は日本国内の比ではありません。
 もちろん日本にとってみても、距離的にかなり遠いとはいえ、季節風などのことを考慮してみるとまったく影響がないと言い切れないでしょう。」

日本でも、異常ですね。
事故がおきたら、あるいは影響のある地域の人たちの意見をきくならば、建設などできるわけがない……。

ですから、
「公害と原発のあるところに民主主義はない」

中国に民主主義があるわけがない。
一党独裁という封建社会であり、階級社会でもある……。

あれを平和勢力などといえる感覚をもっているイデオロギーのいる人たちがいるのが、恐怖でもある……。
--原子力帝国の派遣した工作員としか思えない……。

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チベットの人たちだろうから、これを書かれたのだろう……。

日本にも中国の核ミサイルが狙っているという……。

平和勢力の平和の武器とは絶対にボクには思えない……。





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