磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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これからの原発をどうするか

2008年06月28日 | 読書日記など
『これからの原発をどうするか』
   桜井淳・著/電力新報社1989年

どうも、この著者も歴史主義ではなく、体験主義の人のようです。
--わからなかったり、灰色にすれば、原発推進が続けられると思っておられるようです。



反原発がひろがったという。下「」引用。

「一九八八年二月十二日に、四国電力伊方原発で行なわれた出力調整試験には、約三○○○人もの反対派が抗議に集まった。実験中止を求める署名は百万人を超した。子供に学校を休ませて遠く避難させた母親まで出た。いまどきにしては珍しい大規模な大衆運動に膨れ上がっている。」

そして、広瀬隆に対して、罵詈雑言がはじまる……。

ジョン・ウェインのことも60パーセントだという。下「」引用。

「私は、この本の中には六○パーセントの事実が書かれていると思っているし、結論も事実からそうはずれてはないだろう、と感じている。しかし、これは調べた事実に推定と飛躍を加えたドキュメンタリーな小説だと考えられる。」

この論理でいくと、チェルノブイリで健康被害はないという重松氏の意見も正しくなるのかもしれないと思う……。

チェルノブイリから広島へ

この著者も被害者のことは見つめない人である……。

二者択一と非難! 下「」引用。

「ただ、この鋭さが裏目に出てくると問題が起きてくる。『危険な話』というのは題名そのままで、表現が極端で、安全か危険か、と二者択一しか許さないし、それは原発に賛成か反対かの二者択一なのだ。-略-」

『原発安全神話』などというものと、闘わねばならなかった歴史をお忘れになったのでしょうか?

その非科学的な思想を非難することもなしに、広瀬隆だけを非難するのはどうもフェアーではないとボクは思う……。

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一日二億円も損をすると、この著者もいう……。下「」引用。

「原発は、一日止めると二億円ほどの損失が出る。それは広瀬氏の指摘する通りだ。」

柏崎・刈羽原発はもう一年以上止まっている。
それも一基だけではない。
--そして、来年、大幅な電気料金の値上げがあるという……。

「果てしなき猜疑心」などというが、三原則も守っていない日本の原発関係者!
--約束を守っていないくせに、よく言えたものである……。

「巨額の広告費より安全実績を」と著者。
--事故ばかりで何が安全実績なのだろう?
巨費は広告費だけではない!








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