磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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語りつぐ戦争体験 続5 鳥になりたい

2009年03月21日 | 読書日記など
『語りつぐ戦争体験 続5 鳥になりたい』
   日本児童文学者協会、日本子どもを守る会・編/草土文化1983年

表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「かつての侵略戦争のとき、国民のほとんどは積極的、消極的にしろ戦争を支持した。ここにわたしたちの大きな反省と自戒がある。戦争体験のひとつひとつを語りあう意味もここにある。いま、わたしたちは戦争か平和かのどちらかにたたねばならぬ。」



■目 次■
 〈戦記〉
マレー半島の一日 小山田拙生  8
ニューギニアの敗兵 島田政雄  14
キスカ島戦記 対馬一二三  28
鳥になりたい 宮下卯三郎  40
 〈戦場の人々〉
祖父が語った戦争 高橋徳敏
   聞き書き 高橋弘子  60
殺人の記憶 佐々木哲郎  67
皇軍海軍の下級兵 西田賢亥  72
日本大使館毒殺事件 深山光明  83
 〈引き揚げ〉
敗戦の満州で 中村英五郎  96
わたしの十歳のとき 小松若菜  118
青いトマト 千田節子
   聞き書き 千田善昭  127
朝鮮脱出記 境富子
   聞き書き 山岸麻耶  135
 〈戦時下の生活〉
鱶の飯米 大橋他喜男  150


自殺者が多いですね……。下「」引用。

「この大尉は、日本降伏からまもない二十年八月三十一日、夫人と青酸カリをのんで自殺した神奈川県厚木航空隊の山田少佐飛行長である。」

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殺人と切腹命令? 下「」引用。

「-略-切腹だというが、どうやら命令系統がちがうから、これは殺人罪になるだろうな。仲間の工員十三人が証人になるといっているからな。軍人は、軍属など人間ではないと思っていばっているが、その軍人にみせてやりたいものがあるが、どうだ」
 わたしは、もっていた「恩賜(おんし)の時計」をだしてみせた。もっともこの「恩賜の時計」は、職業軍人になった兄が、銃剣術大会の午前試合で優勝して、そのときいただいたものである。兄が病死したあと、時計はわたしがもちあるいていた。准士官の軍人らはびっくりした。」

満州……。下「」引用。

「遼寧省(りょうねいしょう)遼陽の桔梗(ききょう)ホテルがわたしたちの収容所で、ここで軍人と家族がひきはなされました。桔梗ホテルの二か月は監禁(かんきん)状態で土をふませてもらえないため、子どもたちは脚腰がたたず、あるけない子どもが続出したのです。占領のソ連軍は、わたしたちを遼陽の南にある海城の町の旧日本軍官舎にうつしました。」

「憂国の民」……。下「」引用。

「日本は神国だから戦争に負けることなんてありえないと信じこんでいて、収容所ぐらしのなかで、発狂してしまった人もでました。こんな人を「憂国(ゆうこく)の民(たみ)」といいましたが、大声をあげてはしりまわり、夫の名まえを呼びながら泣きふしたり、真夜中に奇声を発したりします。たべものは、コウリャンやだいずかすで、中国人なみになりました。-略-」

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「鱶の飯米」
タイトルを読んで、鱶を食べるのかと思ったが、逆で軍人が……。下「」引用。

「「帝国海軍軍人は、みな鱶の飯米じゃ」

戦争は……。下「」引用。

「「戦争は人間を異常にする。気がくるったのもおったし、自殺するものもおった」-略-
「戦争は悲惨で、残酷なもんや」-略-
「戦争は、ぶざまで、カッコワルイ」」




「置きざりにされた赤ん坊に砂糖水をあたえる兵士(中支洞水で)」











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