磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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講座中国近現代史 7 中国革命の勝利

2010年10月16日 | 読書日記など
『講座中国近現代史 7 中国革命の勝利』
   野沢豊、田中正俊・編/東京大学出版会1978年

これで勝利なのだろうか?
日本が崩壊しただけの感じがする……。
今もまた、崩壊する思想が日本を席捲しようとしているのか?



農業社会主義的思想。下「」引用。

「「農業社会主義的思想」とは、もともと土地改革の急進化(土地法大綱の実施段階)の中で生じてきた極左的な思想であり、毛沢東によって「いま農村でみられる、工商業を破壊し、土地分配の問題で絶対平均主義を主張する考え方は〔一種の農業社会主義的思想である。このような思想は〕、その性質からいって反動的な、たちおくれた、逆行的なものである」として批判されたものである」

国民党一党独裁。下「」引用。

「要するにその主眼点は、国民党一党独裁の早期停止と憲政の実施。各抗日派の合法的権利の保障。党派を差別せず人材を登用して抗戦建国の事業に参加させること。戦時における行政機構の改革の四点であった。だがこれらがそのまま実行されるか否かは、自ら別問題であった。国民党側の妨害とサボタージュが予想されたからである。」

国民党の言い分。下「」引用。

「要するに国民党のいい分は、「現在の段階では、国民党でないものはすべて共産党であり、その間中立の余地はない。いわゆる民衆の立場など認められない。汝等文化人は国民党に入党しない限り、共産党の身代わりに工作するのと同じだ」という無茶なものであった。鄒韜奮の言によれば、生活書店の場合は、何回も国民党直営の正中書局との合併を強制されたという。それを拒絶したことで身の危険を感じ、香港に逃避するに至った。」

パンモンゴル主義。下「」引用。

「だが、こうした潜在的なパンモンゴル主義に支えられて、一九四六年一月「東蒙人民代表会議」が王爺廟近くのゲゲンスムで開かれた。東蒙各地から馬やラクダでかけつけた代表は二九五名、会議は東蒙人民自治政府組織法、施政綱領、宣言を採決し、東蒙人民自治政府と人民自治軍の成立をつげた。」

解放の喜びはすぐに消え、「接収風景」。下「」引用。

「しかし、かれらが歓迎されたのは、米国製の飛行機から降りてくる時までだった。かれらは、接収という名目の大規模な掠奪をはじめたのである。堀田善衛の目撃した、ある工場の「接収風景」は、次のようなものだった。
 先ず、重慶から、と称する接収員が軍隊をつくれてやって来た。その接収員が質問を発した。第一「金庫はどこにあるか」、第二「在庫品はどれくらいか」、第三「車輌は何台か」、第四「所有者(日本人)の所在如何、どのくらい金をもっていると思うか」。彼等はこの工場を「敵偽財産」として接収し、国有国営とする旨宣言し、封印をした。労働者たちは、漢奸か暴君のような扱いをうけた。そして金目のものはぜんぶ車輌で運び出して売りとばした。製品はいうまでもなく、原料、機械類、潤滑油まで売った。
 上海のみではない、国民党軍の進出した地域では、おおむね同様の自体が現出したのである。」







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