『かもがわブックレット134 あの戦争を伝えたい』
布川庸子(文・きり絵)/かもがわ出版2000年
実生活を書かれています。
--あの戦争の時の学校の教師も……。
表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。
「心の叫びに耳をかたむけて
立命館大学国際関係部教授
国際平和ミュージアム館長 安斎育郎
布川さんは、私が館長をつとめる「立命館大学国際平和ミュージアム」のボランティア・ガイドとして活躍しています。見学の子どもたちにいっしょうけんめいにうったえかける布川さんの名ガイドぶりはとても評判です。-略-
戦争の時代には、人々が自分なりの価値で生きることはきびしく抑圧されました。「個人の価値」の上に「国家の価値」がおかれたのです。また、戦場では若い命が危険にさらされ、「自己実現」どころではありませんでした。
いまこそ、人々の命が豊かに世界をきずきたい--それが、この本の著者である布川庸子さんの心からの願いです。「過去に現在を見、現代に過去を見る」--加藤周一さんは、こう言いました。布川さんの澄んだ心に映ったあの戦争の時代の非人間的な情景を私たちが二度と味あわないためにも、著者の心の叫びに耳をかたむけ、現代社会のありように目をむけてみる必要があるでしょう。」
index
たぶん、ほとんどの学校の先生、今も変わりがないとボクは思います……。
--戦争システムを続けていますので、仕方がないことでもあると思っています……。
先生の戦争責任はいわれない……。下「」引用。
「「お国のために命をささげる」、「天皇陛下のために死ぬ」ということが、日本人として一番大切なことなのだと、先生は口を開くと言われました。「大きくなったら何になる」と質問されたとき「軍人になってお国のために一命(いちめい)をさざけます」とか「看護婦になって、傷ついた兵隊さんの看病をします」と答えなければ先生はよい顔をされなかったのです。」
誰が国民にそんなことを教えたのだろうか?
--もちろん、教師だけではなく、マスコミもあるだろうけど……。
責任のがれしかいわない教師……。マスコミのほとんどもですね……。
「おおばこずもう」の詩を書いたという。そして非難されたという。下「」引用。
「北支(ほくし)では兵隊さんが、お国のために一所懸命たたかって下さっているのに、こんなけしからん詩を書いたものがおる。『負けたよ、負けたよ、おおばこずもう』こりゃ何だ!」
えっ、私が出した詩だ、と気がついたとたん、私は凍りつきました。
「負けたよ、負けたよ、おおばこずもう」先生は身ぶりまでつけて私の書いたものを非難されました。そのあとどうなったか憶えていません。」
もくじ
悪いシナ人と教えられてもいたようですね。下「」引用。
「慰問袋
-略-中身は、今となっては思い出せませんが、お手紙に「兵隊さん、寒い戦地でご苦労さまてず。悪い支那兵(しなへい)をたくさんやっけてください」といったことは確かに書きました。
中国の人は悪かったのでしょうか。
その当時、日本の戦争をすすめる人は、「日本がおこなう戦争を聖戦で正しいのだ。手向かいする支那はけしからん。こらしめてやらなければならない」と言っていました。
学校でも子どもたちに、そう教えていましたから「やっつけろ、けちらせ」と思っていたのです。日本人は偉いのだ、他の国の人は日本人の下で従うべきだといった考えが植えつけられていました。当時の日本人は他の民族を差別することで、殺してもいいと考え、実際多くの人を傷つけたり殺したりしたのです。」
そして、今もこんな感覚の人たちがいますね……。
「神の国」だとか、今でも……。
神というよりも、差別をつくりだすための道具ですね……。
伝統的な神道とは関わりがうすいのではないか?
墨塗りの教科書……。下「」引用。
「今までの教育の全面否定。つまり、天皇のために命を捨てた人はえらいのだとか、神代(かみよ)から続いている天皇をいただいている日本は、世界に例のない尊い国だとか書いてあったところを全部消したのです。
そのころ、何でも「マッカーサーの命(めい)により……」という言葉がはやっていたので、私はアメリカがこのような命令を出して今までの天皇を中心にした軍国主義教育をやめさせたのだと思っていました。でも、最近になって、これは、文部省の指示により、やらされたことだと知りました。子どもは無じゃ気に墨をぬりました。でもその時の先生の気持ちはどんなだったでしょう。」
学校の先生は、これで自分勝手にも戦争責任をすてた……。
--そして昭和天皇にたいする戦争責任を強く追及する!
ゼロサムゲームをはじめ、自らは正義で相手は悪。
だけど、これでは世の中のシステムをかえることはできない。
酒をのみつつ、アルコール依存症を治そうと思っているようなもの……。
教師の戦争責任は大きい……。
今も社会に対する社会的責任は大きい。
--きちんと努力している教師もおられることでしょうが……。
左右のクラウゼヴィッツ人は平和をつくらせないようにしているけれど、彼らは正義だとか正論をのべているなどと勘違いをしている……。
また、平和を唱える宗教者のなかにも、このような人たちもいる……。
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もくじ
布川庸子(文・きり絵)/かもがわ出版2000年
実生活を書かれています。
--あの戦争の時の学校の教師も……。
表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。
「心の叫びに耳をかたむけて
立命館大学国際関係部教授
国際平和ミュージアム館長 安斎育郎
布川さんは、私が館長をつとめる「立命館大学国際平和ミュージアム」のボランティア・ガイドとして活躍しています。見学の子どもたちにいっしょうけんめいにうったえかける布川さんの名ガイドぶりはとても評判です。-略-
戦争の時代には、人々が自分なりの価値で生きることはきびしく抑圧されました。「個人の価値」の上に「国家の価値」がおかれたのです。また、戦場では若い命が危険にさらされ、「自己実現」どころではありませんでした。
いまこそ、人々の命が豊かに世界をきずきたい--それが、この本の著者である布川庸子さんの心からの願いです。「過去に現在を見、現代に過去を見る」--加藤周一さんは、こう言いました。布川さんの澄んだ心に映ったあの戦争の時代の非人間的な情景を私たちが二度と味あわないためにも、著者の心の叫びに耳をかたむけ、現代社会のありように目をむけてみる必要があるでしょう。」
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たぶん、ほとんどの学校の先生、今も変わりがないとボクは思います……。
--戦争システムを続けていますので、仕方がないことでもあると思っています……。
先生の戦争責任はいわれない……。下「」引用。
「「お国のために命をささげる」、「天皇陛下のために死ぬ」ということが、日本人として一番大切なことなのだと、先生は口を開くと言われました。「大きくなったら何になる」と質問されたとき「軍人になってお国のために一命(いちめい)をさざけます」とか「看護婦になって、傷ついた兵隊さんの看病をします」と答えなければ先生はよい顔をされなかったのです。」
誰が国民にそんなことを教えたのだろうか?
--もちろん、教師だけではなく、マスコミもあるだろうけど……。
責任のがれしかいわない教師……。マスコミのほとんどもですね……。
「おおばこずもう」の詩を書いたという。そして非難されたという。下「」引用。
「北支(ほくし)では兵隊さんが、お国のために一所懸命たたかって下さっているのに、こんなけしからん詩を書いたものがおる。『負けたよ、負けたよ、おおばこずもう』こりゃ何だ!」
えっ、私が出した詩だ、と気がついたとたん、私は凍りつきました。
「負けたよ、負けたよ、おおばこずもう」先生は身ぶりまでつけて私の書いたものを非難されました。そのあとどうなったか憶えていません。」
もくじ
悪いシナ人と教えられてもいたようですね。下「」引用。
「慰問袋
-略-中身は、今となっては思い出せませんが、お手紙に「兵隊さん、寒い戦地でご苦労さまてず。悪い支那兵(しなへい)をたくさんやっけてください」といったことは確かに書きました。
中国の人は悪かったのでしょうか。
その当時、日本の戦争をすすめる人は、「日本がおこなう戦争を聖戦で正しいのだ。手向かいする支那はけしからん。こらしめてやらなければならない」と言っていました。
学校でも子どもたちに、そう教えていましたから「やっつけろ、けちらせ」と思っていたのです。日本人は偉いのだ、他の国の人は日本人の下で従うべきだといった考えが植えつけられていました。当時の日本人は他の民族を差別することで、殺してもいいと考え、実際多くの人を傷つけたり殺したりしたのです。」
そして、今もこんな感覚の人たちがいますね……。
「神の国」だとか、今でも……。
神というよりも、差別をつくりだすための道具ですね……。
伝統的な神道とは関わりがうすいのではないか?
墨塗りの教科書……。下「」引用。
「今までの教育の全面否定。つまり、天皇のために命を捨てた人はえらいのだとか、神代(かみよ)から続いている天皇をいただいている日本は、世界に例のない尊い国だとか書いてあったところを全部消したのです。
そのころ、何でも「マッカーサーの命(めい)により……」という言葉がはやっていたので、私はアメリカがこのような命令を出して今までの天皇を中心にした軍国主義教育をやめさせたのだと思っていました。でも、最近になって、これは、文部省の指示により、やらされたことだと知りました。子どもは無じゃ気に墨をぬりました。でもその時の先生の気持ちはどんなだったでしょう。」
学校の先生は、これで自分勝手にも戦争責任をすてた……。
--そして昭和天皇にたいする戦争責任を強く追及する!
ゼロサムゲームをはじめ、自らは正義で相手は悪。
だけど、これでは世の中のシステムをかえることはできない。
酒をのみつつ、アルコール依存症を治そうと思っているようなもの……。
教師の戦争責任は大きい……。
今も社会に対する社会的責任は大きい。
--きちんと努力している教師もおられることでしょうが……。
左右のクラウゼヴィッツ人は平和をつくらせないようにしているけれど、彼らは正義だとか正論をのべているなどと勘違いをしている……。
また、平和を唱える宗教者のなかにも、このような人たちもいる……。
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