磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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よみがえった黒こげのイチョウ-命を守り震災や戦災を伝える樹木-

2012年07月01日 | 読書日記など
『よみがえった黒こげのイチョウ-命を守り震災や戦災を伝える樹木- ノンフィクション・ワールド』
   唐沢孝一・著/大日本図書2001年

図書館の説明文。下「」引用。

「戦争や大地震で焼かれても今に生き残っている各地の樹木は、歴史の生き証人です。これらの樹木を通して戦災や震災の実相を知り、平和の尊さや防災、地域の歴史について考えます。
著者紹介 1943年群馬県生まれ。東京教育大学理学部卒業。都立高校で生物を教える。都市鳥研究会代表、埼玉大学非常勤講師など。著書に「語り継ぐ焼けイチョウ」「お帰りなさいツバメたち」など。」



表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「この本は、一本の黒こげに焼けた樹木に好奇心をいだいた私が、実際に出かけて調べた東京や広島、長崎などの樹木を中心に、自分の足で調べた自然や歴史の話です。こうした調査を通して、樹木が都市を守り、私たちの命や財産を守ってくれていることに気づいたのです。皆さんが住んでいる所にも、興味深い樹木や記念碑などはありませんか。ひよっとたら、そうした樹木や記念碑にも何冊もの本が書けるくらいたくさんの情報が刻まれているかもしれません。」

外山三郎・長崎大学教授。下「」引用。

「しかし、植物の生命力はじつに強いものがあった。長崎新聞では「被爆一ケ月後には三十種類の植物が芽吹き、その下で動く虫の姿があった」「故外山三郎長崎大学教授は、浦上を散策中にシナサワグルミが芽吹いているのを見つけ大学内に移植して花も咲き、実もなった。山王神社のクスの巨木は、熱線で樹肌を焼かれ、枯れたかと思われたが、息を吹き返した」と報じている。」

もくじ

「電柱が燃えるんですか?」 下「」引用。

「電柱といえば、今日ではコンクリート製があたりまえである。電柱が燃えるなんて信じられないかも知れない。しかし、以前は電柱は木でできていた。そのことを示す貴重な資料が、台東区三筋にある「被災電柱」である。東京大空襲の際に焼けたものであり、電柱の表面は熱で焼けてケロイド状になっている」

プレートには……。下「」引用。

「「焼け残った電柱を保存する会」の制作したプレートには次のようなことが書かれてある。
「……第二次大戦下の一九四五年(昭和二十)三月十日、米軍機B二九による東京大空襲で、一○万人以上の貴重な人命が失われ、三筋町でも一面に火の海になりました。辛うじて焼け残ったこの電柱には当時の惨状が刻みこまれています。私達はこの悲惨な歴史の生き証人としての電柱を保存することにより、あのような悲劇をひきおこした戦争を二度とくりかえさないことを神に誓い恒久の世界平和を宣言するものであります。一九八八年」
 平和を学び、郷土の歴史を知るために、この電柱を見学にくる人は今でも大勢いる。ただし、現在ある電柱は本物そっくり複製したものであり、実物は両国の江戸東京博物館に保存されている。なお、神奈川県平塚市にも戦争で焼けた電柱が二本残っているという。」

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