磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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CIA 新潮選書

2010年11月19日 | 読書日記など
『CIA 新潮選書』
   フリーマントル・著/新庄哲夫・訳/新潮社1984年

JFKは暗殺計画をゆるし、皮肉なことに本人が暗殺された……。下「」引用。

「ジョン・F・ケネディ大統領は一九六一年十一月、バージニア州ラングレーで新しいCIA(中央情報局)本部の落成式に臨んだとき、次のように述べた。
「諸君の成功は公表されない。しかし、失敗は喧伝される」」



そういっていたJFKはキューバ侵攻作戦でアレン・ウェルシュ・ダレスCIA長官をスケープゴートとして罷免した。

アイゼンハワーは大統領任期中に暗殺工作を許可していたという。

イーデン英首相は、ナセル大統領の暗殺を要請したという。

軍人長官ウォルター・ベデル・スミス中将。

工作費は“つかみどり”方式。下「」引用。

「朝鮮戦争はCIAへの批判、CIAの再編成を促進したが、同時に財政面からCIAを助けもした。カネに糸目をつけなくなったのである。予算はワイルド・ビル・ドノバンを思い出させる“つかみどり”で配分された。局内では「シリア方式」として知られていた。-略-」

マッカーシーはKGBスパイ? 下「」引用。

「鑒に映る像などこんりんざい信じようとしないアングルトンでさえ、マッカーシーは実のところ、裏でソ連にあやつられていたのではないかと疑う連中の一人である。マッカーシー個人への反発心が大きくなれば、ソ連はその反動として利得をえられるという理屈だ!」

「ベトナム介入の大失敗」

「ウソをつくりのも義務のうち」

「チリ・コネクションの大陰謀」

ウォーターゲート事件。下「」引用。

「シュレシンジャー長官は、CIAとウォーターゲート事件とのかかわり合いについて一つ残らず聞かされていると思いこんでいた。ところが、ハントがCIA提供の資材を使って新たな不法侵入を行なったと知るや、真青になって激怒した。工作本部担当副長官ウィリアム・コルビーを呼びつけると、CIA憲章と逸脱したかもしれぬCIAの活動を一つ残らず知りたいと強硬に主張した。-略-」

中枢にKGBエージェント・コルビー説?

「クルド族を見捨てたキッシンジャー」

「レーガン政権を支えるブッシュチーム」 下「」引用。

「今日、ブッシュはCIA史上、最も高く評価され、敬愛されている元長官の一人である。現に「ブッシュ・リーグ」と称せられる非公式の団体があって、それは世界各地を定期的に往来する元CIA職員から成り、メンバーは帰国すると副大統領に会い、情報問題について状況説明を行なっている。-略-国家安全保障会議の機能と権限をニクソン政権以前の状態にもどした。」

「株の操作も秘密工作のうち」

「情報官採用とウソ発見器」 下「」引用。

「ウソ発見器は採用時ばかりでなく、職員としてとどまるかぎりは、必要に応じて使われる。長官も一般職員と同じように、このテストをまぬがれることはできない。海外専用のテスト・チームもあって、ウソ発見器を携行しながら、-略-」

「ホモ、貯金ゼロは失格者」 下「」引用。

「ホモセクシュアルは保安上のリスクだという峻厳な態度である。
 しかしながら、驚いたことに、飲酒癖は--アル中でさえも--多目にみられる。精神的不安定の兆候となる可能性があっても問題にはされない。大目にみられないのは金遣いが荒く、預金の残高が少なくなった場合である。金にこと欠くのは、買収されやすい人物として受け取られる。」

「精神操縦術の開発」ユーイン・キャメロン博士

「LSDを市街地に散布する」 下「」引用。

「この化学物質を探求する「ビッグ・シティ工作」で、CIAは一九五三年型マーキュリー車の車体後部下方に取りつけてある排気管を改造し、通常の長さより四十五センチを伸ばしてニューヨーク市内を総計百二十八キロも走らせ、LSDの排気ガスが何も知らぬ通行人にあたえる効果を調べた。
 また工作員はスーツケースにバッテリ作動の排気装置をしのばせて地下鉄に乗り、密閉室でLSDを散布した場合の効果を調べた。工作員だけは鼻にフィルターを取りつけていたのである。さらに生物兵器用ガスがゴールデン・ゲート橋の上からサンフランシスコに向けて散布され、住民に方向感覚や識別能力の一時的な混乱を起こさせる予定になっていたが、幸いにも強風に散らされて実害はなかった。一九七五年のチャーチ委員会は、その結論で次のように断じている。
「これら一連の実験計画は実質的に、合衆国内で行なわれた人権侵害である」」

「MKサーチ」。下「」引用。

「「MKウルトラ」が野垂れ死にしても、精神コントロール、人体に有害な薬物や細菌に対するCIAの関心は少しも衰えなかった。一九六四年六月、暗号名「MKサーチ(探求)」のもとに、新しい実験計画がつくられた。この新プロジェクトには、七つの旧「MKウルトラ」計画が移され、織りこまれた。-略-」

「陸軍も人権無視の実験」 下「」引用。

「陸軍もCIAもめいめいの実験計画に対して防衛意識が強く、同時にライバルへの好奇心も強かったので、CIAは陸軍が海外で実験を行なっていると知るや、その成果を手に入れようと現実にスパイ工作を開始したのであった。陸軍側の研究計画について、チャーチ委員会は断罪している。-略-薬物は「サード・チャンス」という暗号名-略-」

「超能力は情報戦争の新兵器」

ユリ・ゲラーという奇術師……。下「」引用。

「スタンフォード研究グループにとって最大の痛恨事は、イスラエルの奇術師ユリ・ゲラーを相手に一連の実験を行なったとであり、この実験から生じる宣伝上の価値を目一杯にしぼりとられたのであった。ところが、ソ連では超心理学が正当な研究対象として受け止められているのである。」

「独裁者に奉仕するCIA」

「反戦、平和グループを秘密調査」

「ケネディ兄弟と暗黒街の関係」

ケネディ兄弟とフランク・シナトラが愛した女性=ジュディス・キャンベル

「ダレス長官、暗殺工作を直接指揮」

「CIA直営の電波放送」 下「」引用。

「「自由ヨーロッパ放送」も「ラジオ自由」も--後者は一九五六年のハンガリー事件を実質的に支援しようと勘違いをしたので「ラジオ解放」を改称したものだが--CIA直営の最もよく知られた放送事業である。-略-」








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