磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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ケルトの木の知恵-神秘、魔法、癒し-

2010年11月19日 | 読書日記など
『ケルトの木の知恵-神秘、魔法、癒し-』
   ジェーン・ギフォード(文・写真)/
     井村君江(監訳)/倉嶋雅人(訳)/東京書籍2003年

原書名 The Celtic wisdom of trees
美しい自然をとった写真がいっぱいです。



「表紙の裏」 下「」引用。

「この目のさめるような美しい本の中には古代の知恵が満載されています。-略-またシラカバの樹脂からはよい虫除けの薬ができ、樹液は天然のシャンプーになります。-略-この本には多くの「木の知恵」が語られています。」

インディアンとシラカバ。下「」引用。

「樹皮から抽出した油は、たとえば湿疹ができたときにトリートメントに使うと有効で、虫除けにもなります。つぼみは発毛のためのリフレッシング・トニックになり、樹液は天然シャンプーになります。北米のネイティヴ・アメリカン(インディアン)はチェリー・バーチの樹液からシロップをつくって、赤痢や、泌尿器系の感染症の治療薬として使います。シラカバの樹液は滋養ワインづくりにも用いられ、滋養茶はシラカバの樹皮とウィンターグリーン(イチヤクソウ属の植物からとった精油=冬緑油)からつくりますが、この二つはアメリカでおなじみの「ルートピア」(ほとんどアルコール分はない)に香りをつけるためにも使われます。葉の浸出液は消毒剤や利尿剤になります。-略-」

「ナナカマドROWAN山の淑女」活力が湧きあがるとき…… 下「」引用。

「英語圏では「山のトネリコ(マウンテン・アッシュ)」と呼ばれることの多いナナカマドですが、100を超える種類があり、遠く中国、北ヨーロッパ、北アメリカまで、北半球の温帯域まで広く分布しています。ケルト人に最も親しまれたのは、オウシュウナナカマド-略-」

「トネリコAsh世界樹、生命の木」洪水の月…… 下「」引用。

「オリーブ科に属するトネリコは、ヨーロッパ、アジア、北アメリカに60種以上あります。葉片はふつう奇数で、偶数の葉片をもつ葉を見つけたら幸運が訪れるといわれるのは、四つ葉のクローバーと同じです。」

ポセイドンに捧げられた……。下「」引用。

「トネリコはまた、海底に宮殿をもつギリシア神話の海神ポセイドンに捧げられています。」

「ハリエニシダGolden Gorse」希望のしるし…… 下「」引用。

「「ハリエニシダの花が咲くと口づけの季節」。この古い民謡にはほかにも多くのヴァージョンがありますが、テーマはみな同じ。ハリエニシダはいつでも花をつけているので、キスをするのに季節を問わない、ということです。-略-」

ハリエニシダ祭 下「」引用。

「8月1日に行われるルーの祝宴「ルナーサ」はフランスのブルターニュ地方では、「ハリエニシダの祭り」として知られています。ヒース地帯に暮らす人々にとって、ハリエニシダがことのほか貴重だったのは、それがしばしば唯一の燃料源だったためです。パンを焼く職人がハリエニシダをこよなく愛したのは、この木が窯の中でよく燃えたからでした。-略-」

希望をもつこと。下「」引用。

「四季を通じて輝きを放つハリエニシダは、常に変わらないこと、希望をもつこと、失意のどん底にあるときも信念を捨てないことが大切と、教えてくれます。挫けても信念を曲げないこと、夢を諦めないことがときに必要です。ハリエニシダは、骨身を削って打ち込めば努力は必ず報われるという証なのです。ケルト人にとて、ハリエニシダは楽観主義と信頼の象徴でした。」

ハンノキの教え 下「」引用。

「ハンノキは、物理的にも、感情的にも、精神的にも、私たちを支持し守ってくれます。そんなハンノキからは、攻撃のための武器も防御のための楯も思い浮かべられますが、このことは、ケルト人にとって、いつ剣を抜き、いつ楯をかざすかをわきまえることによって戦士の力量は決まるということを意味していました。-略-」

「ヤナギWillow魔法の木、妖術の木」春…… 下「」引用。

「オーストラリアを除くと、ヤナギはほとんど世界中におよそ300種ほどが生育しています。水を好む木なので、湖岸や沼地など、水辺、あるいは洪水が起こりやすいところには必ずといってよいほど生えています。月の魔法や魔術とも関係が深く、倒木からも芽が出たり、湿った土地に挿せばすぐに小さな小枝が生えてくるので、不死の木として知られています。もしも枝を逆さに植えても、つまり根か枝かどちらを下にしても生えてくるのです。-略-」

「治療師にとってヤナギは重要な木で、寒気と湿気が引き起こす病を癒すといわれています。」

ヤナギの教え。下「」引用。

「水と深い絆で結ばれたヤナギは、悲しかったら正直に泣きなさい。うれしかったら心から喜びなさいと語りかけてくれます。涙を流せば悲しみは和らぐでしょう。-略-」

「サンザシHawthron五月の木」春から夏に季節が変わる頃…… 下「」引用。

「背丈が低く優雅なサンザシ。刺(とげ)をもったサンザシは、おそらく生垣をつくる木として英国人にはおなじみでしょう。英国では16世紀から18世紀にかけて、地主たちが何キロにもわたってサンザシの生垣で私有地を囲い込みました〈「エンクロージャ」。地主・領主が牧羊業や集約農業を目的として、本来共同権があった公開耕地や共同牧場を囲い込んで私有地であることを明示した〉。-略-」

妖精の木・サンザシ。下「」引用。

「妖精の木であるサンザシは、井戸や泉を守っています。その美しい花は祈りを天まで届ける手助けをするといわてれいます。」

オーク……。下「」引用。

「オークは「ムグナの力の木」と呼ばれ、魔法の力を受けてドングリと、リンゴと、ハシバミの実をつけたといわれています。」

光の王。下「」引用。

「光の王エススの木であるオークはす、精神世界への入口、天国への通り道です。」

神聖なリンゴの木。下「」引用。

「女神ヘラが最高神ゼウスの后になった記念に、母なる大地の女神ガイアが贈ったものです。この木の番をしていたのが、根元に巻きついた蛇とヘスペリデスと呼ばれる7人の美しい乙女たちで、愛の女神アフロディテからこの仕事を任された妖精でした。ケルト神話には、豊穰の女神ケリドウェンの化身として、聖なるリンゴの木の根元に巻きつく蛇が登場します。永遠の生命を約束する神秘のリンゴ。これは、ギリシア、ケルト、そして北欧の神話にも共通して見られる点です。-略-」

ポプラとキリスト。下「」引用。

「キリスト教会は、ポプラはキリストがポプラでできた十字架に架けられたことを悲しんで打ち震えているのだという説を広めて、ポプラと死との関わりを強固なものにするのにひと役買ってきました。」






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