『にんげんをかえせ-原爆症裁判傍聴日誌-』
長谷川千秋・著/
京都原爆訴訟支援ネット・編/かもがわ出版2010年
帯に書かれてあります。下「」引用。
「近畿訴訟の6年半
全ての裁判を傍聴
首相と確認書、原爆症基金法を実現した力とは何か、核兵器廃絶へと動き出した時代へと動き出した時代に何をすべきかを伝える。」
意味ある一冊です。社会は生き物だということが実感できる一冊でもあるかもしれません……。
たんなる傍聴日誌ではないという。
元新聞記者の鋭い分析がある……。
厳しい生活、そして認定基準の理不尽さを訴える被爆者。
『なんやあんなもの』ビデオ上映の感想。下「」引用。
「私らのように、人間が丸焼け、炭のようになって死んでいく中をかいくぐってきた者にとっては『なんや、あんなもの』といった気持ちだ。映像にはにおいもない。色もない。もっとひどい、ひどい残酷なものだった。弁護団の人たちにも分かってほしい」。「投下直後の写真といっても三時間後のものだ(広島・爆心地から二・二キロの御幸橋付近で午前一一時すぎ撮影された被災者の人々を指していると思われる)。逃げていく途中の道の両側に何キロとなく死体が続くんですよ。ビデオには本当の姿は出ていない」。「今日、ビデオを見ていて『あなたには分からない』と裁判官に言いたかった。あの状況だけはいたものじゃないと分からない」-略-」
ボクらには、その映像だけでも、驚異としかいえないものなんですがね……。
さらに、文献など読んでみますと、証言が事実だと理解できる……。
被告側の証人、小佐古敏荘(こさことしそう)東大原子力研究総合センター助教授。DS86を擁護。
--内部被曝を考えていない……。
復員軍人への補償法(米)。下「」引用。
「一九八○年代の後半、アメリカで放射線被曝した復員軍人への補償法ができ、対象疾患の中に多発性骨髄腫も入ったので、あるいは自分の研究もいくばくか役にたったのかもしれないが、はっきりしたことは分からない-などと説明。この研究から言えることとして、▽放射線被曝には、体の外から放射線を浴びる「外部被曝」と、体内に取り込まれた放射性物質が体内で放出する放射線を浴びる「内部被曝」があるが、実際に海兵隊員の被曝状況を検証しようとすると、誘導放射能による被曝、放射性物質の降下による被曝、放射線汚染された飲食物の摂取による被曝、さらに汚染地区にどれほど滞在したかなど様々な角度から検討しなければならず、多くの不確定要因があると言わざるをえない。-略-」
合わせ技……。下「」引用。
「安斎氏は、放射線被曝は「内部被曝と外部被曝の合わせ技で起こる」のだと説明。-略-」
index
当時、小泉純一郎は戦争をすすめた。
小泉純一郎を許せない。下「」引用。
「いまも核兵器を持つアメリカについていく小泉首相を許せない。」
【一部のみ】
石破長官の問題発言……。
「11、沢田証人「科学者はきのこ雲の下からの目で」
厚生労働省の冷たい仕打ち。下「」引用。
「私たちが『控訴するな』と訴えに上京しても、門の中にも入れない。やっと厚生労働省の建物の中に入ったが、役人が出てきて、小さな狭い部屋に押し込み、私たちを座らせもせず、訴えの書類を受けとった。厚労省のあまりの冷たい仕打ちに、あらためて腹が立った」
「29、安倍首相の「基準見直し」表明後も国は告訴」
index
もくじ
長谷川千秋・著/
京都原爆訴訟支援ネット・編/かもがわ出版2010年
帯に書かれてあります。下「」引用。
「近畿訴訟の6年半
全ての裁判を傍聴
首相と確認書、原爆症基金法を実現した力とは何か、核兵器廃絶へと動き出した時代へと動き出した時代に何をすべきかを伝える。」
意味ある一冊です。社会は生き物だということが実感できる一冊でもあるかもしれません……。
たんなる傍聴日誌ではないという。
元新聞記者の鋭い分析がある……。
厳しい生活、そして認定基準の理不尽さを訴える被爆者。
『なんやあんなもの』ビデオ上映の感想。下「」引用。
「私らのように、人間が丸焼け、炭のようになって死んでいく中をかいくぐってきた者にとっては『なんや、あんなもの』といった気持ちだ。映像にはにおいもない。色もない。もっとひどい、ひどい残酷なものだった。弁護団の人たちにも分かってほしい」。「投下直後の写真といっても三時間後のものだ(広島・爆心地から二・二キロの御幸橋付近で午前一一時すぎ撮影された被災者の人々を指していると思われる)。逃げていく途中の道の両側に何キロとなく死体が続くんですよ。ビデオには本当の姿は出ていない」。「今日、ビデオを見ていて『あなたには分からない』と裁判官に言いたかった。あの状況だけはいたものじゃないと分からない」-略-」
ボクらには、その映像だけでも、驚異としかいえないものなんですがね……。
さらに、文献など読んでみますと、証言が事実だと理解できる……。
被告側の証人、小佐古敏荘(こさことしそう)東大原子力研究総合センター助教授。DS86を擁護。
--内部被曝を考えていない……。
復員軍人への補償法(米)。下「」引用。
「一九八○年代の後半、アメリカで放射線被曝した復員軍人への補償法ができ、対象疾患の中に多発性骨髄腫も入ったので、あるいは自分の研究もいくばくか役にたったのかもしれないが、はっきりしたことは分からない-などと説明。この研究から言えることとして、▽放射線被曝には、体の外から放射線を浴びる「外部被曝」と、体内に取り込まれた放射性物質が体内で放出する放射線を浴びる「内部被曝」があるが、実際に海兵隊員の被曝状況を検証しようとすると、誘導放射能による被曝、放射性物質の降下による被曝、放射線汚染された飲食物の摂取による被曝、さらに汚染地区にどれほど滞在したかなど様々な角度から検討しなければならず、多くの不確定要因があると言わざるをえない。-略-」
合わせ技……。下「」引用。
「安斎氏は、放射線被曝は「内部被曝と外部被曝の合わせ技で起こる」のだと説明。-略-」
index
当時、小泉純一郎は戦争をすすめた。
小泉純一郎を許せない。下「」引用。
「いまも核兵器を持つアメリカについていく小泉首相を許せない。」
【一部のみ】
石破長官の問題発言……。
「11、沢田証人「科学者はきのこ雲の下からの目で」
厚生労働省の冷たい仕打ち。下「」引用。
「私たちが『控訴するな』と訴えに上京しても、門の中にも入れない。やっと厚生労働省の建物の中に入ったが、役人が出てきて、小さな狭い部屋に押し込み、私たちを座らせもせず、訴えの書類を受けとった。厚労省のあまりの冷たい仕打ちに、あらためて腹が立った」
「29、安倍首相の「基準見直し」表明後も国は告訴」
index
もくじ