『ベルリンからの手紙【放射能は国境を越えて】』
山本知佳子・著/八月書館1989年
はじめの方に書かれてあります。下「」引用。
「一九八六年四月二六日。午前一時二三分、ソ連のチェルノブイリ原子力発電所四号炉で事故発生。午後二時、現場から四キロ以内の住民が、避難開始。四月二九日。放射能の雲、ポーランド北東部を横切って北欧に広がる。四月三○日。風向きが変わり、南欧にも汚染が広がる。」
当時、情報を公開しなかったドイツ。下「」引用。
「ドイツが放射能の雲の下に入っているのは確かで、西ヨーロッパの近隣諸国では、妊娠している女性・子どもに外に出ないよう呼びかける等の措置がとられている所もあるというのに、「放射能の値が少し上っているが危険は全くない」の一点張り。心配した市民たちが、気象台に電話をかけたのですが、連邦政府は「市民には放射能の値を知らせるな」と箝口令(かんこうれい)をしき、その理由として「どうせ一般の人には科学的なデータのことはわからないのだから、混乱を避けるためにも、値は公表しない方がいい」と言い、これにはさすがに各方面から非難の声があがっています。」
そして、すりかえの論理。下「」引用。
「すべてソ連が悪いというソ連非難に問題をすりかえる始末です。」
スリーマイル島の時も同様でしたね。
ヨウ素剤が売り切れたという。
映画の一場面を思い出したという。下「」引用。
「それも靴から検出される放射能がかなり高くなっているという事実も、病院関係物から報告されています。地表がかなり汚染されているということです。映画『シルクウッド』で、カレンが出勤して測定器を通過した時、警報が鳴り響く場面を思い出しました。」
■映画『シルクウッド』・予告編■
味噌が売れたという。下「」引用。
「真顔で「ミソは放射能に効くと聞いたが、本当か」と聞かれ、驚いていたら、自然食品(たいてい、味噌を売っています)を訪れる人たちの中に「ヒロシマ・ナガサキの後、日本人はミソというものを食べて、放射能から身を守った」という噂が広がって、急に味噌を買いにくる人が増えた、という話が新聞にのっていました。」
当時のヨーロッパの現状。下「」引用。
「スウェーデンのように“脱原発”に向けて歩み始めた国もある一方、西ドイツ、フランスなど、いままで以上に強硬な原子力政策をすすめている国もあるというのが、ヨーロッパの現状です。」
国策として勧められていたドイツ。下「」引用。
「民主主義をないがしろにする者たちのデモは禁止されて当然、そうした者たちを煽るような発言する者も処罰されて当然という風に、この“国の論理”は、とまどるところを知らずエスカレートしていきます。“危険人物”を取り締まるための法律も充分整っていて、「暴力行為の呼びかけ」「国家の誹謗中傷」などが、罪の対象となります。その際、一体何が“暴力行為”であり、何が“国家の誹謗中傷”なのかは、その時々によって、それを罪とみなす側が、勝手に判断するわけです。」
--「原発と公害のあるところに民主主義はない」
民主主義の皮をかぶったファシズムだった時代のドイツのことが書かれてありました……。
核時代に生きている、われわれ……。下「」引用。
「チェルノブイリの事故が起きた時、事故前と事故後の汚染値の表を見比べて、改めて気がついたのは、自分はまさに“核時代”の只中に生まれ育ってきた世代だということでした。」
index
目 次
山本知佳子・著/八月書館1989年
はじめの方に書かれてあります。下「」引用。
「一九八六年四月二六日。午前一時二三分、ソ連のチェルノブイリ原子力発電所四号炉で事故発生。午後二時、現場から四キロ以内の住民が、避難開始。四月二九日。放射能の雲、ポーランド北東部を横切って北欧に広がる。四月三○日。風向きが変わり、南欧にも汚染が広がる。」
当時、情報を公開しなかったドイツ。下「」引用。
「ドイツが放射能の雲の下に入っているのは確かで、西ヨーロッパの近隣諸国では、妊娠している女性・子どもに外に出ないよう呼びかける等の措置がとられている所もあるというのに、「放射能の値が少し上っているが危険は全くない」の一点張り。心配した市民たちが、気象台に電話をかけたのですが、連邦政府は「市民には放射能の値を知らせるな」と箝口令(かんこうれい)をしき、その理由として「どうせ一般の人には科学的なデータのことはわからないのだから、混乱を避けるためにも、値は公表しない方がいい」と言い、これにはさすがに各方面から非難の声があがっています。」
そして、すりかえの論理。下「」引用。
「すべてソ連が悪いというソ連非難に問題をすりかえる始末です。」
スリーマイル島の時も同様でしたね。
ヨウ素剤が売り切れたという。
映画の一場面を思い出したという。下「」引用。
「それも靴から検出される放射能がかなり高くなっているという事実も、病院関係物から報告されています。地表がかなり汚染されているということです。映画『シルクウッド』で、カレンが出勤して測定器を通過した時、警報が鳴り響く場面を思い出しました。」
味噌が売れたという。下「」引用。
「真顔で「ミソは放射能に効くと聞いたが、本当か」と聞かれ、驚いていたら、自然食品(たいてい、味噌を売っています)を訪れる人たちの中に「ヒロシマ・ナガサキの後、日本人はミソというものを食べて、放射能から身を守った」という噂が広がって、急に味噌を買いにくる人が増えた、という話が新聞にのっていました。」
当時のヨーロッパの現状。下「」引用。
「スウェーデンのように“脱原発”に向けて歩み始めた国もある一方、西ドイツ、フランスなど、いままで以上に強硬な原子力政策をすすめている国もあるというのが、ヨーロッパの現状です。」
国策として勧められていたドイツ。下「」引用。
「民主主義をないがしろにする者たちのデモは禁止されて当然、そうした者たちを煽るような発言する者も処罰されて当然という風に、この“国の論理”は、とまどるところを知らずエスカレートしていきます。“危険人物”を取り締まるための法律も充分整っていて、「暴力行為の呼びかけ」「国家の誹謗中傷」などが、罪の対象となります。その際、一体何が“暴力行為”であり、何が“国家の誹謗中傷”なのかは、その時々によって、それを罪とみなす側が、勝手に判断するわけです。」
--「原発と公害のあるところに民主主義はない」
民主主義の皮をかぶったファシズムだった時代のドイツのことが書かれてありました……。
核時代に生きている、われわれ……。下「」引用。
「チェルノブイリの事故が起きた時、事故前と事故後の汚染値の表を見比べて、改めて気がついたのは、自分はまさに“核時代”の只中に生まれ育ってきた世代だということでした。」
index
目 次
『ピーター・ラビットの自然はもう戻らない
イギリス国家と再処理工場』
マリリン・ロビンソン(著)/
鮎川ゆりか(訳)/新宿書房1992年
この本は、訳者のテレビをみて、いいことを話されていると思い、手にした本です。
この本はイギリス国家という点に力点があります。
ボクはとれない政治的なこともありました。
まるで異文化交流のような本でした。(-_-;)
政治的なものを除いて書きます。
このタイトルをみて、チェルノブイリでは自然が甦って楽園のようだという本があったという人もいるかもしれません。
--もちろん、それはウソ。
こちらが正解だろうと思います。それがきちんとした論理だと思います。一度こわされた自然は戻りません。いろいろな人たちが、自然を復活させるために努力されています。しかし、元の自然ではありえません。自然とはそんなに簡単なことではないのです。
復活させようとされる努力は尊いものですが……。
より理解して頂くためには、日本の屋久島がいいと思います。七千年以上という樹木があるという。それは一度失われたら、もう新たなものを人間は作り出せないでしょう。
そして、一般の地も人間の力は未熟であり、元の自然が復元されたということは100%ありえないことでしょう。
それも、何もしていなかったのに、人間が破壊した自然が甦り楽園になる……。そんなことはありえないと思います。自然というものの定義そのものも、楽園という定義そのものも、理解されていない方たちが、気楽に嘘の論理を展開されているとしかボクには思えません。
この地、セラフィールドのことが書かれてあります。下「」引用。
「セラフィールドだけですでに三○○回以上の事故が起きており、一九五七年にはチェルノブイリ以前の原子炉事故としては最も深刻な、原子炉の炉心火災が起きている。セラフィールドはもともと「ウィンズケール」と呼ばれていたのだが、この火災事故によってあまりに悪名高くなってしまったために、その名を放棄せざるをえなくなってしまったのだ。このように事故の起きやすい施設に大量のプルトニウムが保管されていること自体、きわめて危険なことといわなければならない。」
社会を支配していることは、日本と同様ですね。下「」引用。
「まるで金と秘密主義が人間が善人にしたてあげ、政治家や技術者がカルメル会の修道士になってしまったかのようである。」
そして、マスコミのイメージ作戦。
もう多くの人は偽善を知っておられると思います。
グロテスクな世界……。
ボクの若いころは、社会福祉といえば英国だったのですが、それを伝えた人たちは嘘をつかれていたのか、この著者が正しいのか……。
この表現は実におもしろいです……。下「」引用。
「アメリカ人はもともとイギリスの貧弱な制度から外れてしまった棄民や難民だったりするのだが、祖国であるイギリスには夢を抱き、イギリスが過去も現在も変わりばえがしないとか貧しいなどとは決して考えない。ある社会がこれほどわずかな希望しか約束できず、そしてそれさえも破ってしまうようなことは、イギリスの社会史を見なければ理解できない。」
福祉の定義を言い換えればこうなるという。
「頑健な乞食」。乞食は頑健でなければならない。
これは文明国がいう言葉ではないだろう。
しかし、日本もまた同様ですね。
そして「慈善」の代価は「服従」。
とても民主主義の社会とは思えませんね。
「スラム」という言葉は、「眠り(スランバー)」という言葉からきたようです。
労働者たちの自由時間には眠ることしかできないというからだという。
1985年5月2日『ザ・タイムズ』一面「プルトニウム食品を子供たちへ」という記事。
驚くべき記事と書かれてあります。信じられない話です……。
日本にも六ケ所村にこのような施設がありますね……。
事故が起きないようにお願いします!
では、すまないことと思います。
--科学的に人間に扱える技術ではないという……。
【訳者・関連】日本の環境(@o@)【視点・論点】NHK
■The Tale of Peter Rabbit 1/2■
■The Tale of Peter Rabbit 2/2■
index
目 次
イギリス国家と再処理工場』
マリリン・ロビンソン(著)/
鮎川ゆりか(訳)/新宿書房1992年
この本は、訳者のテレビをみて、いいことを話されていると思い、手にした本です。
この本はイギリス国家という点に力点があります。
ボクはとれない政治的なこともありました。
まるで異文化交流のような本でした。(-_-;)
政治的なものを除いて書きます。
このタイトルをみて、チェルノブイリでは自然が甦って楽園のようだという本があったという人もいるかもしれません。
--もちろん、それはウソ。
こちらが正解だろうと思います。それがきちんとした論理だと思います。一度こわされた自然は戻りません。いろいろな人たちが、自然を復活させるために努力されています。しかし、元の自然ではありえません。自然とはそんなに簡単なことではないのです。
復活させようとされる努力は尊いものですが……。
より理解して頂くためには、日本の屋久島がいいと思います。七千年以上という樹木があるという。それは一度失われたら、もう新たなものを人間は作り出せないでしょう。
そして、一般の地も人間の力は未熟であり、元の自然が復元されたということは100%ありえないことでしょう。
それも、何もしていなかったのに、人間が破壊した自然が甦り楽園になる……。そんなことはありえないと思います。自然というものの定義そのものも、楽園という定義そのものも、理解されていない方たちが、気楽に嘘の論理を展開されているとしかボクには思えません。
この地、セラフィールドのことが書かれてあります。下「」引用。
「セラフィールドだけですでに三○○回以上の事故が起きており、一九五七年にはチェルノブイリ以前の原子炉事故としては最も深刻な、原子炉の炉心火災が起きている。セラフィールドはもともと「ウィンズケール」と呼ばれていたのだが、この火災事故によってあまりに悪名高くなってしまったために、その名を放棄せざるをえなくなってしまったのだ。このように事故の起きやすい施設に大量のプルトニウムが保管されていること自体、きわめて危険なことといわなければならない。」
社会を支配していることは、日本と同様ですね。下「」引用。
「まるで金と秘密主義が人間が善人にしたてあげ、政治家や技術者がカルメル会の修道士になってしまったかのようである。」
そして、マスコミのイメージ作戦。
もう多くの人は偽善を知っておられると思います。
グロテスクな世界……。
ボクの若いころは、社会福祉といえば英国だったのですが、それを伝えた人たちは嘘をつかれていたのか、この著者が正しいのか……。
この表現は実におもしろいです……。下「」引用。
「アメリカ人はもともとイギリスの貧弱な制度から外れてしまった棄民や難民だったりするのだが、祖国であるイギリスには夢を抱き、イギリスが過去も現在も変わりばえがしないとか貧しいなどとは決して考えない。ある社会がこれほどわずかな希望しか約束できず、そしてそれさえも破ってしまうようなことは、イギリスの社会史を見なければ理解できない。」
福祉の定義を言い換えればこうなるという。
「頑健な乞食」。乞食は頑健でなければならない。
これは文明国がいう言葉ではないだろう。
しかし、日本もまた同様ですね。
そして「慈善」の代価は「服従」。
とても民主主義の社会とは思えませんね。
「スラム」という言葉は、「眠り(スランバー)」という言葉からきたようです。
労働者たちの自由時間には眠ることしかできないというからだという。
1985年5月2日『ザ・タイムズ』一面「プルトニウム食品を子供たちへ」という記事。
驚くべき記事と書かれてあります。信じられない話です……。
日本にも六ケ所村にこのような施設がありますね……。
事故が起きないようにお願いします!
では、すまないことと思います。
--科学的に人間に扱える技術ではないという……。
【訳者・関連】日本の環境(@o@)【視点・論点】NHK
■The Tale of Peter Rabbit 2/2■
index
目 次
『ヒロシマの証言 平和を考える』
広島平和文化図書刊行会・編/日本評論社1970年
いろいろな本から記事を集められて作られた本です。
権威ある人たちよる委員会によって、この本は編まれたという。下「」引用。
「この「ヒロシマの証言」を一貫する基本的な目標と構成については、昨年一一月以来、つぎの五名による編集委員会の討議かけて決定した。〈広瀬ハマコ(広島女学院大学)、今堀誠二(広島大学)、田淵実夫(比治山女子短期大学)、森脇幸次(中国新聞)、庄野直美(広島女学院大学)〉」
神父が献身的に働いたという。下「」引用。
「山本のカトリックの神父が一人の助手とともに献身的に、手を当てればつるりとむける患者を背に、神社の方へ運ぶ。」
index
原爆による小頭症は遺伝とは関係なしと書かれてありました。下「」引用。
「小頭症は原爆放射能によっておこったものにちがいなかったが、それはあくまでも胎児の中枢神経系にたいする直接的な衝撃であって、遺伝とはまったく関係のない症状である。」
--これだけで言えるのか?
ボクには疑問です……。
雑巾を縫ったお金で、平和運動……。下「」引用。
「むかしねえ、あなたが一生懸命ぞうきんを縫って、そのわずかなお金で「ひろしまの河」を買って、東京や長野や沖縄あたりまで送って下さったでしょう。自分にできる唯一の平和運動だといって、あの頃、ぞうきんを縫って一枚二五円で、「ひろしまの河」が三十円か四十円だったかしら?」
米軍のジープが大田洋子の家へ。下「」引用。
「彼女の交友関係について、それぞれの人の思想や所属政党がしらべられた。質問が外国人との交際にふれた時、軍曹の目が鋭く光った。日本国内に関する限り出版を押さえておけば問題はないが、外国人が原稿を読み、又は大田さんが外国人に話すことによって「屍の街」の内容が外国に伝わることを極度に恐れていたようである。-略-」
大田洋子は1950年「人間襤褸」を出版し、女流文学者賞を受賞。
index
検閲と無言の圧力。下「」引用。
「初期の原爆症研究に大きな役割を果していた都築正男氏(当時東京大学教授)の出版物が検閲でけずられた。一九四五年(昭二○)九月である。
「ゲラ刷りができましていよいよ出そうというときになりまして、印刷物は検閲を経なければならないということになりまして、検閲に出したところチョットぐあいが悪いから消せということです。ちゃんとできてしまってこれを消してまた組み直すのはたいへんだからというのでそこにゲタをはかせてふみつぶしてしまうということになったのです」(第一回原爆後障害研究会での講演から)と都築教授がいっているように、検閲と無言の圧力が続く』(「炎の日から二○年」)」
圧力というのは、書類だけとは限らないですね。
もくじ
広島テレビの三部作、1966~1968年。
1. “人間、そのたくましきもの” 原爆孤児
2. “百日紅(さるすべり)の花” 実話をもとに。
3. “ある夏の記録” 原爆ドームの永久保存工事。被爆者、坪川和子の死の記録。
1949年、ヒロシマ・ピース・センター組織委員会はニューヨーク市で発足。
世界連邦運動。下「」引用。
「一九四九年(昭二四)五月三日、児童文化会館で賀川豊彦氏を招き浜井市長主催の講演会が開かれ、世界連邦によるノーモア・ヒロシマズが強調された。日本における世界連邦運動は前年東京で始まっていたのであるが、広島における運動はこの講演会から出発した。-略-」
仏教仏教徒会議。下「」引用。
「世界仏教徒会議 「戦災供養塔」(一九五○年五月発会)をはじめとする宗教団体は、毎年八月六日にすべての宗派による慰霊祭を行ない、また毎年の六日には市内の托鉢(たくはつ)して歩きながら、無縁仏の遺骨を集めて歩いていた。これらの行動がり、一九五二年(昭二七)一○月一二日に、第二回世界仏教徒会議広島大会を本川小学校で開く機縁となった。この大会では、広島でやる以上、広島にふさわしい内容にしようというので、平和について話しあった。マララセーケーラ総裁(インド)は『人々が心の底から求めている平和であることを強く感じた。広島に起こるすべてのことは、世界全体にとって、とても大きい意義をもっている』と語った。セイロンから仏舎利(釈迦の遺骨)が寄付されたが、その贈呈の法要には、一万人の遺族が参列した。」
index
index
INDEX
広島平和文化図書刊行会・編/日本評論社1970年
いろいろな本から記事を集められて作られた本です。
権威ある人たちよる委員会によって、この本は編まれたという。下「」引用。
「この「ヒロシマの証言」を一貫する基本的な目標と構成については、昨年一一月以来、つぎの五名による編集委員会の討議かけて決定した。〈広瀬ハマコ(広島女学院大学)、今堀誠二(広島大学)、田淵実夫(比治山女子短期大学)、森脇幸次(中国新聞)、庄野直美(広島女学院大学)〉」
神父が献身的に働いたという。下「」引用。
「山本のカトリックの神父が一人の助手とともに献身的に、手を当てればつるりとむける患者を背に、神社の方へ運ぶ。」
index
原爆による小頭症は遺伝とは関係なしと書かれてありました。下「」引用。
「小頭症は原爆放射能によっておこったものにちがいなかったが、それはあくまでも胎児の中枢神経系にたいする直接的な衝撃であって、遺伝とはまったく関係のない症状である。」
--これだけで言えるのか?
ボクには疑問です……。
雑巾を縫ったお金で、平和運動……。下「」引用。
「むかしねえ、あなたが一生懸命ぞうきんを縫って、そのわずかなお金で「ひろしまの河」を買って、東京や長野や沖縄あたりまで送って下さったでしょう。自分にできる唯一の平和運動だといって、あの頃、ぞうきんを縫って一枚二五円で、「ひろしまの河」が三十円か四十円だったかしら?」
米軍のジープが大田洋子の家へ。下「」引用。
「彼女の交友関係について、それぞれの人の思想や所属政党がしらべられた。質問が外国人との交際にふれた時、軍曹の目が鋭く光った。日本国内に関する限り出版を押さえておけば問題はないが、外国人が原稿を読み、又は大田さんが外国人に話すことによって「屍の街」の内容が外国に伝わることを極度に恐れていたようである。-略-」
大田洋子は1950年「人間襤褸」を出版し、女流文学者賞を受賞。
index
検閲と無言の圧力。下「」引用。
「初期の原爆症研究に大きな役割を果していた都築正男氏(当時東京大学教授)の出版物が検閲でけずられた。一九四五年(昭二○)九月である。
「ゲラ刷りができましていよいよ出そうというときになりまして、印刷物は検閲を経なければならないということになりまして、検閲に出したところチョットぐあいが悪いから消せということです。ちゃんとできてしまってこれを消してまた組み直すのはたいへんだからというのでそこにゲタをはかせてふみつぶしてしまうということになったのです」(第一回原爆後障害研究会での講演から)と都築教授がいっているように、検閲と無言の圧力が続く』(「炎の日から二○年」)」
圧力というのは、書類だけとは限らないですね。
もくじ
広島テレビの三部作、1966~1968年。
1. “人間、そのたくましきもの” 原爆孤児
2. “百日紅(さるすべり)の花” 実話をもとに。
3. “ある夏の記録” 原爆ドームの永久保存工事。被爆者、坪川和子の死の記録。
1949年、ヒロシマ・ピース・センター組織委員会はニューヨーク市で発足。
世界連邦運動。下「」引用。
「一九四九年(昭二四)五月三日、児童文化会館で賀川豊彦氏を招き浜井市長主催の講演会が開かれ、世界連邦によるノーモア・ヒロシマズが強調された。日本における世界連邦運動は前年東京で始まっていたのであるが、広島における運動はこの講演会から出発した。-略-」
仏教仏教徒会議。下「」引用。
「世界仏教徒会議 「戦災供養塔」(一九五○年五月発会)をはじめとする宗教団体は、毎年八月六日にすべての宗派による慰霊祭を行ない、また毎年の六日には市内の托鉢(たくはつ)して歩きながら、無縁仏の遺骨を集めて歩いていた。これらの行動がり、一九五二年(昭二七)一○月一二日に、第二回世界仏教徒会議広島大会を本川小学校で開く機縁となった。この大会では、広島でやる以上、広島にふさわしい内容にしようというので、平和について話しあった。マララセーケーラ総裁(インド)は『人々が心の底から求めている平和であることを強く感じた。広島に起こるすべてのことは、世界全体にとって、とても大きい意義をもっている』と語った。セイロンから仏舎利(釈迦の遺骨)が寄付されたが、その贈呈の法要には、一万人の遺族が参列した。」
index
index
INDEX
『カントの哲学-シニシズムを超えて-』
池田雄一・著/河出書房新社2006年
--今の政治家や文化人。
よくもこれだけ嘘がつけるなあーと思う。シニシズムという言葉に、そのヒントがあるのではないか? そう思い手にした本である……。
シニカルな人間に倫理はムダと書かれている。
この論理が成立しているのだろうか? 下「」引用。
「そしてその一方で、たとえば「アメリカこそ最大のならず者国家である」だとか「大学の公共性が崩壊している」というような、明らかに正しいとされている」だとか「大学の公共性が崩壊している」というよな、明らかに正しいとされている主張が、その正しさ故に何の力ももっていない状況に私たちは直面している。」
でも、総体としてはアメリカは平和主義としても最大国家でもあるとボクは思う……。
このことを反論しようとすれば、以下となるという……。下「」引用。
「そして、その反作用として、力をもった真実の言葉を、伝えようとすればするほど、それを語る者は、自分の妄想をひたすら垂れ流すことになるのではないか。そのような危険性におびえながら、日々暮らしているのが私たちの日常だろう。」
そういうものなのだろうか?
--ボクにはそうは思えない。放送大学などは論理も明快だとボクは思うが……。
■シニカルな人間の典型■
1. 弱者誇示型 わかっているけれども、外の世界では生きていけない。
2. 享楽型 真実か嘘かなんかより、重要なのは旨味。
1.はボクのまわりかな……、そしてボクも時々それに陥る……。
2.は政治家が代表するのではないか? いつものことに関する人たちだろう。マスコミは業種では一番の高給取りだという……。
しかし、ボクが陥ったとしても、被爆された人たちの書かれた文章で、これはいけないと思う……。
オウム教団のことを取り上げられていました。下「」引用。
「科学的な言説と神秘主義的でオカルト的な言説が、なんの矛盾も葛藤もなく一体化している状態。これがテスラの科学では語られていた。」
これは、オウムを取り上げるよりも、原爆神話を例にあげた方がよいのではないだろうか?
そして、オウムだけの問題ではなく科学と倫理を考えた方がいいのではないか?
反証不可能なことって何かもわかりませんでした。下「」引用。
「ビック・バンはこれまでに九回あった。最初の人類はトムという名前だった。火星の霊は意外と親切だった……。これらの言説は、事実確認的でありながら、反証不可能である。」
ボクは反証よりも、まず実証してもらいたいものですね。
--ただのホラに意味をどうして持たせなければならないのか?
この意味もわからない。下「」引用。
「スノビズムの理想的なモデルである日本人、彼らはすべての例外なくまったく無報酬の自殺を純然たるスノビズム故に行なうこどができる。まったく無報酬の自殺、これがスノビズムにもとづく行動の帰結であった。」
自殺は絶望によってすると思う。
自殺でも報酬をもらおうとするのだろうか?
何のことか? さっぱりわからない……。ボクも俗物だけど、まったくわからない……。差別や、人を馬鹿にするような態度はもちろん、人間的に恥ずかしい行為で、許されるものではないとも思っているが……。
特攻はもっと複雑だとも思う……。
ハリウッドの嘘くさい映画『スピード』、『マトリックス』などをとりあげて、それがまるで事実であるかのように書いておられる……。
--被害者のことなどを無視して、社会問題を考えよう。
苦痛や嫌なことは避けようとしたら、それでは妄想となってしまうのではないか?
嘘つきの嘘に対していくのは、きついだろうと思う……。
--これからもがんばっていただきと思うが……。
--まとはずれのことを書くが。
差別主義者の論理で平等をつくりだすのは困難だろう……。
被爆され平和運動をされていた、あるいは現役の人たちを基本にした方がいいとボクは思う。
目次
index
池田雄一・著/河出書房新社2006年
--今の政治家や文化人。
よくもこれだけ嘘がつけるなあーと思う。シニシズムという言葉に、そのヒントがあるのではないか? そう思い手にした本である……。
シニカルな人間に倫理はムダと書かれている。
この論理が成立しているのだろうか? 下「」引用。
「そしてその一方で、たとえば「アメリカこそ最大のならず者国家である」だとか「大学の公共性が崩壊している」というような、明らかに正しいとされている」だとか「大学の公共性が崩壊している」というよな、明らかに正しいとされている主張が、その正しさ故に何の力ももっていない状況に私たちは直面している。」
でも、総体としてはアメリカは平和主義としても最大国家でもあるとボクは思う……。
このことを反論しようとすれば、以下となるという……。下「」引用。
「そして、その反作用として、力をもった真実の言葉を、伝えようとすればするほど、それを語る者は、自分の妄想をひたすら垂れ流すことになるのではないか。そのような危険性におびえながら、日々暮らしているのが私たちの日常だろう。」
そういうものなのだろうか?
--ボクにはそうは思えない。放送大学などは論理も明快だとボクは思うが……。
■シニカルな人間の典型■
1. 弱者誇示型 わかっているけれども、外の世界では生きていけない。
2. 享楽型 真実か嘘かなんかより、重要なのは旨味。
1.はボクのまわりかな……、そしてボクも時々それに陥る……。
2.は政治家が代表するのではないか? いつものことに関する人たちだろう。マスコミは業種では一番の高給取りだという……。
しかし、ボクが陥ったとしても、被爆された人たちの書かれた文章で、これはいけないと思う……。
オウム教団のことを取り上げられていました。下「」引用。
「科学的な言説と神秘主義的でオカルト的な言説が、なんの矛盾も葛藤もなく一体化している状態。これがテスラの科学では語られていた。」
これは、オウムを取り上げるよりも、原爆神話を例にあげた方がよいのではないだろうか?
そして、オウムだけの問題ではなく科学と倫理を考えた方がいいのではないか?
反証不可能なことって何かもわかりませんでした。下「」引用。
「ビック・バンはこれまでに九回あった。最初の人類はトムという名前だった。火星の霊は意外と親切だった……。これらの言説は、事実確認的でありながら、反証不可能である。」
ボクは反証よりも、まず実証してもらいたいものですね。
--ただのホラに意味をどうして持たせなければならないのか?
この意味もわからない。下「」引用。
「スノビズムの理想的なモデルである日本人、彼らはすべての例外なくまったく無報酬の自殺を純然たるスノビズム故に行なうこどができる。まったく無報酬の自殺、これがスノビズムにもとづく行動の帰結であった。」
自殺は絶望によってすると思う。
自殺でも報酬をもらおうとするのだろうか?
何のことか? さっぱりわからない……。ボクも俗物だけど、まったくわからない……。差別や、人を馬鹿にするような態度はもちろん、人間的に恥ずかしい行為で、許されるものではないとも思っているが……。
特攻はもっと複雑だとも思う……。
ハリウッドの嘘くさい映画『スピード』、『マトリックス』などをとりあげて、それがまるで事実であるかのように書いておられる……。
--被害者のことなどを無視して、社会問題を考えよう。
苦痛や嫌なことは避けようとしたら、それでは妄想となってしまうのではないか?
嘘つきの嘘に対していくのは、きついだろうと思う……。
--これからもがんばっていただきと思うが……。
--まとはずれのことを書くが。
差別主義者の論理で平等をつくりだすのは困難だろう……。
被爆され平和運動をされていた、あるいは現役の人たちを基本にした方がいいとボクは思う。
目次
index