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南阿蘇、今年の行き納め、ぐるりと一周(1)

2013年11月24日 | 蕎麦と温泉

南阿蘇に行ってきました。先日、今年初の積雪を観測した阿蘇山、これから冬を迎えると簡単には近寄れなくなりますので、今年最後の行き納め、定番の南阿蘇ドライブコースをぐるりと一周してきました。


まず向かったのは「南阿蘇素材のみる夢 めるころ」天然酵母のパンと焼き菓子の名店です。4年ほど前、大阪のパン職人であるブーブさんから教えてもらい、それ以来、南阿蘇に来ると必ずといっていいほど立ち寄るお気に入りのパン屋さんです。

お店の前のモミジが黄色や赤に紅葉しています。早い樹はもう半分くらい落葉していましたが、阿蘇では遅かった紅葉が見頃を迎えていました。
パンは、たっぷりヤマブドウが詰まったずっしり重い「やまぶどうパン」ハーフ、フランスパンにサイコロチーズを巻き込んだ「チーズフランス」、そしてエダムチーズのもっちり食感「めるころパン」を購入しました。

こちらは人気店なので午後少し遅くなると各種人気ベーカーリは売り切れてラスクとか焼き菓子だけになってしまいます。今日は開店直後だったので、全種焼きあがったばっかり。足の速い観光客や近くのペンションの方がごっそり買っていきました。200円から400円が中心なのですが、ずっしりボリューム感があります。

左「やまぶどうパンハーフ」430円、奥「チーズフランス」300円、右「めるころパン」5個250円。お店のカフェでイートインも可能です。お早めに。

続いてお昼ご飯は「蕎麦や漱石」を訪れました。実は11:30開店のこちら、小規模な人気店ということで11時過ぎに到着したところまだ誰も居ませんでした。いったん「めるころ」に戻りそこから歩いての再訪問です。

場所は、めるころ駐車場の一番山側の端に進入路があります。ちいさな看板が二つほど上がっているだけですから、車で国道を走りぬけると見落としてしまいます。
この看板から50mほど砂利道を上がった場所に、ほんと小屋(失礼)というか普通の住宅風の1軒屋が建ってます。店の前が駐車場、11:20くらいに戻ったら既に2組が待っていましたので慌てて並びます。4卓20席ほど、相席はありませんので先着4組に間に合わないと40分から50分待ちになります。



お店の看板もシンプル。小さく張られた「注意書き」には「お急ぎの方ご遠慮下さい」とか「小さなお子様はお断りしています」などと書かれていて、こりゃ頑固一徹蕎麦オヤジかな?と思い勝ちですが、実は腰の低い丁寧なご主人と奥様で経営されている小さな蕎麦屋さんなのです。

蕎麦に拘るあまり、東京での繁盛店を閉め阿蘇に移転し、さらに蕎麦を美味しく召し上がっていただく為に追求してきたのが今のスタイルだそうです。お店のHPを見てもシンプル、説明が少しだけ、決して「オレの蕎麦食ってみろ」というお店ではありません。
以前の蕎麦が忘れられずにわざわざ東京から阿蘇に来るなじみのお客さんも居るようです。

さて、私達が頼んだのは「朝びき24」と「玄舞」のもり、です。とういうかこの蕎麦2種類しかメニューはありません。暖かい「かけ」か冷たい「もり」、大盛りもありません。どうぞ食べ比べてみてくださいという2つだけです。


薬味は、玄舞用に辛味大根とネギ、そして天日塩です。朝びきのほうは山葵をその場で摩り下ろして出してくれます。


蕎麦、到着しました。注文してから一つずつゆでる様で、先着順に出てきました。
玄舞、皮ごと引きぐるみの十割蕎麦です。盛られた状態からでも香りをかぐと蕎麦の風味が漂います。



こちらは、まず塩で頂きます。塩で食う蕎麦があるとは聞いていましたが、塩ねぇ、汁につけてずるずるっといきたいよねぇ蕎麦は、と日頃は思っていましたが、ここの蕎麦、塩で食べるとホントに旨い!塩だけで十分です。
喉越しを味わう蕎麦、歯ごたえと香りを味わう蕎麦、打ち方と粉でなんとなく分けてましたが、こちらの玄舞はそのどちらでもありませんでした。
噛み締めるほどに蕎麦の香りが口腔に広がり、でも喉越しもよく後半はつけ汁に薬味大根で頂きましたが、つるりと喉を通過していきます。今、思い出してももう一度、3皿くらい食べたくなる蕎麦です。

妻は朝びき24。蕎麦粉は玄舞と同じですが外側の殻を剥き24番メッシュでふるいにかけ生粉打ちにしたものです。


色見は白く更科のような感じですが、玄舞に負けない風味を保っています。じゃっかん喉越しは柔らかくなっていますがどちらが旨いかといえば朝びきの方が蕎麦を楽しめるかもしれません。ちょっとな、といいつつお互いの蕎麦を突付いていたらだいぶ取り上げてしまいました。


こちらは「塩」がついてきません。山葵とつけ汁に合う挽き方ということなんでしょう。妻はちょっと塩付けて食べてみましたら「旨い旨い」と言って塩で食べる蕎麦ブーム、我が家に到来しそうです。
後は、蕎麦湯を頂いて、塩で食べた分はこちらでつけ汁を十分堪能しました。

繰り返しになりますが、こちらは「蕎麦に拘りすぎて蕎麦だけを楽しむ店」になっています。古民家風でもなく天ぷらや小鉢も無く、BGM無し、子供禁止、イラッチご遠慮下さい、のお店になってます。
が、決して上から目線のお店ではなく、接客は丁寧、蕎麦は旨い、素人ながらここは素直に美味しいと感じさせる蕎麦一番のお店でした。他の方の評価は色々ありますが、おおむね「うまい、蕎麦の名店だ」ということでね、食べログをご覧下さい。


続いては犬イジリマス。柴犬の里、行ってきました

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