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横浜散策[11]  三渓園⑥ 「旧東慶寺仏殿」他

2011年09月04日 17時27分26秒 | 横浜散歩

こちらの建物は江戸時代初期の作品とされるもので、鎌倉の東慶寺にあったもの。
1907年(昭和40年)に移築されたものだそうです。
檜皮葺(ひわだぶき)の屋根の「むくり」がなんとも美しい。こちらも手前のモミジの
木とのバランスが絶妙です。

こちらは「旧燈明寺本堂」。室町時代の建築と言われています。1988年(昭和62年)に
移築されました。

外人の観光客が熱心に中を覗かれていましたが、驚いたのはJTBのバスツアーで
大勢の外人観光客が来られていたこと。こちらのお二人はフランスから来たとか。日本の
古来の建築物を見学するには格好の場所かも知れませんね。意外と日本人より外国の
方の方がこの場所を知っていたりして。

本堂の中にはご本尊様が。

園内の小高い丘には三重塔が。これも旧燈明寺の三重塔。1457年(康正3年)の建築。
当園には1914年(大正3年)に移築されました。

小雨降る中でありましたため、早足の見学となってしまいました。それにしても個人で
これだけの建築物を収集したというのはなんとも奇跡的。単に金にあかせてではここ
まで出来ません。三渓自身が古美術、古建築に造詣が深かったことで、こうした偉業
が出来たんでしょうね。

更に彼の素晴らしいところは、この造園に長い年月がかかっていますが、なんと明治
39年から一般にも公開していたこと。日本画壇の新鋭を育むだけでなく日本の伝統
美術を庶民にも公開していたというこの行為には頭が下がります。

久々に目の保養をさせて貰いました。原三渓翁に感謝しながら、三渓園を後にして。

 

(因みにご紹介した建物は全て国の重要文化財に指定されています)

(この項おしまい)

 

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