検問所を通りすぎてそれからピレーネの山道のワインディング・ロードをひた走ること2時間。
途中で最高峰のところを通り過ぎた時には雨が完全に雪に変わって。30分くらいは雪道走行
となりました。
昔、スキー場にはシーズン20回くらい毎週土日車をぶっ飛ばして丸タイヤで走ったり、冬の
北海道を走ったりしたことがあるので、慣れているとは言え、やはりノーマルタイヤでの走行
はかなりめげてしまいます(苦笑)
これ昼間の時間であったのでまだいいのですけど、夕方から夜だったら完全に諦めてまた
フランスに戻ったでしょうね。
お陰様で無事アンドラの首都、アンドラ・ラ・ベリャに到着。アンドラの首都で、カタルーニャ語
で「古いアンドラ」という意味だそうです。
なんせ、国民人口8万人弱の小国家。首都と言っても、ボク等のイメージする活気は見られません。
もっとも、こちらのハイシーズンは冬場。世界からウインター・スポーツ、夏のトレッキングのメッカ
としてヨーロッパ中から人が来るそうです。
首都の中心には河が流れて。おや、ダリさんの彫刻が。
なんだかこういう風景ってどこかで見たような・・・これで湯けむりでも上がっていたら、日本の
温泉地と間違えるかも(笑)
この国、この建物の殆どは免税店とホテルで占められています。半年を雪の中で過ごす国。
産業と言っても観光業しかなかった国が、なんとか自立する道を探った結論が国全体を
タックス・ヘイヴンとすることでありました。
タックス・ヘイヴンというと今回のボクの旅行の最初の訪問地がドバイ。あちらは世界で一、二
を競うフリーポート(自由貿易港)で経済を確立、更なる飛躍を目指して国全体をディズニー・
ランド化するという壮大な実験を続けています。
世界的に見るとタックス・ヘイヴンは港町のある国によく見られますが(ケイマン島などが著名)、
こういう山間の国でというのは世界でも他に例を見ないように思います。
ということで、今回の旅のテーマは海と山の自由貿易地の見学もその目的の一つでありました。
ー続くー
フランス語を話す人は殆どいません。歴史の
いたずらだと思いますけど。基本はカタルーニャ
語かも知れませんが、これはボクには分かりません。
スペインでもカタルーニャとバスクは今でも独立の
機運が高いところで、スペインも頭を悩ませています。
ここの人種内訳はどうなっているのでしょうか?
フランス人とスペイン人が半々とか?