昨年末の話で恐縮。ちょっと用事があり、四谷の上智大学にお邪魔。
いままではこのキャンパスの中に入ったことがなく、外からコンクリートの高層ビルの
校舎しか見ていなくて、この建物を見て痛く感激した次第。
今ではすっかり見ることが出来なくなったスクラッチタイル張りの優雅な建物があるじゃ
ございませんか。
思わずカメラでぱちりぱちりやっておりましたら、通りかかった女性が「あら、これ有名な
建物なんですか?」と聞かれたりして。恥ずかしながらボクには知識がなく、「いやぁ、
有名かどうかは知りませんが、綺麗な建物じゃないですか。きっと著名な建築家が手掛け
たものだと思いますよ」なんて適当なことを言ってしまいました(苦笑)
この一階部分が花崗岩張りというのも珍しいです。その上にアーチを模した窓があり、
ヨーロッパの修道院を思わせる演出は見事です。
家に帰って色々調べてみたら・・・
なんと設計はあの函館のトラピスチヌ修道院やらボクの弟が式を挙げたカトリック神田
教会等数多くの日本の教会建築を手がけたスイス人建築家ヒンデルさんでありました。
なるほど、そういわれると神田教会も似たテイストを感じます。
竣工は昭和7年(1992年)。尚、本建築は従前の建物が関東大震災で崩壊して、再建築
されたものです。
ひょんなことで、こういう素晴らしい昭和の遺産に出会えてとてもハッピーな一日でありました。
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Phoenix 東北
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