本日は同じポールでもポール・マッカートニーの今年になって急遽登場したスタジオ・ライブ盤、One Hand Clappingでも。
(左手を上下に動かし見えない手とクッラップを試みるが、果たしていかなる音が生成されるのだろうか?)
メンバーが脱退し残りの3名で制作された前作バンド・オン・ザ・ランが大ヒット。今後は新規メンバーを加入させバンドとしてライブ・ツアーとニュー・アルバムの制作を考えていたのだろうか、新ウィングスのお披露目として1974年8月末、アビー・ロード・スタジオでスタジオ・ライブを敢行しその模様を撮影してテレビでオン・エヤーすることが計画された。
ところが何故かその映像はテレビで流れることはなくお蔵入り。
ちなみにレッド・ローズ・スピードウェイのアルバムを当時のライブ音源を幾らか収録し当初2枚組LPで発売する予定もそのアイデアが却下され、またバンド・オン・ザ・ランの後にレコーディングされた本作も日の目を見なかった。ビートルズの中では一番ライブが好きと思われるポールはさぞかし大いに落胆したのでは…
それでも2010年にアルバム、バンド・オン・ザ・ランのアーカイブ・シリーズが制作され音源の一部とその映像がDVD化されようやく日の目を見た。
そして、本年に増補改訂版として新たにミックスされた2枚組CDが正式に発売されることに。レコーディングからまさにちょうど50年経った今、当時の音源の全容が復活した事は50周年記念としてネタ的には少々弱いが、アルバム・タイトルのOne Hand Clapping 、禅問答における“片手の拍手”って矛盾する言葉に惹かれてつい買ってしまった。
それって一体どんな音なのかな?
禅の世界とは全く無縁のオイラには取るに多分足らない風切り音しか聞こえないかも。
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