CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

四流コレクターのビー・コレ、その8 無理矢理企画のコンピ盤の巻

2018年07月16日 | BEATLES-BADFINGER関連
ビートルズ公式アルバムのデジタル化も一昨年のハリウッド・ボール・ライブの増補改訂版として出たアルバム、Eight Days A Weekでほぼ完結したのではないかと思える。

英米日編集の正式盤として出されたアルバムは、下記のコンピ・アルバムを除いて全てがCD化された。

1966 A Collection Of Beatles Oldies
1976 Rock ‘N’ Roll
1977 Love Songs
1979 Rarities
1980 Rarities Vol. 2
1980 The Beatles Ballads
1982 20 Greatest Hits
1982 Reel Music

正規のCDを持っていれば、PCに取り込んで同じコンピ・アルバムを個人的に作成できるので、特にCD化する必要もないと考えるが、A Collection Of Beatles Oldies はちょっとその存在が他のコンピ・アルバムとは異なる。

彼らの現役時代にクリスマス商戦で新譜発売のネタがなくなりその穴埋めとして企画されたのだが、内容的には英盤アルバム未収録のシングルを中心としたベスト盤で、それなりの価値はあると思う。

また英盤のジャケ裏の写真が逆にプリントされていて 日本の風習(着物の着付け)をよく理解出来ていなかった事から起こった手違いなのか、結構興味深いことになっている 。

英盤ジャケ裏

日本盤ジャケ裏

まあ、ロシア製の海賊盤であれば帯付き紙ジャケット仕様で市中にわずかながら出回っているので手に入れられないこともないが、コレクターとしてはぜひデフジャケ付きの正規盤としてCD化してほしい気持ちもある。

そしてバンドは解散して、もう未発表のアウトテイクの音源を除いては新規にアルバムを出すことは出来なくなり、過去の遺産で何とか食い繋いでいくって感じで企画されたののが、その次にくる既出曲による企画物、1976年のRock ‘N’ Rollと1977年の Love Songsである。

今回は、多分今後CDされないであろうと思われるコンピ盤、Love Songsを聴いてみた。


2枚組LPに25曲が収録されている。

Side One
Yesterday (Paul)
I’ll Follow The Sun (Paul)
I Need You (George)
Girl (John)
In My Life (John/Paul)
Words Of Love (Buddy Hollyのカバー)
Here, There And Everywhere (Paul)

Side Two
Something (George)
And I Love Here (Paul)
If I Fell (John)
I’ll Be Back (John)
Tell Me What You See (Paul)
Yes It Is (John)

Side Three
Michelle (Paul)
It’s Only Love (John)
You’re Going To Lose Girl (John)
Every Little Thing (John/Paul)
For No One (Paul)
She’ Leaving Home (Paul)

Side Four
The Long And Winding Road (Paul)
This Boy (John)
Norwegian Wood (John)
You’ve Got To Hide Your Love Away (John)
I Will (Paul)
P.S. I Love You (Paul)

通常レノン・マッカートニーの共作の場合、曲を聴けばだいたいどちらが主体となって曲作りしているかが分かるので、ちょっと曲名の後ろに名前を入れてみた。

一通り聴いた印象は、レコードの制作側としては愛に関するジョンとポールの曲をバランスよく散りばめようとしているが、 愛の歌からくる 何となく甘〜いイメージからすれば、ジョンの分は悪くこのアルバムの主体はポールなのかな〜

ジャケの写真からそのように妄想出来る。


まあ、レコード会社が金儲けのために無理矢理企画した象徴のようなアルバムだと個人的には思う。

ただレコード会社もこの無理矢理企画に関して少しは反省しているようで、いつもは信頼の強気の価格設定のビートルズ物ではあるが、今回の販売価格は何と2枚組3600円!とお得感を出している。何しろ前作のコンピ・アルバム、Rock ‘N’ Rollは2枚組で4600円だったからね。

通りすがりの人:当時は現在のように個人がPCに曲を取り込みアルバムをいとも簡単に独自編集することが出来なかったんだから! 

違った曲順でビートルズを聴きたいって人も大勢いたんだから、それでいいじゃん。

あんたもレコード買った口じゃん!

ハハァ〜 仰せの通りでございます。ブートまでは手が回らぬも、オフィシャルで出た音源は、出来るだけ買わせて頂く四流コレクターなもので....
コメント (2)
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