久々にイエスの1987年作、スタジオ·アルバム12枚目の、ビッグ・ジェネレーターを取り出して聴いてみた。
1983年の前作、90125(邦題ロンリー・ハート)からシングル・カットされた、Owner Of Lonly Heartがまさかのメガ・ヒットを記録しバンド・メンバーもかなり戸惑ったそうな…
当然レコード会社から同じ路線の続編を期待されるが、あまりに期待が大きくなり過ぎてレコーディング・セッションは思うように上手くいかず完成までに4年の歳月が。
前作が成功したのは新規に加入したトレバー・ラビンの功績が大きく、このアルバムでも彼の豊富なアイデアがそこかしこに。それ故オリジナル・メンバーとの主導権争いとなりその副産物として様々な確執を産んだ末でついに完成。前作程の大ヒットにはならなかったものの全英・米アルバム・チャートでそれぞれ17位と15位とそこそこヒットし、後年には通算の売り上げではアメリカでプラチナ・ディスクを獲得し大成功したと言える。
往年のイエスの荘厳なシンフォニックな響きは感じらず、時代に即したザ・80年代のノリノリって感満載のこのテクノ系プログ・ロックはこれはこれで結構イケてる。
ラビン主導だったが、ほとんどの曲のクレジットがメンバーによる共作ってことで印税は仲良く分配ってことに。