雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

聖女の救済/東野 圭吾

2008-12-07 | 小説
『容疑者Xの献身』につぐ、ガリレオシリーズ長編二作目。

 これだ!これだよ、東野圭吾!『容疑者X~』もそうだったけど、個人的には長編のほうが面白いよ。

『ガリレオの苦悩』の記事では「トリック的なものはそこらに置いといて」と書いたけれども、今回は凄い!まったくもって、そのトリックが解き明かされた時は愕然とした。もちろん、イイ意味で。こういう情念というか執念というか、その人(犯人)の想いが込められたトリックは大好物なんで。あんまり書くとアレだからアレだけど、ホント、前例のないトリックでないかい?
 もちろん、そのトリックが充分に必然性を伴っている動機、ストーリー性も申し分なし!

 これはもう、久しぶりに東野圭吾氏大絶賛に値する作品だよ。まぁ、個人的に。

 これ読んで『ガリレオの苦悩』の中での湯川と内海のコーヒーメーカー云々の意味も解かったし、草薙の出番の少なさも解消されたし、たしかにこれは二冊同時刊行じゃなきゃな、と納得した。

 この分だとまだまだガリレオ人気は続きそうだなー。ってか東野人気が続くんだな。

 いや、でも、ホント、最近の東野作品の中ではトップクラスだと思った。これだから、なんだかんだ言いつつ読んじゃうんだろうなぁ、東野作品☆
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タイヤ交換

2008-12-06 | 雑記
本日は、いよいよ冬本番といった無茶な天候でしたが、車をお持ちの方々は冬用タイヤへの交換は、もうお済みでしょうか?

私はといえば、すでに十一月の下旬に取っ換えてありましたのでヨユウの面持ちであります。

それにしても、私は自分で交換するので特に気にすることもないのですが、昨今はガソリンスタンドや車屋、タイヤ屋などで交換してもらうと二千円や三千円かかるとか。
そんな話を去年、友人から聞き、私は「高っ!そんなん、オレなら千円で換えてやるわ!」と、豪語した…らしい…。

そんなこと、すっかり忘れていた私の元に、昨日その友人からメールが。

《去年言ってたタイヤ交換1000円の件。有効?》

私は、しばし記憶を手繰り寄せた後「ああぁ~!」と頷く。そういえば言ってたなぁ、そんなこと。明瞭になった記憶とともに私は微笑を浮かべ返信のメールを打った。

《ごめん。やっぱめんどくさいし、なし、で》

……ええ、こういう野郎なんです。私。
勢いだけで言った後、めんどくささに苛まれること多々ありです。己の吐いた言動にイマイチ責任持てません。すんません。

しかし、返信したあとよくよく思うと、こんな不況の折、千円という対価は捨て難いな、と。でも、寒いし、めんどくさいし……あっ、でも、もしよければ春に、ノーマルタイヤへの交換、お申しつけいただければ、千円にて、次は確実に交換いたします。御一報を。


で、タイヤ交換云々言ってたら思い出した話が。


以前、付き合っていた彼女のタイヤを交換してあげたんですけど、し終わった直後に

「バランスとか大丈夫かしら?」

とか言い出したんですけど、私としちゃバランスなんてとりようもなく、だいたい今までそんなもの気にしたこともないし、気にしなくても問題無かったし「大丈夫だろ」と言うんだけど、彼女は「心配だ」と。

あー、んじゃスタンド持ってきゃいーじゃんかっ!ってか最初からスタンドで換えろよっ!この高飛車女っ!

なんてことは、まぁ、言いませんがね、まぁ、バランスだかなんだかが心配なら、しっかりプロにみてもらえばいいんですけどね…それにしてもだ、それを一生懸命タイヤ交換してくれた彼氏の前で言うか!?
ちょっと配慮のある人なら、彼氏に御礼のフェラチオくらいかました後、コッソリひとりでスタンド持っていくんじゃねーか?

まぁ、結局はその後一緒にスタンドに行ってやったんだけどさ。なんか煮え切らない気持ちでしたわ。


なんでしょうね?とにかく毎年恒例のタイヤ交換ってヤツぁ、めんどくさいもんなんですよ。
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カプサイシン効果

2008-12-05 | 雑記
 先日、所用で私が出かけていた時に、ウチのバカ(妻、極度の冷え性)が足先の冷たさがどうにもままならないので、テレビやなんやでよく聞く冷え性対策で靴下の先に赤唐辛子を入れてポカポカ、というのを独りほくそ笑みながらやっていたらしい。
 
 その晩は私が帰ってきた時には妻は寝ていたので知らなかったが、翌日、捲くし立てるように私に言ってきた。

「足の指がピリピリして痛い!」

 と。

 知らねーよ。

 よくよく訊いてみると、唐辛子を入れてしばらくは温かかったが、しだいにそれは「熱い」に変容し、さらには「痛い」になったのだと。それで、すぐさま外したのはいいが、その後風呂に足を浸けるとハンパねぇ痛みが。それからずーっとピリピリピリピリと、今以て痛いのだ、と。なんとかしろ!と。

 知らねーよ。

 っていうか、オマエ、ほんっとバカな(笑

「笑いごとじゃないし!」

 怒られた。

 よくよく訊くと、このバカ。唐辛子を直に素肌につけてたのだと。正しい方法は刻んだ赤唐辛子をガーゼかなにかに包んで、それを足先に入れておくのです。

「そんなの、知らんもん!」

 常識です。

 そんなもん直につけたらヤバイに決まってるだろーが(笑

 とにかくなんとかしてくれ!と、医者でも仙人でもなんでもない、ただの一般人な私に懇願するバカ(妻)。

 まぁ、たぶん、軽い火傷状態みたいなものだろうと高をくくって、『オロナイン軟膏』を推奨しておきました。

 疑心暗鬼ながらも、藁をも掴む思いで塗りたくっておりました。

 塗った後もしばらく「痛いよー、痛いよー」と嘆いていましたが、「そんなにすぐには治らんて。しばらく経てばカプサイシン効果も薄れるだろうて」

 それからもぶちぶち鬱陶しく嘆いていましたが、次の朝になると「なんか、痛くないよ。すごいよ、オロナイン!」と、晴れやかな顔で絶賛してました。

 どうやらこれで、ウチのバカ(妻、わりと天然)は、カプサイシンの脅威を学んだようです。

 やはりバカには身を持って教えるべきなのだなぁ、と、私も学べました。
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ガリレオの苦悩/東野 圭吾

2008-12-04 | 小説
『探偵ガリレオ』シリーズの四作目。(『聖女の救済』同時発売だけど五作目だよな?)

 前作、直木賞受賞作の『容疑者Xの献身』で、このシリーズも終わったのかと思いきや、出ましたね、出しちゃいましたね。

 前作の『容疑者X~』は最近(っていっても二年前か)読んだので、けっこう覚えてるんですが、『探偵ガリレオ』『予知夢』に至っては、かなり昔に読んだので詳細は忘れとります・・・。でも、読んだときに思ったのが「東野圭吾にしてはイマイチだなぁ」と、それは覚えてたので、よもやコレがドラマ化されるなどとは夢にも思っていませんでした。やはり直木賞の威力、でしょうか?

 で、ドラマは一回も観ていないんでよく知らないんですけど、今作から登場してくる「内海薫」って女性刑事が柴咲コウなんですか?なんですね。
 まぁ、それについてどうのこうの言うことはないんですが、さぞかしガッポリ稼いでおられることだろう、と。羨ましい・・・。

 さて、今作『ガリレオの苦悩』は『探偵ガリレオ』『予知夢』に続く短編集3作目。まぁ、前の短編をあんまり覚えてないのでアレなんですが、なんだか雰囲気変わってません?読み易くなったというか、面白くなったというか?
 ぶっちゃけ、トリック的なものはそこらに置いといて(おいおい・・・)ストーリー的に、一般受けしそうな内容になってたかなぁ、と。二話目の「操縦る(あやつる)」などは、危うく涙がでそうになりましたし、五話目の「攪乱す(みだす)」には湯川に敵対心を燃やす奴など出てきますからねぇ。
 とにかくサクサク読めるんで後腐れがないですわ。

 とりあえず今、『聖女の救済』を読んでいるので、またそのときに。ではでは。
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