雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

運転のこれあれ

2010-10-04 | 雑記
 自分は現在、配送の仕事に従事ている。これがまあ、なかなかに厳しいもので、いやなに……なにが厳しいかと言えば、その運転するトラックが厳しい。
 一般道では60キロ以上は出せないし、細っこい道では40キロ制限がかかる。そいつをオーバーすると、すぐさま注意をうける。誰から? ふん、車からである。

「速度オーバーです」

 女性の声であるが、こんなふうにたちまちツッコまれる。

 いやまあ、速度オーバーくらいなら、少し減速すればそれで事足りるのである。が、これが急加速や急ブレーキなんかだと、もう言い訳がきかない。

「急加速です」

「急ブレーキです」

 実はこれでもう、減点対象なのである。
 
 これは実際、車を運転している人ならわかると思うが、一般道で60キロしか出せなくて、それ以上出したら「速度オーバーです」とツッコまれることを踏まえると、信号の変わり目などには、どうしてよいのか判断に迷うのである。
 
 なら、「ちゃんんと横の歩道の信号の点滅を見ろよ」とか、「判断を極めろよ」とか、そりゃそーだけれども、もろもろの縛りの中でどうにもならないこともでてくるし、且つ、その縛りにとらわれすぎて危険な場面も生まれてくるだろ。

 自分は、少し前から独りであちこち回る、いわゆるワンマンになったのだが、途端、その急加速だの急ブレーキだので減点が多くなった。いやなにも、独り立ちして気を抜いたというわけではない。たぶん、きっと、ひとりになって、ちょっと焦っていた部分があったのかも知れない。だから所長に、「焦らなくてもいいから、安全運転でね」と言われてからは、減点はない。が、しかし、そこにくるまでに、いささか減点が重なってしまったようで、数日後、本社の常務、センター長、所長、そしてオレ、の四者面談が実施されることとなった。それはどうも異例のことらしく、みんな(配送員)の間では「かつてない大型新人ですな」と囁かれている。
 喜んでいいのか悪いのか、ともあれ仲間内のウケは得られたようなので好しとしておくが、数日後の四者面談の気の重さは軽減されやしない。
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ちょっとした心遣い

2010-10-04 | 雑記
 自分はマンションに住んでいる。ポストは、マンション入り口の横に各部屋のものが設置されている。とりあえず、自分の住居は五階である。
 今朝(といっても、昼頃か)空き缶空き瓶を捨てに、下に降りていった。その際、ポストを見る。なにも入っていない。部屋へ戻る。しばらくすると、インターホンが鳴った。出ると郵便配達夫。(いささか、デヴい)
「書留でーす」
「ああ、はい」
 自分はインターホンを操作し、エントランス口を開ける。デヴ……もとい、配達夫が部屋の前にやってくる。
「ここに、フルネームで……」
 なんだよ? フルネームで? いや、フルネームでサインしろってことなんだろ? わかるけどさ、最後までハッキリ言えや。オマエはイカサマ臭いコンビニの店員かなんかか? (この辺でたぶん、自分、キレ気味)
 で、デヴ、なんにも言わずにオレ様のサインした紙を奪ってさっさと行っちまいやがる。

 あのね、オレはね、まがりなりにも、っていうか、今じゃいっぱしの配送員だからさ、あれなんだけど、それ以前でもね、宅急便の人とかさ、荷物の受け渡しがあったら向こうは「ありがとうございましたー」って、そんでこっちも「ごくろうさまでーす」って、気持ちの好い受け渡しが築けるだよ。だからね、普通さ、一般常識としてさ、

 なんか言うてけや、デヴ!

 って思うよね。誰のおかげで飯食うて、しかもそこまでぶくぶく太れたんじゃ、ごらっ! そこまではないにしろ、なんか一言言うて退散しろや、ブタ。

 いや、しかし、このブタにもこのブタなりのナニかがあるのかもしれない……そう、僕だって今やいっぱしの配送員だから、いろいろの事情ってヤツもわかる。わかろうと思う……でも、だ。

 そのブタ郵便配達ぶー、の去った五分後くらいに、さて仕事に行こうと降りてポストを何気に見たら、三通ほどの郵便が自分宅のポストに「がっさー」入ってるのが見えたんですけど……。


 これ、言うよね、誰でも。


「いやいやいや。ふつうもってくるだろ? 書留と一緒に!」

 そういう、ちょっとした心遣いができないからデヴなんだろーよ、って思われてもしょーがねーだろ。




 いや、まあ、普通郵便とは別に、書留を持っているのかも知れないけれどもさ、素人的にはよくわからんよ。でもさ、ちょっと確認すればわかることだから。その確認作業とかが、心遣いにつながるんだと思うよ、オレは。
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