落語コーディネーター菊池明美の公式ブログ

神奈川県川崎市のNPO法人リール理事長の菊池明美です。落語で人と街と世界をつなげます。落語会開催のお手伝いをいたします。

プロレスラー・ヨネ家寄席(VOL.1)

2013-09-11 20:36:12 | 落語会

9月21日「土」に開演いたします第1回「プロレスラー・ヨネ家寄席」での会場づくりの打ち合わせにお伺いいたしました。

このお店は池上落語会が行われています大田区・池上にあります。

とても小さなお店ですので高座作りが苦心します。出演者にお怪我があったら大変ですので地元の大工さんに寸法を計っていただいてカウンターを上手く使って高座を作っていただきます。

沢山の方にお越しいただけません事情で今回は完売となりましたが、次回開催の時には是非ご来場ください。

会場内の壁には9月21日の出演者の立川談吉さんの「談吉百席」の10月5日のご案内ちらしが貼られていました。

談吉さんはプロレスの大ファンですので今回の企画にぴったりの出演者です。


糸芒(いとすすき)

2013-09-10 23:33:13 | 落語会

正岡子規の秋の句をメールで戴きました。

「武蔵野や 畠の隅の 花芒(はなすすき)」

お庭の糸芒が秋風に軽やかに揺れています。

そこで私もこのメールをくれました方に返句します。

「窓辺から 雲間に遊ぶ 月うさぎ」  遊香 


秋の七草と落語の噺

2013-09-10 23:03:14 | 落語会

秋の野の花が咲き乱れる野原(花野)を散策して秋の七草さがしに旅したい季節になりました。

そんな思いを抱きながら、身近な散歩コースで秋を捜しました。ご近所のお庭に「糸すすき」と「矢筈(ヤハズ)すすき」が秋を告げています。

このすすきは茶花で秋を告げます。(矢筈ススキは葉に矢羽根の模様が出ているすすきです。)

このお庭の矢筈すすきを頂けましたので柴田是真(しばたぜしん)の満月の絵とよく似います。

9月19日は満月そして9月20日は中秋の名月です。秋の夜長に月を愛でるのもいとをかし。

万葉集に山上憶良(やまのうえおくら)の秋の歌2首が有名です。月夜の晩に映える草花です。

その1・秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびをり) かき数ふれば 七草の花

その2.萩の花 尾花 葛花 なでしこの花 姫部志(をみなえし) また藤袴 朝顔の花

㊟尾花とはすすきの事です。このほか薄や芒とも書きます・朝顔とはキキョウの花

ススキの落語のネタ・・・「野ざらし」より「幽霊の正体見たり枯れ尾花」・「野を肥やす骨を形見に薄かな」

おみなえしの落語のネタ・・・「長崎の強飯」餅米を蒸した飯を「男飯(おこわ)」と言うのに対し栗を蒸した飯を「女飯(おみなえし)」と言います。

 

 


ゆるーい三人の落語会・旗揚げ公演決定

2013-09-10 06:51:18 | 落語会

柳家ろべえ・瀧川鯉八・立川談吉の三派による新しい落語の試が始まります。

今三人がそれぞれに一番気になっていて、一緒に落語会をやってみたいと思った三人が集まり落語の世界に新しい風を吹かせます。

その風はあくまでもゆるーく優しく!

ここで出演者3人のこの会への熱い思いを五・七・五で詠んでいただきました。

★柳家ろべえ・・・「駒込に 招致決定 三輪の会」

2020年東京オリンピック招致とかけた句ですね。今が旬な話題とかけています。ろべえさんの洋服のセンスは2つ目さんの中でピカ一です。ある人いわく「洋服のセンスを見るとその人の内面のセンス(扇子?)が出ている」と。折り目正しい青年です。

★瀧川鯉八・・・「この会で 名人の道 歩もかな」

新作の一噺ごとに色々な味を出している鯉八さんです。普段のあの明るさと高座での怪しげな眼もとから感じる不思議さとのミスマッチが魅力です。欲のなさそうな風貌ですが「明日は名人!」を夢見ていたのですね。

★立川談吉・・・「高座まで 遠足気分で 行ってきまあす」字あまり

大人しそうに気を使い、気がつく談吉さんです。素直な性格が憎めません。何しろ私が初めて談吉さんの高座を見た時は髪の毛が赤毛でした。黒髪に戻す前に記念の金髪のブロマイド写真あり。プロレス大ファンの談吉さんですのでリングが高座も可能かな?

★キクチ・・・「秋ゆかば 若武者たちの 初出陣」字あまり

「打ち鳴らす 巴の太鼓 会が開く」

キクチは、この3人ならお客様を喜ばせてくれて、息の長ーい落語会を模索しながらも新しい風を吹かせてくれるような予感を感じたのです。

初顔合せの時の三人の雰囲気がとても爽やかでゆるーく,しかし自分への厳しさをにじませていました。

皆様の応援の力がこの3人の背中を押してくれることと思います。今だから声を大きくして言えます「末は名人!」と。

宜しくお願いいたします。

お問い合わせ:090-2445-4335 キクチが参ります事務局

a-ribbon0706@jcom.home.ne.jp

 

 


ゆるーい三人の落語会・旗揚げ公演

2013-09-09 23:49:04 | 落語会

待ちにまったちらしが9月12日に出来上がります。

ちらしのデザインは今回は似顔絵での斬新なデザインです。

麻の葉の着物を着たキクチが出演者3人をご紹介すると言ったちらしです。第1校でこのデザインを見た時は思わず笑ってしまいました。

出演者3人はとても特徴をつかんでいましたがキクチ似(?)の女性は出来すぎの感です。着物の柄も麻の葉模様に変えていただいたりとデザイナーの方にかなりお手数をかけさせてしまいました。

でもこうしてちらしが出来上がると嬉しいものです。あと1カ月を出演者とともに力を合わせて落語会の成功の為に頑張っていきたいと改めて気が引き締まります。

今週の菊池明美らくごブログはこのちらしにちなんだ情報を発信してまいります。明日はこの会の豊富の句を出演者とともに掲載いたします。

改めてこの会のタイトルをお伝えいたします。

「ゆるーい三人の落語会・旗揚げ公演」

三派による新しい試みが始まります。今3人がそれぞれに一番気になっていて一緒に落語会をやってみたいと思ってた3人が集まり落語の世界に新しい風を吹かせます。

その風はあくまでもゆるーく優しい!

日時:10月6日「日午後2時~3時30分落語・3時30分~5時懇親会(ワインと軽食などで落語会の余韻をお楽しみください)

出演は柳家ろべえ・瀧川鯉八・立川談吉

会場:ソフィア・ザールサロン(JR駒込駅東口徒歩3分)北区中里1-26-10

木戸銭:3000円(懇親会込}

ご予約:090-2445-4335キクチが参ります事務局

a-ribbon0706@jcom.home.ne.jp

 


三遊亭美るくさん出演しました。

2013-09-08 23:12:11 | 落語会

柳亭市弥の落語会のゲストには三遊亭美るくさんでした。

ミルクボーイにミルクガールがきたのです。

今日の美るくさんのお着物はブルー地に水色のレースの帯です。女流噺家さんの着物と帯の組み合わせはいつも個人的に注目しています。

林家ぼたんさんの着つけも粋で素敵ですし、今日の美るくさんのレースのついた帯も遊び心があって、着物に親しんでいる方の着こなしに憧れの気持ちで見てしまいます。

女流噺家さんがゲストで華やいだ落語会になりました。

次回の柳亭市弥の落語会は10月13日「日」です。

ゲストは市弥さんと出身大学が一緒の立川らく次さんです。次回で柳亭市弥の落語会のゲスト出演は最後の会になります。

次回も皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。


噺家の噺(170)

2013-09-08 01:08:10 | 落語会

1週間の初めはLIVEで聞いた落語の演目と噺家名を記入します。私の落語勉強会です。ちょっといい話などを織り交ぜながら・・・・

1.三遊亭美るく・・・「ちりとてちん」女流噺家さんの「ちりとてちん」としては完ぺきに女を捨てた?迫力の高座で驚いて聞き入ってしまいました。(この言い方は褒め言葉ですよ)袴をはき演じきるという覚悟を感じる大きな振りでの熱演に同じ女性として共感をもって聞き入ってしまいました。この半年での印象の違いに私はこれからの美るくさんの魅力を感じました。

菊池明美の落語会での美るくさんの次回の出演は、11月16日「土」なかまち落語会です。

2.柳亭市弥・・・自身の作った新作「トントンおじさん」落語会の楽屋で「今日新作のネタだしをしてもいいですか?」と。夏の怖い噺を書いたとの事で勿論聞きたいと思いました。

幼いころから市弥さんの心の中に住んでいる「とんとんおじさん」がテーマです。幼いころ悪いことをしたりするとこの「とんとんおじさん」がドアを「とん!とん!」と叩いてやってくると信じていたようです。「とんとんおじさん」という命名がなんとも可愛くて個人的には怖さが伝わらないのですがそこはこども心に住んでいるおじさんですので私も幼い頃の自分に戻って怖さを共有します。

市弥さんは、夏の怖ーい噺を作ってみたいと言う事から書き下ろした新作を楽しそうに高座にかけました。申し訳なさそうな奮闘ぶりに暖かな拍手がおきています。自分の会ですので、お客様のこの暖かさの中で市弥さんも育っています。

ますます新しい魅力が出てきたらいいですね。市弥さん自身も落語の楽しさを感じながら演じているのでは・・・

「紙入れ」・・・うぶな新吉さんが市弥さんのイメージとダブってきます。汗をかきながらのネタおろし。登場人物が3人なので演者の今の力量での演じ方がわかってきますがそこは大人対応で楽しみます。次に聞く時にこの3人がどのように変わって演じられるか楽しみにしています。

3.春風亭一左・・・「あくび指南」

4.林家ひろ木・・・「ちりとてちん」「お菊の皿」+かなり上達した三味線演奏(ドラえもん・津軽じょんがら節・東北民謡)

今日の写メはプレゼントされた「おわら風の盆」の和紙人形です。

赤い着物が可愛いくて神秘的な女性踊りが「風の盆」の魅力になっています。夜が更けて聞こえる三味線と胡弓の音色の哀愁が今も昔も人を引き付けてやまないのです。

この「風の盆」の和紙人形を見ながら静かな時間が流れています。

 

 


八百屋お七

2013-09-08 00:17:15 | 落語会

恋に焦がれた16歳の娘が火事を起こしてしまいますが自分のしたことが怖くなり火見櫓に登って半鐘を叩くシーンが有名です。

結果的にはお七は放火犯として鈴ヶ森刑場で火あぶりの刑になります。

この時のお七の最期の言葉は「世の哀れ 春吹く風に 名を残し おくれ桜の けふ散りし身は」

まだ16歳の娘ゆえの恋の顛末はその後色々な尾ひれがついいて今も語り継がれています。

落語の噺の「八百屋お七(お七の十)」では、お七が火あぶり吉三郎は川に身を投げます。死んだ2人は地獄で再会し手を取り合うと「ジュ―」という音がした・・・がオチです。

落語ですのでどこまでも明るく「七と三で十になるから」と。


六義園から吉祥寺へ気まま散歩+落語の演目

2013-09-07 22:39:54 | 落語会

散歩をするには少し蒸し暑いながらも日陰では秋の気配を感じる午後の時間にちょっと気ままな散歩に出かけてみました。

まずはJR駒込駅から7分ほどにあります「六義園」の庭園を散策します。

和歌の趣味を基調とした「回遊式築山泉水」の大名庭園が見どころです。四季を通じて色々な姿を見せてくれます。

春には満開のしだれ桜が夜の月の光のもと見る事も出来ます。

偶然ですがこの日は、大きなしだれ桜の木の下で大道芸の「神楽」の人による独楽廻しの曲芸に出会いました。

寄席で見る洗練された芸の域にはなってないところの親しみやすさが江戸時代にタイムスリップしたような時間を過ごせました。

「六義園」を出て本郷通りを20分ほどお茶の水方向に歩きながら道路に掲げた地図とにらめっこをしながら気ままな散歩の行き先を考えます。

右手に降りていけば「団子坂」方向です。根津方向もいいかなと。迷った末に「八百屋お七」で有名な「吉祥寺」に向かいます。

門をくぐった右手に大きな石の「八百屋お七の比翼塚」があります。お七・吉三の名前が彫られためおと塚です。

井原西鶴の「好色5人女」の中でこのお七さんが脚色されて今でも浄瑠璃・歌舞伎・落語などで人気を博しています。

NHKの9月19日スタートの新時代劇で元AKBの前田敦子さんの主演で八百屋お七の話しを基に書かれたジェームス・三木の「あささきゆめし~八百屋お七異聞」が始まります。

今も謎になっているお七の言動と吉三との関係など新たな着目点で16歳のお七の恋の顛末が繰り広げられます。是非見てみたい時代劇です。

また「八百屋お七」は歌舞伎では五代目岩井半四郎以降、お七を演じるときに「麻の葉文様」での段の振り袖が定番になって若い娘さんの大人気の着物の柄となりました。

麻の葉文様は「柳家さん弥」さんの手拭い柄でもあります。

落語のネタ・・・「和歌三神」「八百屋お七」「鈴ヶ森」「団子坂奇談」「柳田格之進」[くしゃみ講釈」

 

 


円笑落語会のご案内

2013-09-07 09:57:15 | 落語会

10月16日「水」午後6時30分開演の「円笑落語会」のご案内をいたします。

上方の師匠の笑福亭円笑師匠はお江戸日本橋亭で定期的に落語会を開演しています。

毎回たくさんのご来場で楽しんでいただいています。それと言うのも、円笑師匠の気配りいっぱいの落語会の魅力で毎回好評を頂いています。

秋の落語会にも是非ご来場くださいませ。

★出演者

笑福亭円笑・柳家喜多八・笑福亭明光・三遊亭玉々丈

★会場:お江戸日本橋亭

★木戸銭:当日2500円・前売り2000円

★チケット:090-2445-4335 菊池

 


柳家喬太郎師匠出演します

2013-09-06 13:46:40 | 落語会

11月19日「火」午後1時30分開演(開場12時30分)より「第11回 川崎市幸区 社会福祉大会」が開催されます。

会場は幸市民館大ホールです。(川崎市・幸区役所)

この大会は地域福祉の功労者の表彰式が第1部で行われます。そのあと午後2時より落語会が開演します。

今年の出演者は柳家喬太郎師匠・鈴々舎風車さん・三遊亭ふう丈さんによる落語とヴァイオリン漫談のマグナム小林さんによって賑やかな高座にいたしました。

入場無料・申し込み不要です。お席は自由席で先着順に入場いたします。

昨年もこの大会での落語会をコーディネートしましたが1000人も入る会場がいっぱいになりました。

また当日、午前10時から入場希望者の列ができていたのに驚かされました。落語を聞きたい方が多い地域だと言う事も知りました。

今年も沢山の方々に落語を楽しんでいただけたらと思っています。

ちらしももうすぐ出来上がりますので再度、菊池明美落語ブログでご紹介いたします。

問い合わせ:090-2445-4335菊池


柳亭市弥の落語会

2013-09-05 09:06:50 | 落語会

「柳亭市弥の落語会」は、毎月第2日曜日開催の落語会です。

小田急線経堂駅よりすずらん通り沿いに徒歩3分です。会場は「MILKBOY]です。

1階は経堂接骨院です。階段下には「柳亭市弥の落語会」の幟がかかっています

★9月8日「日」のゲストは三遊亭美るくさんです。

★落語:3時30分~5時10分

★懇親会:午後5時10分~6時10分

★木戸銭:当日1800円・予約1500円(1ドリンク付き)

懇親会:1500円(1ドリンク+特製ミルクボーイ弁当」

★:申し込み:090-2445-4335

a-ribbon0706@jcom.home.ne.jp

なお当日は、市弥さんが2席・美るくさんが1席口演いたします。

ご来場をお待ち申し上げます。

 

 


散歩道にあった庚申塔

2013-09-04 18:09:19 | 落語会

「月の夜の石に還りし道祖神」という句を教えていただいて身近にある「道祖神」をさがしてみたくなりました。

この「道祖神」とは村の境の路傍に祀られた石像です。村から外に出ていく者の安全と無事の帰りを守る導きの神です。

松尾芭蕉の「奥の細道」では旅に誘う神様として冒頭に登場します。

また男女神としての信仰としても祀られ縁結びの神でもあります。男女が遠慮がちに寄り添って建つ石像や、愛を込めてギュッと抱きしめる男女の石像まで色々な形で作られています。今も昔も道祖神に込める人々の想いは変わりません。

また五穀豊穣・無病息災の願いも込められています。

落語のネタ・・・「東北の宿」「大山詣り」

道祖神とともに道端にある「庚申塔」も「災いが去り幸福を招く」様にと建てられています。

この「庚申塔」には「見ざる・聞かざる・言わざる」の三猿像が刻まれています。今日の写メの様に、石像の青面金剛は背後の四手に刀などをもっています。三猿はこの青面金剛の下に刻まれています。

ちなみにこの写メの「庚申塔」は世田谷・梅ヶ丘の住宅地に地域の方によって大切に守られていました。

今回の事で、何気なく通り過ぎていた道にこうした「庚申塔」があった事を改めて知り、先人から守られていることを知りました。

落語のネタ・・・「猿丸」「秀吉の猿」「猿後家」

またお地蔵様はこどもの守り仏で地獄を巡り人々を救います。

落語のネタ・・・・「幽霊の辻」「小言幸兵衛」