散歩をするには少し蒸し暑いながらも日陰では秋の気配を感じる午後の時間にちょっと気ままな散歩に出かけてみました。
まずはJR駒込駅から7分ほどにあります「六義園」の庭園を散策します。
和歌の趣味を基調とした「回遊式築山泉水」の大名庭園が見どころです。四季を通じて色々な姿を見せてくれます。
春には満開のしだれ桜が夜の月の光のもと見る事も出来ます。
偶然ですがこの日は、大きなしだれ桜の木の下で大道芸の「神楽」の人による独楽廻しの曲芸に出会いました。
寄席で見る洗練された芸の域にはなってないところの親しみやすさが江戸時代にタイムスリップしたような時間を過ごせました。
「六義園」を出て本郷通りを20分ほどお茶の水方向に歩きながら道路に掲げた地図とにらめっこをしながら気ままな散歩の行き先を考えます。
右手に降りていけば「団子坂」方向です。根津方向もいいかなと。迷った末に「八百屋お七」で有名な「吉祥寺」に向かいます。
門をくぐった右手に大きな石の「八百屋お七の比翼塚」があります。お七・吉三の名前が彫られためおと塚です。
井原西鶴の「好色5人女」の中でこのお七さんが脚色されて今でも浄瑠璃・歌舞伎・落語などで人気を博しています。
NHKの9月19日スタートの新時代劇で元AKBの前田敦子さんの主演で八百屋お七の話しを基に書かれたジェームス・三木の「あささきゆめし~八百屋お七異聞」が始まります。
今も謎になっているお七の言動と吉三との関係など新たな着目点で16歳のお七の恋の顛末が繰り広げられます。是非見てみたい時代劇です。
また「八百屋お七」は歌舞伎では五代目岩井半四郎以降、お七を演じるときに「麻の葉文様」での段の振り袖が定番になって若い娘さんの大人気の着物の柄となりました。
麻の葉文様は「柳家さん弥」さんの手拭い柄でもあります。
落語のネタ・・・「和歌三神」「八百屋お七」「鈴ヶ森」「団子坂奇談」「柳田格之進」[くしゃみ講釈」