「月の夜の石に還りし道祖神」という句を教えていただいて身近にある「道祖神」をさがしてみたくなりました。
この「道祖神」とは村の境の路傍に祀られた石像です。村から外に出ていく者の安全と無事の帰りを守る導きの神です。
松尾芭蕉の「奥の細道」では旅に誘う神様として冒頭に登場します。
また男女神としての信仰としても祀られ縁結びの神でもあります。男女が遠慮がちに寄り添って建つ石像や、愛を込めてギュッと抱きしめる男女の石像まで色々な形で作られています。今も昔も道祖神に込める人々の想いは変わりません。
また五穀豊穣・無病息災の願いも込められています。
落語のネタ・・・「東北の宿」「大山詣り」
道祖神とともに道端にある「庚申塔」も「災いが去り幸福を招く」様にと建てられています。
この「庚申塔」には「見ざる・聞かざる・言わざる」の三猿像が刻まれています。今日の写メの様に、石像の青面金剛は背後の四手に刀などをもっています。三猿はこの青面金剛の下に刻まれています。
ちなみにこの写メの「庚申塔」は世田谷・梅ヶ丘の住宅地に地域の方によって大切に守られていました。
今回の事で、何気なく通り過ぎていた道にこうした「庚申塔」があった事を改めて知り、先人から守られていることを知りました。
落語のネタ・・・「猿丸」「秀吉の猿」「猿後家」
またお地蔵様はこどもの守り仏で地獄を巡り人々を救います。
落語のネタ・・・・「幽霊の辻」「小言幸兵衛」