この時期から節分までの30日間をさします。
この頃が一年で寒さの厳しくなるときに入ります。
温暖化の影響で雪が東京に降るのはいつ頃かしら?
寒の入の季語…冬(晩)
きびきびと万物寒に入りにけり…富安風生
二人して貧乏揺すり寒の入…内田庵茂
わが十指われにかしづく寒の入…岡本眸
鶯谷から回る「下谷七福神めぐり」に出かけました。
のんびりと下町情緒を楽しみました。
七福神詣の季語・・・新年(上)
七福の一福神は鶴を飼ふ・・・山口青邨
受けて来し七福神や置き並べ・・・松本たかし
拾う神ありや七福神詣・・・清水基吉
スニーカー履きて七福神詣かな・・・木村清華
抜けさせて貰ふ花街福詣・・・久保一岩
神田明神の初詣に行かれたお客様からのお土産で大粒の名物納豆を戴きました。
豆がしっかりしていて美味しい事!
納豆の季語・・・冬(三)
納豆にあたたかき飯を運びけり・・・村上鬼城
つながつて藁を出てくる納豆かな・・・遠山陽子
柳橋かけて納豆売りにけり・・・籾山梓月
駒込落語会では新春にご来場の皆様に「お楽しみ福袋」をご用意しています。
皆様に心よりの「福」をお福分けいたします。
福袋の季語。。。新年(上)
売初やよよと盛りたる枡の酒・・・西山泊雲
封を切るまでが福なり福袋・・・藤原滋章
初売や金地の色紙店頭に・・・寺井治
甘い干し柿を戴きました。
太陽をいっぱい浴びた甘さ!
甘干しの季語・・・秋(晩)
吊し柿猿(ましら)に盗られては足して・・・小林波留
飴色に干上がつて来し吊し柿・・・来栖泉堂
踊連のごとぞくぞくと柿干され・・・松田伊都子
大掃除での整理整頓を始めたら収拾がつかないほど床一面に落語関係のもので溢れてしまいました。
その中でもこの看板も駒込落語会で使おうと大切にしていました。
10年ほど前に作って戴いてやっと新春の駒込落語会でデビュー出来ます。
落語会場の入口に飾れるように準備を整えたいとお掃除をしながら楽しいアイデアにほっこり!
年の暮の季語・・・冬(仲)
年暮れぬ我に似会ひし松買はん・・・去来
去ぬ去ぬと人にいはれつ年の暮れ・・・路通
ともかくもあなた任せのとしの暮れ・・一茶
眼に残る親の若さよ年の暮・・・太祇
年の瀬を忙しいといひつ遊ぶなり・・・星野立子
差引けば仕合はせ残る年の暮・・・沢木五十八
打たせ湯に肩を預けて年の暮・・・田村恵蔵
つきたての切り餅を戴きました。
あまりの柔らかさに固まるのを待てない美味しさ!
katou様ご馳走さま!
餅の季語・・・冬(仲)
餅板の上に包丁の柄をとんとん・・・高野素十
餅焼く火さまざまの恩にそだちたり・・・中村草田男
日月を下敷きにして餅を切る・・・八田木枯
すぐ焼ける餅の薄さをわびしとす・・・小川恭生
今年も金柑を戴きました。
喉に優しい「金柑シロップ」を作りましょ!
金柑の季語・・秋(晩)
金かんや南天もきる紙袋・・・一茶
一本の塀のきんかん数しらず・・・阿波野青畝
金柑や星より落ちて来し色に・・・松村多美
金柑の色欺かぬ甘さかな・・・正田子温
年の瀬の浅草の境内で開催されます羽子板市です。
「有卦干支羽子板」は幸運が続くという縁起物の羽子板です。
羽子板市の季語・・・冬(仲)
羽子板市三日の栄華つくしけり・・・水原秋櫻子
羽子板市月日渦巻きかじめたり・・・百合山羽公
羽子板市わなわな絶壁なす似顔・・・山口青邨
羽子板市押絵の紅の匂ふなり・・・高木光子
ラメのついたポインセチアを戴きました。
クリスマスにはポインセチアが似合います。
ポインセチアの季語・・・冬(仲)
ポインセチア愛の一語の虚実かな・・・角川源義
ポインセチア独りになれ過ぎてはならず・・・鈴木栄子
ポインセチアの真つ赤をもつて祝福す・・・山崎ひさを
たれも愛せぬ人愛すポインセチア・・・鈴木明
落語会の会場で毎年素敵なシクラメンを買うのが楽しみになっています。
今年はピンクのフリフリ花びらとま赤な三鉢を買いました。
新春の駒込落語会の会場での迎え花です。
シクラメンの季語・・・春(三)
咲き余る弁のよぢれやシクラメン・・・林原未井
ばらばらに八方へ翔びシクラメン・・・沢木欣一
恋文は短きがよしシクラメン・・・小檜山繁子
シクラメン優しき言葉そへてあり・・・加藤喜久
雪降る中をソリで遊ぶ冬景色です。
アクリルペイントで書きます。
マフラーの季語・・・冬(三)
襟巻の狐の顔は別に在り・・・高浜虚子
襟巻にふつつりつぐむ思ひかな・・・中村汀女
煙草買ふだけの外出の襟巻して・・・安住敦
マフラーに星の匂ひをつけて来し・・・小川軽舟
マフラーに不実の口を埋めけり・・・小坂明美
部屋の空気を清浄させると言われる黒炭です。
秋のどんぐりや栗などが黒炭になっています。
見ても愉しい黒炭です。
黒炭の季語・・・冬(三)
更くる夜も炭もて炭をくだく音・・・蓼太
蓄へは軒下にある炭二俵・・・高浜虚子
炭つぐや静かなる夜も世は移る・・・五十嵐播水
学問のさびしさに堪へ炭をつぐ・・・山口誓子
形代(かたしろ)を手に持ち身を撫でて息を三度吹き掛け罪穢れを祓い清める神事です。
12月末に行われる祓をこよびます。
年越しの祓の季語・・・冬(仲)
山伏はか支度や大祓・・・園部庚申
湯のあとを父と歩きぬ大祓・・・鈴木太郎
炬燵を出す生活からほぼ遠い暮らしかたですがなにゆえか畳と炬燵の暮らしかたが恋しくなります。
…炬燵の中にいる猫と何もせずにうたた寝します…
炬燵の季語・・・冬(三)
火燵出て古郷こひし星月夜・・・言水
人の世の人の仮寝や置ごたつ・・・来山
思ふ人の側へ割り込む炬燵かな・・・一茶
どつぷりとつかりてこその炬燵かな・・・中嶋秀子