2020@TOKYO

音楽、文学、映画、演劇、絵画、写真…、さまざまなアートシーンを駆けめぐるブログ。

イタリア+ドイツ風夏バテ解消料理

2008-08-16 | ■世界のグルメ
■K10D PENTAX smc 21mm Limited ISO400 (C)RYO

  トマト、じゃがいも、キャベツ、ニンニク、ぶた肉、オリーブオイル、シェリー酒による夏バテ解消のための強力料理!

  問題は、あわせるビール、あるいは白ワインの量が際限なくなるおそれがあるというもの。この手の料理の原型はウィーン郊外のホイリゲにあります。次回から一週間かけて、その様子をご紹介します。
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北島康介 金メダルおめでとう!

2008-08-15 | ■エッセイ
■K-10D PENTAX smc 21mm Limited ISO 100 (C)Ryo

  北島康介選手、金メダルおめでとうございます。

  シアトル・マリナースのイチロー選手は、北島選手の金メダルを祝して「君は魚類か?」と呟いたそうです。

  カメラをいじっていたら、偶然こんな写真が撮れました。部屋の中に出現したアクアリウム。こうしてみると、やはり彼は魚類なのかもしれません。
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ダッタン蕎麦茶

2008-08-14 | ■世界のグルメ
■K-10D PENTAX smc 21mm Limited ISO 560

  暑さ対策のために、「ダッタン蕎麦茶割り」を作りました。居酒屋にはウーロン茶割りというものがありますが、焼酎をダッタン蕎麦で割る飲み物はあまり見かけません。

  ダッタン蕎麦には、普通の蕎麦の100~150倍ものルチンが含まれているそうです。ルチンとはポリフェノールの一種で、血液をサラサラにしてくれるありがたい存在、これならどんなに飲んでも血液はドロドロにならないでしょう(本当かなあ?)

  ダッタン蕎麦茶にかぎらず、○○割りに合わせる焼酎は、なるべくクセのないものを選びたいものですが、今回は、あえてクセのある「神の河(かんのこ)」を持ち出しました。

  ダッタン人(タタール人)の故郷に流れるヴォルガ、そして縁の深いアムール…、どちらも有名な歌がありますが、その旋律を思い出すたびに、大河が悠々と流れ続ける大地を駆けたダッタン人たちの、想像もつかないほど長大な歴史の物語が浮かんできます。

  神の河にダッタン蕎麦茶、小さなグラスの中に悠久の時が流れていきます。

  
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麻布茶房

2008-08-13 | ■エッセイ
■K10D PENTAX smc 21mm Limited (C)Ryo

  甘味の桃源郷、麻布茶房の「自家製金時のクリーム豆かん」であります。右横に添えられた濃厚黒蜜をかける前の状態で、金時の誘うようなシズル感と、ドライでそっけないそぶりでこの逸品を彩る黄な粉の微妙なバランスが描き出されています。

  この写真を撮ったのはずいぶん前のことで、それ以来この桃源郷に足を踏み入れていません。自らに課した甘味追放令を厳守しているためです。

  最近、体型の改善も徐々に進行している中、たまにはこの「自家製金時のクリーム豆かん」にドロドロの黒蜜をたっぷりかけて、ニヤニヤしながら金時とアイスクリームと黒蜜と黄な粉をスプーンでかき混ぜながら、小さな器の中に生まれたカオスに身を投じたいと思っています。

  
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フライング・ダッチマン

2008-08-12 | ■芸術(音楽、美術、映画、演劇)
■K-10D smc PENTAX 21mm Limited ISO 100 (C)Ryo

  日が落ちたとたん、地元の上空に突如として出現した「空とぶ兄妹」の映像です!?

  その昔、フライング・ダッチマンというジャズ・レーベルがあって、ガトー・バルビエリやロニー・リストン・スミスが、ここで活躍していました。

  このレーベル名、最初に聞いたときにはてっきり「空とぶオランダ人」だと思っていたのですが、後にこれこそが「さまよえるオランダ人」を表す言葉だということが分かりました。

  そもそも、Dutch man とはオランダ船のこと、これにFlyingがつくと、幽霊船という意味になるそうです。

  ガトー・バルビエリは南米のリズムの上にフォルクローレのメロディーを絡ませ、日本人が愛して止まない「哀愁」を体いっぱいに表現するテナー・サックス奏者です。今は廃盤となっている「Under Fire」という名盤には、メルセデス・ソーサの「トゥクマンの月」が収録されていて、これにはガトーの下手な歌まで添えられています(2007年7月1日付のブログ「南に帰る~ビクトル・ハラ~ガトー・バルビエリ」をご参照ください)。

  ベルトリッチの映画「ラストタンゴ・イン・パリ」のテーマ曲で一躍有名になったガトーですが、最近はあまりその名をきくことがありません。

  インパルスを離れたボブ・シールが設立したフライング・ダッチマン、同じ頃にクリード・テーラーが立ち上げたCTI、共に70年代ジャズが進む方向の一角を示唆した個性豊かなレーベルでした。

  真夏の夜の夢、突如、上空に出現した空とぶ兄妹を観察しながら、学生時代に通いつめていた夏のジャズ・フェスティバルのことなどをつらつら思い出していました。

  

  
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とんぼの昼寝

2008-08-11 | ■私の好きな歌
■K10D smc PENTAX 21mm F3.2 Limited ISO 400 (C)RYO

  世の中はお盆休みに入ります。私も一足早く、休んでいます。

  そんなときに、偶然「とんぼの昼寝」というタイトルの焼酎を見つけました。

  この季節、文字どおり「とんぼの昼寝」のような時を過ごすことができれば幸せですね。

  荘子の「胡蝶の夢」という一節は、荘子がうたた寝しているときに蝶になってあちこちを飛びまわる夢を見るというもの。私が蝶になった夢を見ているのか?蝶が私になった夢を見ているのか…、荘子はそのように悩むわけです。

  とんぼの昼寝、私がいま居る世界も、じつはとんぼが見た夢なのかもしれません。
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夏のパスタ

2008-08-11 | ■エッセイ
■K10D smc PENTAX 21mm F3.2 Limited ISO 400 (C)RYO  
  
  料理番組を見ていると、猛暑を乗り切る食材として、ゴマ、パセリ、大葉、ニンニク、ミョウガなどが挙げられていました。これを使ってそばつゆを作り、素麺を食べると言うもの。和風もよいのですが、夏の暑さには、やはり地中海の香りで対抗したいものです。

  ニンニク、イタリアンパセリ、鷹の爪、トマト、アサリ、オリーブ油を使ったパスタを作りました。アサリのだし汁に隠し味のシェリーが利いていて、無条件で白ワインが欲しくなる味です。

  この手の料理が真に美味しく感じられるという意味では、猛暑も大歓迎ですね。
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再び、お誕生日おめでとうございます!

2008-08-07 | ■エッセイ
  今日は立秋、とはいえこれは何という暑さ!秋を実感するのは、もっとずっと先のことになりそうだ。

  24年前の今日、次男が生まれた。慧さん!誕生日おめでとうございます。

  妻の実家・山口で生まれた長男とは違い、次男は東京の産院で生まれた。昼の比較的早い時間のことで、報せをうけた私は仕事を早退して中野の産院に走った。産まれたばかりの次男と、産んだばかりの妻に出会い、当時借りていたマンションに戻って窓を全開にして一坪足らずの庭に水をまいた。涼しい風が一気に自分の身体を吹き抜けて、私は思わず両手を広げ、深く息を吸い込んだ。窓辺の小さな植物のグリーンが眩しく、私は意味もなく大声で笑った。

  人の記憶とは面白いもので、昨日のことをはっきりとは思い出せないことがあるのに、こんなふうに24年前のことを明確に覚えていたりする。「思い出が多くなったら、それを忘れることができなくては…」とリルケは「マルテの手記」に書いた。「人は生きるためにパリにやってくる」というフレーズではじまるこの長大な散文詩には、妊婦、産院、乳母車といった生のキーワードが登場する。

  次男の名前はなかなか決めることができなかった。役所に届け出る期限ぎりぎりまで、あれこれと悩んだ。私たちの苗字は平仮名にすると5文字、私の名はさらに5文字あり、子どものころ、全部で10文字の姓名を平仮名で記すのには骨が折れた。未だに、海外の人は私の名前を正確には発音できない。

  私は二人の子供に、どんな国に行ってもやすやすと発音できる名前を付けたいと考えていた。さんざん悩んだ末に、次男は慧(ケイ)と命名した。音にするとKeiだが、海外の人にとってはK(ケー)でも通用する。フランツ・カフカのKはともかく、5文字の私にとっては、まことにうらやましい名前だと思っている。「まだ名もなき若者よ、君の心に戦慄するような美しい思想が湧いたら、君を知っている者がいないことを喜びたまえ」(リルケ)。

  名前が決まらないままの2週間、家人は慧を「コボちゃん」と呼んでいた。コボちゃんとは現在でも読売新聞に連載されている4コマ漫画のタイトルで、新聞販売店からもらったコボちゃんのタオルに、生まれたばかりの慧がくるまって寝ていたことから命名されていた。布団の上で彼が小さく体を動かすたびに、タオルに描かれたコボちゃんの表情が微妙に変わる様子を、私は飽きもせずに見つづけていた。

  「思い出が多くなったらそれを忘れることができなくては…」という先の言葉には次のような結びがある。「再び思い出がよみがえるまで、気長に静かに待つ辛抱がなくてはならない」。

  

  

  

  
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