「りんぷうの会」 公式ブログ

会長:神田佳明(能楽写真家)
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草野順夫さん撮影の祇園祭スナップ その2は赤バージョンです

2011年08月31日 | 会員写真ギャラリー
先日に引き続き、りんぷうの会・会員の草野順夫さん撮影の祇園祭スナップ 第2弾。
今回は、祭の色=赤バージョンでまとめさせていただきました。

冒頭写真は長刀鉾の囃子方を写したもの。

前回掲載の菊水鉾の囃子方写真も美しい色彩が印象的でしたが、
こちらも、長刀鉾の赤と浴衣の白と水色のコントラストが鮮やかで見事ないいスナップです。



こちらは長刀鉾のお稚児さん。
かわいいですねー 見るだけで寿命が延びそうです。


祇園祭の山鉾の中で、今では長刀鉾だけが唯一、生身の少年がお稚児さんとして乗るそうです。

他の鉾では、生きたお稚児さんではなく人形となっているとのこと。

また、綾傘鉾でも生身のかわいいお稚児さんが参加するそうですが、
鉾に乗るのではなく徒歩での巡行になるようです。


揺れる鳳凰の天冠が、お能の「羽衣」を連想させます。きれいですね

酷暑の京都、しかも日中、暑い盛り。
この装束とお化粧は子供には大変だと思いますが、忘れられない一生の記念、晴れ姿です。
「時分の花」の美しさと儚さでしょうか。


最後に、長刀鉾に描かれた星座=二十八宿の写真。
内部天井の周囲に銀錠で打たれているそうです。

「二十八宿」とは昔、中国や日本で使われていた星座とのことです。

祇園祭の山鉾巡行は「動く美術館」とも評されているそうですが、なるほどと納得します。
山鉾自体が、完成されたひとつの小宇宙のようですね。


◆草野順夫さんの祇園祭スナップ、
2回にわたってお送りしましたが、いかがでしたでしょうか。

管理人・オガタは、「うーん、やっぱり京都はいいなあ」と実感しました。

草野さんは祇園祭の写真を数百枚、撮影されており、
掲載作品以外にも素晴らしいスナップが沢山あったのですが、
全部、ご紹介できず残念です。

また、掲載写真は今年撮影のものがほとんどですが、一部、去年の写真も含まれております。
ご了承ください。



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