ぞな通信

四国・松山生まれ、在米25年、Zonaの日常生活。

幻の昇進試験

2005-12-04 18:27:49 | Weblog
今日は空手の昇進試験だった。
今までは白帯の次はブルーだったが、今回初めてオレンジというのが出来たそうで、「ぞな子も受けて良し」というお達しを受け、さっそく$65を払い,心の準備をしていた。
心の準備をしていたのは親の私だけで、ぞな子は全然やる気がない。
というか嫌っている。
でも無理矢理連れて行った。

まず道着を着るのを嫌がる嫌がる。

どうにかこうにか着せて,道場に入れようとするが、今までにないくらい狂ったように泣き叫んだ。
駐車場の端から泣き叫んでいるので、周りの人がびっくりしていた。
いつも笑っている子なので、友人がびっくりしていた。

「どうしたの~、泣いてるなんて珍しいね~」

と、あちこちで声をかけられた。

そして再度強制的に道場へ入れようと試みた。

中で準備をしている子供達や女性部員の方々も協力してくれたが、あたかも38度線を引き裂かれる親子のような形相で、泣くわ泣くわ。

「こわい~、こわい~」

を連発。

「こわくないよ。大丈夫だよ」

と、言い聞かせても全くらちがあかん。

沢山集まっている父兄から、

「確かにこの雰囲気は怖いかもしれない」

という声があがった。

昇進試験だから皆ぴりぴりしているし、先生は今日はスーツだし。
確かにばりばり非日常の雰囲気があるわ。
子供は敏感だからそういう空気を感じ取っているのかもしれない。

そして、相当ねばったけど、全くだめであった。

もういいか・・・

私は諦めて、昇進試験を受けさせるのは延期させることにした。
いや、延期できるのか。
それまで続けれいられるのかな。

ぞな子はほっとしたように抱きついて、ずっとずっと抱っこをしたままだった。

ま、しょうがないか。3歳だもんね。
焦んなくていいか。

諦めて他の子供達の型や組み手を見ていたら、いつも泣いて練習を嫌がっていた男の子が見事に決めてくれた。
それを見ていたお母さんは泣いていた。
其の周りにいたお母さんたちももらい泣きした。
私ももらい泣きした。。

其の後、ブルーベルトのお父さんが黒帯の経験豊かそうな男性を倒したり、道場の外の観客はめちゃくちゃ盛り上がっていた。

ぞな子、ゆっくりでいいから細々と続けて行こうね。

其の夜、お風呂で、

「ぞな子、お母さんと一緒に空手やりたい」

と、言われてしまった。

どうか勘弁してください。

忘年会

2005-12-04 12:11:51 | Weblog
今日は仕事を2時間くらい早めに切り上げて、日本で通っていた大学の先輩のお宅に伺った。
LAには母校出身者が結構いて、各方面で活躍されている。
今日伺ったお宅も成功している先輩の一人で、おそらくいつ「バリバリバリュー」に取り上げられてもおかしくない御殿に住んでおられる。

「地上の楽園」とまで形容されるお宅に伺うのは今日が初めて。

娘と一緒に行ったんだが、ついてびっくり。

ここは迎賓館か!

車もレクサスがうじゃうじゃ停まってるし(しかもそれは来客の車ではなく自家用車)、ゴルフカートはあるわ、庭にはジャクジー、噴水、全天候型テニスコート、小森もあった。

地元松山の広さで形容すれば、子規記念館から道後公園までそっくり入れたくらいの面積か。

2エーカーだったか3エーカーあるという。
エーカーなんかわからんが、とにかく広い。
久々のカルチャーショックであった。

少々遅れてついた私たちは先客に挨拶をしようと、見慣れないお顔の女性に自己紹介した。

「こんにちは。○Xぞなと娘のぞな子です」

私に挨拶された方は「こんにちは」とも言わず、すーっと通り抜けて行った。

なんだ、感じ悪い。失礼な人だなあ。

続けて、見知らぬ女性に挨拶したが、素っ気ない態度であった。

数分後なぜかわかった。

それはケータリングで派遣されていた女性だったのだ。おそらくむこうもどう反応していいのかわかんなかったのかもしれない。

恥ずかし~ 

(でも「こんにちは」くらい言ってもいいざんしょっ

ケータリングのお寿司屋さんも来ていて、寿司バーも設置されていた。

今日は寿司が食い放題だぜ!

それにしてもこの御殿、すごすぎます。

お食事のセッティングも大変だったろうに。
ホスト役のS先輩と奥様、本当にありがとうございます。
こうやってお客様をもてなすことを繰返して、もてなし上手になるんだろうなあ。少しでも見習わなくっちゃだわ。

家の中をご主人ではなく家に来慣れている先輩に案内していただいたが、東海岸で見た豪邸に似ていた。
何部屋もあってわからない。
ここの子になりたいです。

今日はこの忘年会に先立ち,ゴルフコンペがあったそうで、其の人たちが30人くらい流れ込み、残り20人くらいが夕食会に参加したのであったが、久々に会う大学の先輩後輩は、損得がなくてとてもつきあいやすい。

各社に勤める方々が、それぞれの商品を持ち寄り、最後はお持ち帰りが出来るのも魅力的。

まだまだ今日が初対面な方もいたし、お顔は知っていても未だに何をやっているかわからない人も大勢いる。

仕事の面ではたくさん教わりたいことがあるので、一人一人お話を聞けたらいいなあ。

サンディエゴやパームスプリングの方からも参加していた人もいた。
すごいぞ、みんな。
でもって、同志のような意識があるので、垣根がほとんどない。
私よりも随分若い女の子も結構いて、すごく華やいだ雰囲気である。
特に短大部の卒業生は年をとってもきゃぴきゃぴ度が衰えてなくてよろしい。在学中は短大なんて全然接点がなかったけど、卒業してこうやって異国で会うのも何かの縁。大切にしたい。

そんでもって、もっともっとお話したい。
でも時間が足りない。
お寿司も食べにゃならんし、急がし急がし。

しかし、会話のなかで、親しい先輩と胃カメラとコロノスコピーの話をしている最中、私が不本意ながら「ケツ」と言葉を発してしまった瞬間、

「やっぱ明治の女だよな~。普通『ケツ』なんて言わないだろ」
と指摘をされてしまった。

その後、別の先輩と話していて(彼はレストランチェーンを持っている)アメリカ人がいかに整形手術をして若さを保っているか熱弁をふるっていた。

「顔から体からお尻の皺まで全部きれいにするんだぜ」

それを聞いた私は、

「お尻の皺まできれいにして誰が見るんですかね。他人が見えない所まで徹底するのはすごい。」

と言うと、

「ばかっ! 肛門じゃないよ。お尻の皺!(と、大殿筋を指す)。誰が肛門の皮まで見るの!」

恥じかし~っっっっっっ。

耳まで赤くなってしまった。

しかーし、コロノスコピーの話をしていたので、もう私は内蔵の襞の絵が脳に焼き付いているのじゃ。

「これだから明治の女は」

と、さらに別の人からも言われてしまった。

すいません、野武士のイメージは女にも健在なのです。20年ぶりに在学中の反応をいただいた気分です。

家が広いので、皆好きな所でくつろいで、家の主人はギターの弾き語りをしたり、お客さんがピアノを弾いたり、カラオケで校歌を歌う人もいれば(そんなカラオケ持ってる人がいること自体理解不可能)、バーでしゃべったり、お寿司をカウンターで食べたり、いろいろ好きな時をすごしていた。 

こういう豪邸を見るとアメリカンドリームは健在だと思うし、考え方を切り替える必要性を感じる。
いろんな意味で吸収する事の多い忘年会だった。