ぞな通信

四国・松山生まれ、在米25年、Zonaの日常生活。

ママチャリゲット

2005-12-17 21:43:30 | Weblog
以前から欲しかった日本のママチャリ。

駐在員の知人に、

「ママチャリを持って来ている人がいたら是非買いたいから知らせてください」

と伝えていたが、ついについに今日手に入った。

今までの反応は、

「ママチャリ・・・・・さすがにいないなあ・・・」

であった。

そりゃそうでしょ。

駐在員がごまんといるこの地で、前任者に何が必要で何が不必要かという連絡網はあったに違いない。

それがである。
おらっしゃったのである。

運動目的以外に自転車に乗るのはメキシカンくらいで、ママチャリに乗って送迎をする日本人など皆無である。
だいたい歩いている人もいないし。
しかし、現在の私の行動範囲は大変狭い。
家ー職場ープレスクールの往復のみ。時々スーパーに行くくらい。
家からオフィスまでは歩くと30分。
幼稚園まで歩くと1時間はかかる。
でも自転車だと最高にいい距離なんである。
決してスポーティではないが、機能性抜群なママチャリ。
格好よりも実用性を重視する私としては最高の乗り物なのである。

たまたま会った方が某運送会社の支店長さん。

今まで気がつかなかった自分が不思議であるが、

「もしかしたら彼の会社の倉庫に不要品があるかもしれない。」

と思いたち、それを売っていただけるのなら是非購入したいことをお伝えした。

すると、

「ママチャリねえ・・・・さすがにないですねえ。倉庫にもなかったと思いますよ。でも我が家にあります」

というお言葉。

奥様が乗っていた子供も乗せられるスーパーママチャリは処分してきたそうだが、彼が愛用していたママチャリは持って来たそうだ。
しかし、全然使っていなかったらしい。

それはもったいない。

「私、買います。買わせてください。」

と言うと、執念に恐れおののいたのか、しばらく考えて、

「いや、買わなくていいですよ。差し上げます。」

と、もったいないお言葉を頂戴したのである。

ほ、ほんとですか!

嬉しさのあまり恐らく紅潮した顔になっていたかもしれない。

でも、本当に嬉しかった。

結局dealがまとまったのであった。
いや、私が頂くだけなので全然dealじゃないんだけど。

さっそく彼は手際よく配達日を今日に指定してくださった。

そして自宅からママチャリをこいで来て、帰りは徒歩で帰って行った。

彼は会社のお偉いさん。
そんなお方にママチャリをこがせ、直接配達させ、徒歩で帰らせるというずうずうしさ。

罰が当たるわ。

私は彼の後ろ姿から後光が差していたのをまぶしく見ていたのであった。

このご恩は一生忘れません。私がこの自転車を使い続ける限りFさんのお名前は私の心に刻み込まれるでしょう。

明日クリスマスギフト買うてこにゃ。

自分の思いと他人の思い

2005-12-17 06:49:10 | Weblog
お母さん友達のご主人が今朝子供をドロップするときに、スーツを着ていたので、

「今朝、ご主人ぱりっとして格好よかったね」

というと、

「彼はすごい無口なのに、自分はすごくおもしろい人だと思ってるのよ。それがわかったときは、(へんな人だな~)と思っちゃった」

ということであった。

会話の中で、「実は俺は面白い奴なんだよ」みたいなことをにおわせたとき、初めて彼女は認識したそうだ。
かといって、面白いと言う訳ではなかったらしい。

意外と世の中はこういうもんなのかな~と思った。

私は「こう」思いこんでいて、それを他人も思ってくれているだろうと思い込んでいる。でも実際他人が自分が思っていることは違っていて、それを知らぬ間にずっと事が運んでいる。
相手のことを実は知らなかったりして。

夫婦なんてどこもそんなもんなのかもしれない。