ぞな通信

四国・松山生まれ、在米25年、Zonaの日常生活。

日本人マラソンランナーの聖地

2005-12-14 12:37:17 | Weblog
ホノルルマラソンを走って来た方に会った。

彼はスポーツフォトジャーナリスト兼ライターを生業としておられて、野球のシーズンは野球を、冬場はアイスホッケー、スキーのアルペンW杯など全米を縦横無尽にカバーされている。

11日がホノルルマラソンだったが、その直前1週間のうちにコロラドとニューハンプシャー(だったと思うが)に仕事に行って,翌日ハワイ、みたいな強行プラン。で、明日からまた東海岸。で、あさって日本。

この超過密スケジュールの中、彼は正味1ヶ月のトレーニングのみでホノルルマラソンにチャレンジした。

結果を楽しみにしていたら、なーんと5時間を切って走り終わっていたのだ。
すごい、すごい。
なぜかやたら元気だし。

足に出来た血豆を潰しながら話を聞いた。
ついでを言ったら,血豆の汁が潰した瞬間飛び散って私の目に入ってしまった。
しかし冷静に何事も無かったように仕事を続ける。マメの治療はだーい好きだし。

ともかく、ホノルルマラソンの話を聞いていると、すごいもんだった。

まず参加者の7-8割が日本人。
だから日本人を対象にビジネスが展開され、ナイキのシャトルバスはあるわ、アクエリアスのドリンクは各区間に無料で提供されるわ、Tシャツはもらえるわ、試供品(ほとんどが日本商品)はもらえるわ、日本人トップランナーのランニングクリニックはあるわ、という至れり尽くせりの大会なのである。

谷川真理や阪口憲二、有森裕子も来ていたらしい。

各ツアー会社は参加者のために旗を振ったり、荷物の管理をしたりしていたそうだ。
ゴール地点では(わざわざ)日本の専門学校生徒がマッサージをするために渡米したらしい。

LA マラソンしか参加した事がない私には信じられない話だった。

本土の試合、とはいえ西海岸だからどこもそんなもんかと思っていた私にはちょっとショックであった。

もちろんお土産グッズはもらえるけれど、日本人の有名人なんていないし、区間にあるドリンクは水。水があるだけでもありがたいのに、アクエリアスをただで飲めるなんて信じられない・・・・

応援は黒人やらヒスパニックやらアジア人やら白人やらわやくちゃ。

荷物は車につっこんでおくか、指定された駐車場の「一時預かり所」に名前を書いて渡しておく。ボランティアの人が管理してくれて入るが、なくなっても責任は負わない。

ホノルルマラソンは参加料が確か$90-95くらいだったと思う。
高い渡航費を払ってまで参加する価値はあるサービス内容のようだ。

そして彼は、

「ホノルルマラソンは日本人にとってマラソンの集大成、一度は走らなければならないマラソンのような捉えられ方をしていた」

と言った。

それは本当に知らなかった。

そんな聖地、一度は行ってみにゃいかん。

来年のLAマラソンは参加しないがバイクライドには参加する。

今からトレーニングを始めれば、6月のサンディエゴマラソンには間に合うかもしれない。
やっぱり走るべきでしょうか、神様。