恥の多い生涯を送ってきました。
いや、最近では……
「そもそもこの俺には羞恥心なんてものは無かったんじゃないか?」
とさえ、思うようになりました。
まあ、人間失格などと言う言葉がありますが。
失格を自覚できる内はまだまだ……
「ちゃんちゃら可笑しい文学青年の深刻気取り」
と申せましょう。
本当の「堕落」とは、
「人としての格」を失う度に、それに慣れていき、
ついには”開き直った喜び”をそこに見出してしまう事です。
さて。「ある女」の話です。
彼女の名前は仮にYさんとしておきましょう。
Yさんは某美術大学を卒業した後、新卒で我が社に入社しました。
一応、若いネーチャンです。
しかし……
言うなればこんな感じ。その堂々たる体躯は、
南海キャンディーズの「しずちゃん」状態です。
とても美大出の女の子とは思えません。
(まあ、外見は関係無いんだけど)
正直、かなりビビリました。
「始めまして。Yです」
「あ、RESANDOです」
けど、相手は10歳以上、年下。
ここでナメられたら、いけません。
おそらくは将来、自分の部下になるであろう彼女に、私は
(オマエなど眼中に無い! 俺は今、忙しいんだ!)
と言わんがばかりにマック(パソコン)に向かったまま挨拶したものです。
「パソコンでデザインしているんですか?」
「そうだよ。アドビのイラストレーターは使った事ある?」
「……無いです」
「そうか。いずれ覚えてもらわなきゃな」
「は、はい」
彼女は「尊敬の眼差し」をもって仕事に打ち込む
私の後姿を見つめていました。(多分)
こんな事で、私は”勝った”つもりでいたのです。
でも、今考えるとYさんの方は……
「珍しい生き物」にでも遭遇したかのように、
思っていたに違いありません。
<続く……よな気がする>
いや、最近では……
「そもそもこの俺には羞恥心なんてものは無かったんじゃないか?」
とさえ、思うようになりました。
まあ、人間失格などと言う言葉がありますが。
失格を自覚できる内はまだまだ……
「ちゃんちゃら可笑しい文学青年の深刻気取り」
と申せましょう。
本当の「堕落」とは、
「人としての格」を失う度に、それに慣れていき、
ついには”開き直った喜び”をそこに見出してしまう事です。
さて。「ある女」の話です。
彼女の名前は仮にYさんとしておきましょう。
Yさんは某美術大学を卒業した後、新卒で我が社に入社しました。
一応、若いネーチャンです。
しかし……
言うなればこんな感じ。その堂々たる体躯は、
南海キャンディーズの「しずちゃん」状態です。
とても美大出の女の子とは思えません。
(まあ、外見は関係無いんだけど)
正直、かなりビビリました。
「始めまして。Yです」
「あ、RESANDOです」
けど、相手は10歳以上、年下。
ここでナメられたら、いけません。
おそらくは将来、自分の部下になるであろう彼女に、私は
(オマエなど眼中に無い! 俺は今、忙しいんだ!)
と言わんがばかりにマック(パソコン)に向かったまま挨拶したものです。
「パソコンでデザインしているんですか?」
「そうだよ。アドビのイラストレーターは使った事ある?」
「……無いです」
「そうか。いずれ覚えてもらわなきゃな」
「は、はい」
彼女は「尊敬の眼差し」をもって仕事に打ち込む
私の後姿を見つめていました。(多分)
こんな事で、私は”勝った”つもりでいたのです。
でも、今考えるとYさんの方は……
「珍しい生き物」にでも遭遇したかのように、
思っていたに違いありません。
<続く……よな気がする>