ほぼ日刊、土と炎、猫と煙突

白く燃え尽きた灰の奥深く、ダイアモンドは横たわる。

孤独死

2009年06月06日 23時04分48秒 | 技術メモ
今春、北九州市門司区に住む男性(当時39)が、自宅のアパートで死んでいた。
昨年秋、アルバイトを辞めた男性は、
今年1月には市の生活保護窓口を訪れたが、
手続きをとらないまま去ったという。
男性の死後、部屋には空っぽの冷蔵庫と現金9円、
市内に住む親類あての封書には「助けて」と書かれたメモだけが残されていた。

 アパートの家主の女性らによると、男性は3年ほど前から独り暮らし。
昨年11月末、アルバイトで働いていた飲食店を辞め、
家主に2万5千円の家賃を払ったが、それ以後、姿をみせなくなった。

 心配した家主から連絡を受けた警察官が4月13日、
男性の部屋に入り、遺体を見つけた。死因は病死で、
死亡時期は4月初旬と推定される。家主は
「11月にはそれほどやせていなかった。家の中には食べ物が一切なかった」
と寂しそうに語った。

 北九州市によると、男性は今年1月8日、
生活保護の相談のため門司福祉事務所を訪れた。
記録によると、男性は「病気、けがはなし」と答え、
30分ほどやり取りを交わした。相談員が申請の意思を確認したところ
「職を探してみる」と帰ったという。

 同市では05~07年、
生活保護を断られるなどした市民が孤独死するケースが相次いだため、
窓口対応などを見直した。
同市の守口昌彦・保護課長は「申請の意思はしっかり確認をしている」として、
対応に誤りはなかったとの認識を示している。

↓男性が住んでいたアパート