テーマ1の企画展資料の返却完了です。

2023-08-14 17:14:10 | 紹介
4月12日の信玄公命日からスタートした信玄公没後450年企画展「戦国大名武田信玄の遺産」
テーマ1「ゆかりの品々から語る武田信玄」も7月31日で無事に終了しました。
貴重な文化財の借用を認めていただいた皆様には改めて感謝を申し上げます。
その資料の返却のため、先週は台風の影響を気にしながら、関西方面に出動いたしました。
おかげさまで、何とかお天気も持ちこたえ、無事各所に資料を返却することができました。
まずは長浜城歴史博物館です。
台風の影響か、雲の動きは早かったですが、晴れ間もあって気温も上昇でした。
長浜城の公園緑地帯の日陰でグッスリと昼寝をするニャン発見!
行く先々で猫探しがクセになりつつありますが、前回の借用時にもニャンを見ていたので
今日もいるかな?と思い、ふと見ると暑さに耐えかねた2匹のニャンのゴロ寝を見つけました。
写真でわかりますかね?2匹めはちょっと葉の影で見えないかも。
薄雲から覗く太陽で幻想的に撮影出来た長浜城天守兼歴史博物館です。
ただいま、こちらでも特別展「秀吉と歴代城主の変遷」開催中です。

そして、こちらも長浜城築城・開町450年ということで、信玄公没後450年と同じタイミング。
そう言えば、武田氏と同じく織田包囲網を形成していた朝倉氏と浅井氏が滅亡し、
湖北を拝領した豊臣秀吉が今浜を長浜に改めて築城したのは同じ年でした。
お近くの方やこれから夏休みで長浜方面にお出かけ予定の方は、この機会にぜひ、
お立ち寄りください。天守からの眺望も最高です。

そして翌日は和歌山県高野山へ。
言わずと知れた弘法大師空海が開いた真言宗の総本山であり、山上の宗教都市でもあります。
鉄道の方は、大阪方面から南海鉄道で麓まで行き、ケーブルカーでよいしょっと山上へ。
厳かな雰囲気の中にある高野山霊宝館です。

ただいま、宗祖弘法大師御誕生1250年大法会記念展「お大師さまから・お大師さまへ」
開催中です。
4期に分けた展覧会で、国宝や重要文化財など日頃見ることができない文化財の
数々が展示されていますので、ちょっと気軽に、というわけには行かないと思いますが、
夏休み期間、この記念のタイミングでぜひご参詣、そしてご観覧くださいませ。
ご利益増し増しかもしれません。
世界遺産の効果もあってか海外からの旅行者も多く、日本人より多いのでは?という雰囲気でした。
お盆の最中に関西方面に接近する台風の影響が本当に気がかりで心配です。
お世話になった各施設に影響がなく、被害がないことを祈るばかりです。
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来週は台風が心配ですが、三連休は大丈夫です。

2023-08-11 23:23:01 | イベント
お盆前の三連休は、皆様いかがお過ごしでしょうか?
ちょうど来週のお盆に台風7号が接近する予報があり、お出かけをするにもちょっと
躊躇してしまいそうな状況です。
ですので、旅行でお出かけするにはこの三連休はギリギリセーフかもしれません。

例年ですと、信玄ミュージアムは、お盆にかけて多くの方がいらっしゃるので、
以前もお盆の火曜日は臨時開館していました。
今年は、8月中は無休で皆様をお迎えしていますので、お盆も含めてたくさんの方の
ご来館を期待しているところです。
そうした中で接近中の台風情報が気掛かりですが、被害がないことを祈るばかりです。

さて、告知が遅くなりましたが、躑躅ヶ崎歴史案内隊の皆さまの武田氏館跡のご案内が
12日に開催されます。

甲府の予想気温は36度となっていますが、午前中の活動ですので、おそらく32度前後かと。
参加申込も当日受付で、時間設定も気軽に合わせていただけますので、ぜひ気軽に
お声がけ下さい。
なお、くれぐれも熱中症には気をつけて、飲み物持参でご参加くださいませ。

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企画展の展示資料からみた上杉謙信の信仰

2023-08-07 10:50:06 | 紹介
開催中の企画展テーマ2「竜虎相搏つ 武田信玄と上杉謙信」では、
両将にゆかりのある資料を展示しています。
その中で上杉謙信所用と伝わる「練革黒漆塗日月文軍配団扇」を佐久市教育委員会様から借用して展示中です。

先日の企画展紹介でも少し触れましたが、この資料は、今回山梨県内では初展示となる資料です。
長さは約50cm、団扇幅約15cmの大きさで、意外と小型の軍配団扇となります。
戦場で采配を振るうには、実用的で機能的なサイズなのかもしれませんね。
そして、展示ケース越しで肉眼では見ることは難しいですが、団扇部分には四隅と左右中央に
神々の名前が2神ずつ併記で朱書されています。
四隅には四天王(持国天・多聞天・増長天・廣目天)と、四天王に併記して
新羅大明神・不動明王・五霊八所大明神・山王二十一社が配置されています。
不動明王以外は、京・近江周辺に本社を持つ神々で、
新羅大明神は、近江の園城寺内、山王二十一社も近江坂本の日吉大社内に祀られており、
いずれも比叡山の山麓に祀られる神々です。
五霊八所大明神はよくわかりませんが、おそらく現在の上御霊神社のことではないかと推測されます。

中央右は、大威徳明王・軍荼利明王、左には写真のように勝軍地蔵・大勝金剛が配置されています。
お近くでご覧いただけないのが残念ですが、写真加工で文字が明瞭に出ましたので
部分的でもご確認ください。
いずれも密教界のいくさに関わる神々ですので、
上杉謙信は、その力を借りて味方を鼓舞し、いくさを有利に導こうとしたのかもしれません。

対する信玄公も自らの館内に不動明王や毘沙門天、飯綱権現を祀るなど信心深く、
この前の企画展テーマでも厨子入り弁財天を枕元に置いて戦勝を祈願したほどです。
お互いに意識し合ったライバル同士ですが、神々への信心深さも五分と五分。
本当に良きライバルだったことが資料からもわかります。


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猫たちも群雄割拠

2023-08-04 18:52:38 | 紹介
相変わらず猛暑日が続く甲府です。
夏休みも本格化したのか、平日でもご家族で来館される方が増えています。
今月、信玄ミュージアムは、火曜の定休日も開館することになりましたので、
休館日を気にせずお越しくださいませ。
ご紹介した群雄割拠の戦国時代で北信濃の覇権をめぐって武田と上杉が対戦した
川中島の戦いをテーマにした企画展開催中です。

そんなこともありまして、休館日で人の気配のなくなったミュージアムは、この付近の
ノラニャンたちの休憩場所となるところでしたが、今年はフル稼働で猫たちの居場所なし。
と、言いたいところですが、最近姿を見せるニャンたちは、人が居てもいなくてもお構いなし。
暑さに勝てないのもありますが、所構わず休憩中です。
同じ場所でも、この前は違うニャンの組み合わせでした。
デートの邪魔するなよ、という目で睨まれましたが、君たち、どこから来たの?
そして、こちらも堂々と植栽帯を仕切る塀の上でお休み中。
いずれもニューフェイスニャンです。
最近、今までお見かけしなかったニャンの姿が増えているミュージアムです。

ブログでも書きましたが、少し前に来館者の方から、怪我をした猫が古城園でグッタリしているので
保護して欲しいとの連絡がありました。
スタッフに確認してもらったのですが、その時は見つけることができませんでした。
後日になって、確かに顔から首にかけてひどい傷を負ったニャンが目撃され、
カフェスタッフの方が撮影してくれました。
写真をみたら、なんと仲良しだったお兄ちゃん!
この子です。この時は夕方頃に元気な顔を見せていました。

写真の様子からもかなりの重症でしたので心配しています。
最後に目撃されてから一ヶ月以上が経ちました。
この一帯をおそらく仕切っていたお兄ちゃんが姿を見せなくなり、代わってミュージアムには
ニューフェイス達が・・・といったところでしょうか。
この暑さもあって傷口が化膿していないか、怪我の回復がどうなのか、本当に気がかりです。
平成31年4月に開館した信玄ミュージアム。
その頃から姿を見せ始めた母ニャンの長男として子猫時代から見知っていた
施設のニャンニャンパトロール隊長を務めてきたお兄ちゃん。
武闘派のお兄ちゃん不在で縄張りがなくなり、群雄割拠の時代に突入してしまったのでしょうか。
お兄ちゃんの復権の可能性もありますし、しばらく、猫たちの動向に目が離せません。
近くにいないので、なかなか目撃する機会がなくなりましたが、また元気な姿を見せてくれる日を待つばかりです。
夕方近くに信玄ミュージアムにお越しの際は、ちょっと日陰を覗いてニャン達を探してみてください。
お兄ちゃんを見かけた方は、ぜひご一報をお願いします。
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企画展テーマ2 竜虎相搏つスタートしました。

2023-08-03 20:14:11 | イベント
相変わらず毎日暑さが続いています。
建物のスロープ下では、母ニャンと子猫がグッタリしながら暑さをしのいでおりました。
かなり接近しても動く気0
警戒しながらも暑さには勝てないらしいです。
熱中症には気をつけてね。


さて、信玄公没後450年企画展「戦国大名武田信玄の遺産−竜虎相搏つ 武田信玄と上杉謙信」
スタートしています。
今回は、昨年実施しました参加型企画を受けて、川中島の戦いをテーマにした展示です。
信玄公にとって生涯最大のライバルであり、信玄公の戦略に常に影響を与え続けた
上杉謙信をピックアップした展示となっています。


川中島の戦いは、実に5回の対戦がありましたが、謙信が進軍すれば信玄公は引き、
謙信が引いた後を武田が押し戻すという形を繰り返し、常に正面決戦を避けつつ徐々に
川中島一帯の支配権を獲得する賢い戦略を取ってきました。
しかし、第4次川中島の戦いでは、初の両軍主力同士の決戦となり、武田方は、
武田信繁ら重臣を数多く失うなどの大打撃を蒙りました。
この決戦は後世まで語り継がれ、信玄公を語る上で欠くことができない一戦となっています。
その川中島の戦いにも参加した両雄指揮下の武将らを描いた「武田二十四将図」・
「上杉十八将図」を見比べて、ぜひお目当ての武将を探してみてください。

また、信玄公直筆の書状も展示中です。
第3次川中島の戦いに関連して、上杉軍の動向を探り、地図に書いて報告するよう
家臣に依頼したもので、信玄公の戦略の組み立てがわかる貴重な史料です。
直筆の書状は遺っている数も少なく、それだけでも貴重品です。
ただ、達筆ですが、書き方のクセが凄い!
硯で墨を付けて、かすれるまで文字を書いては墨継ぎをする独特の書き方で、
信玄公の性格がわかるかもしれません。

そして、今回山梨では初公開になるかもしれない、上杉謙信所用の軍配団扇。
軍配といえば信玄公が一騎打ちの際に太刀を軍配で受けた逸話は有名ですが、
今回はその逆で、謙信所用の軍配であります。
軍配は、軍勢を指揮する際に用いたとされ、戦国時代の終わり頃から使用されたようです。
展示品は、黒漆の団扇部分に四天王を始めとする神々の名が朱書きされた、いかにも
神がかった強さを発揮した上杉謙信らしい軍配です。
残念ながら、思いの外小型の軍配で、展示ケース越しでは神々の名前までご覧いただくことが
難しいのですが、解説に拡大写真がありますので、謙信がどんな神様を戦場に伴って
戦いを指揮しようとしたのかをご覧ください。
ちなみに毘沙門天の化身とも言われますが、軍配団扇に毘沙門天の名前はありません。
なぜか。
本当に自分自身がその化身だと思っていたのか、あるいは旗印にあるからなのか、
理由はわかりません。意外と言えば意外な事実が見られる資料です。
敵本拠地に謙信ゆかりの資料が展示されるというのも意外性があると思いますので、
ぜひこの機会にご見学ください。
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