3月8日から企画展始めます。

2024-03-06 23:04:27 | イベント
昨夜、甲府の3月にしては珍しく、しっかりと雪が降り、信玄ミュージアム周辺も真っ白に雪化粧。
開始した発掘調査の場所も雪と雪解け水で水没中で仕事になりません。
堀ですので、水が来るのは当たり前ですが、目詰まりしていることもあり、すぐに水たまりができます。
少しでも解消できるよう調査の中で排水の様子を確認していく予定です。
すっかり2月に戻った感もありますが、日中は午後から日差しも見えて、雪解けも進みました。

さて、予定より遅れてしまいましたが、8日から企画展開始します。

武田二十四将図でも少し知られた存在であります、磯貝家本と呼ばれる
武田二十四将図を所有者の方からお借りしていまして、そのお披露目の展示です。
『甲府市史』にも紹介されている資料で、武田信玄の著作でも有名な山梨大学名誉教授の
故磯貝正義先生のお宅に伝わってきた貴重な資料なのです。
なぜに貴重かと申しますと、武田二十四将図は江戸時代に盛んに描かれ、数多くの作品が
現存していますが、作者や成立年代がよくわからない資料が圧倒的に多いのです。
その中で磯貝家本は、作者が明らかでかつ、同じ家で代々伝わってきた資料であること。
そして、それ故に描かれた年代がある程度絞り込める年代決定の基準資料であること。
もう一つ大事な要素に、描いた方が職業絵師ではなく、武士であったこと。
裏を返せば、こうした要素を他の資料ではあまり確認できないということになります。

最初に借用のご相談したのは、信玄公生誕500年記念時でしたが、その折新型コロナ感染の
真っ只中でしたし、諸事情で借用することはは叶いませんでしたが、
今回、改めて貴重な資料をお借りできることになりました。
5月末まで特別展示室で公開しますので、この機会に信玄公と23人の家臣団で構成される
武田二十四将図の世界をぜひご覧ください。


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