「勝ち虫」トンボと「あの」兜、ご来館中です。

2021-07-26 09:11:38 | 紹介
梅雨が明け、暑いι(´Д`υ)アツィー夏がやってきました。
どこの小中学校もすっかり夏休み🍉
感染対策ありき・・とは言え、4連休も重なって、
当館も小中学生含め、おかげさまで多くの方でにぎわいました。

暑いι(´Д`υ)アツィーだけでなく、最近は雷を伴う局所的な大雨が甲府でも☂

その後で、雨でぬれた羽を乾かし、体を休めにいらしたのが、こちらのお客様。
オニヤンマ(!?)よりも少し小ぶりでしょうか。
コオニヤンマか、オオヤマトンボか、といったところかもしれません。

そして、トンボと言えば・・・「甲州印伝」!?

甲府土産に、「甲州印伝」の革製品を選ばれる方も多いかと。
鹿革に漆でつけた模様が特徴の「甲州印伝」ですが、
その歴史は江戸時代、寛永年間(1624~1643年)にさかのぼります。
当時、来日した外国人が幕府に献上したインドの装飾革。
それが、後に国産化、印伝と呼ばれるようになります。
印伝のネーミングの由来は、「印度から伝わったもの」ということだったんですね。
江戸時代には、各地で製造された鹿革製品の「印伝」ですが、
現在もその伝統が受け継がれているのは「甲州印伝」だけだそうです。

甲州印伝の歴史、技術はこちらをどうぞ(山梨県)

現代の「甲州印伝」の模様のバリエーションは、本当にさまざま。
とんぼにぶどうに瓢箪、高嶺(富士山)、ペイズリーから、
「リサとガスパール」などキャラクターとのコラボ、山梨の大学生とのコラボまで。

でも、そんな中でも、やはり「とんぼ」は定番中の定番かもしれません。
古来より、トンボが秋のはじめに群れをなしてくる姿に、祖先を重ねたり、
また季節柄、豊穣の象徴とも考えられたとか。
トンボは、私たちが感じる以上に、日本との関わり深い虫のようです。

それだけではありません。

トンボは、素早く飛び回り、あっという間に害虫などを食べてしまう虫です。
また、前にしか進まない、つまり退かない虫として、
信念を持ち、何事にも屈しない「不退転」のイメージも持たれていました。
こうした生態(!?)から、「武士たるもの、かくあるべし!」と考えられたのでしょう。
縁起の良い「勝ち虫」として、多くの武士に好まれ、
兜や鎧などの武具などのモチーフとしても多く用いられます。

・・・
そうです。武士と言えば兜!?

ただいま、信玄ミュージアムの特別展示室では、
信玄公の愛用の兜と伝えられる、「諏訪法性兜」(すわほっしょうかぶと)、
そのオリジナルを展示中です。
「諏訪法性兜」(一部)

武田氏の戦略・戦術を記したとされる軍学書「甲陽軍鑑」に記された「諏訪法性兜」。
展示の兜が、「甲陽軍鑑」が記す信玄公愛用の兜なのか、はっきりしたことはまだわかっていません。
装飾部分は、後世のものである可能性が高いようですが、とても貴重な展示品です。

繊細、ゆえに、いつもオリジナルが展示されているわけではありません。
この機会にぜひ、ご見学にいらしてください。

「諏訪法性兜」(下諏訪町立諏訪湖博物館・赤彦記念館蔵)の展示は
8月9日(月・祝)までです。

特別展示室では、「武田氏館跡御城印」だけでなく、
当館敷地内「蕎麦・カフェ 由布姫」の信玄ソフト+🍦の割引券もプレゼント中です。

夏の暑さのクールダウンを兼ねて、信玄ミュージアムにも足をお運びください。
お待ちしております🙇

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