6月に入りました。
いよいよ梅雨の時期になりましたが、古城園の植物にとっては、恵みの雨季です。
とはいえ、振り過ぎには十分注意ですね。

今年も庭のザクロの古木も元気にたくさんの花をつけています。
どこまで実になることやら。
昨年は職員が受粉のお世話をしたこともあり、豊作でしたが、今年はいかがなものか。
さて、信玄公が亡くなられた元亀4年は天正元年に改元されましたが、西暦では1573年。
令和5年の2023年は、節目の450年となっています。
50年刻みとはいえ、数字的には半世紀ということで、4月12日のご命日から
信玄公没後450年企画展「戦国大名武田信玄の遺産」を開催しています。
全体を3つのテーマで構成していまして、
開催中のテーマ1では、「ゆかりの品々から語る武田信玄」で、現在は前期展です。
甲斐善光寺様から寺外初公開で非公開の木造武田信玄公像などを展示しています。
それも今月12日(月)までとなり、残すところ10日余りとなりました。
特別公開中ですので、気になる方はお見逃しなく。
そして、14日(水)からは、後期展が始まります。
ただいま、資料借用も含めて準備中です。
前期展は、山梨県内に所在のゆかりの文化財を展示しましたが、今回は遠方からの
資料を公開いたします。
いずれも信玄公と直接ゆかりのある品々でして、過日ブログでご紹介した信玄公の
墓所もある真言宗の霊場高野山からは、武田家が宿坊と定めて師壇関係を結んでいた
成慶院様に納められた、信玄公の遺品のうち2点を借用して展示いたします。
遺品は、勝頼公が父の葬儀の後に成慶院に奉納したもので、今回の企画展で甲府の
躑躅が崎に戻るのは約450年ぶりとなります。
正確には信玄公の死後3年後ですので、正確なカウントではありませんが、
亡くなられて450年の節目のタイミングで遺品が元あった場所に戻ることになります。
そのほか、現在は所在不明ですが、同じく成慶院にかつて存在した信玄公の寿像の写し
の1枚が滋賀県長浜市長浜城歴史博物館様に寄託されていまして、展示をさせていただきます。
ほかにも、信玄公が武田家に伝わっていた画像を自ら書写したと伝わる、山梨県指定文化財
「渡唐天神像」を甲府市内の一蓮寺様からお借りする予定です。
開催期間は、6月14日(水)から7月31日(月)までとなります。
7月後半は夏休みシーズンにもなりますので、ぜひ貴重な資料の見学にお越しください。

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