参加型企画「決戦川中島 武田・上杉勝者はどっち?」経過報告

2022-09-03 11:04:48 | イベント
朝夕が涼しくなり、甲府も徐々に秋らしくなってきました。
日中は30℃を超える日がもう少し続きそうですが、秋は確実に近づいています。
8月が終わり、9月最初の週末を迎えています。
酷暑の7月20日から開始しています今年の夏季参加型企画もいよいよ残り1か月。
8月末時点の投票結果をお伝えいたします。

まず、総投票数は3716票で、投票率は23.1%となっています。
そして、両軍の獲得票数は、
武田2113票
上杉1603票
その差は510票というところですが、なかなか両軍の差が縮まりません。
日によっては互角、あるいは上杉勝利の日もありますが、
多くは武田勝利で進んでいます。
今回の企画では、ドラマ・映画等にも描かれ、ご存知の方も多い
第4次川中島の戦いだけではない、5回全体の合戦の結果と評価から
判断をいただいています。
その中で、一時的な合戦だけではなく、着々と地域支配の地盤を整えた
武田優位との評価をいただいているのかもしれません。
とはいえ、川中島をめぐる攻防の中の1回の激戦とはいえ、
第4次の川中島の戦いで武田の損失も相当大きかったはずです。
中でも武田信繁という武田家臣団の要を失ったことは、その後の武田家中の動向や
武田家の趨勢にも影響を与えた可能性もあり、この1点だけでも武田の敗北を
印象づける出来事と言えます。
全体の評価としては、信繁の死が最終的な家の存続にまで波及したと見れば、
武田・上杉はどちらが川中島の勝者だったのでしょうか。
開催中の企画展の主人公、山本菅助も第4次で戦死していますので、
川中島の戦いは、いろいろな方面に影響を与え、様々なドラマを生んだ
激戦だったと言えるでしょう。
ご来館の上、皆様の公平なジャッジをお待ちしております。

また、現在展示中の山本菅助に関わる資料も今月12日(月)までの展示です。
「勘助」ではなく「菅助」として実在が証明された市河家文書も展示中。
第3次川中島の戦いに関連し、北信濃の名族市河氏へ出されたもので、
信玄公から使者として山本菅助を派遣すると記された古文書です。
山本菅助に関わる重要史料ですので、この機会にご覧ください。

そして、山本菅助関連の後期展示が14日(水)から始まります。

以前のお知らせでは、手続きが完了していませんでしたので
お知らせできませんでしたが、信玄公宝物館様から「山本勘助画像」
を借用させていただき、古文書などとともに展示をいたします。
刊行されています山本菅助関連の刊行図書の中で目にする最も知られた画像です。

合わせて、信玄公の生誕祭期間では、テーマ2の「神格化された武田信玄」を
開催しますので、合わせてご覧ください。
後期展示からは、文化庁の補助を受けての開催となります。
引き続き、ご期待ください。


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